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あ
○○
逆手裏目は拳の花。散った後には何も残さず。
跡も 匂いも 吹かれて 散った。
詐術の片棒 残して 消えた。
○
未練がましい運動。
休息時には もっと 完全に休まり たい とうとうと。
低速時には 休息が 恋しくもっと あと ちょっとと。
高速時には 低速に 為した張りを すぐ 再現しよう と。
○
やめやめ。
踵を作るのは 骨だな。
上へ上へ だ。 差し込む根元。 膝 肋 脇に肩。
むずむず 足裏 踊る麻紐。
無駄毛蛇 ささくれた。
皮上に のたくる。
○
反って分かり難い。
他者の見解。
聞いて 行い 出来損ない。
指が 手指が やり直し。
嫌気を飲んで 振り出し に戻る。
伸び伸び 伸ばして 張って 浮かばす 視界の中。
汗水垂らして 空回り。
体は かくかく 汗をかく。