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あ
○○
嘘 嘘 嘘。
初めには 違約金を 払わずに済ます為に しばらく頼む。
次には 補償金を 手に入れる為に もうしばらく頼む。
今では あべこべで 僕のせい。
○
過去は 平気で 変形する嘘。
今は 多様で 切り取って眺めると 切り取り方で別の事。
真っ黒 真っ白 くるくる 替わる 未定の明日。
お前が お前で お前だった。それだけが 名残だった。
○
止める言葉は 流れて 誰かを 助けもせず 一節の間 静けさを乱した。
沈黙が 賢く も 教える。
耳から脳の間は無限だ。正しさは消滅する嘘。
翻って 僕は どうなのだろう。
やはり 自覚の無い 変形を起こして いるのだろう。
どれだけ それが 原因で 苦しいのだろう。
何故僕には 優しい嘘が 慰めないのだ。
優しい嘘が 優しい嘘だと 分かって今を過ごしているんだろう。