映像体験
ある映画を観た。
苦難と惨めさ。
正しい奴から くたばる。
辛気臭い流れ。
おあ神々よ。
何故。
苦しめるのか。
明らかに。
過剰と 取れる程に。
そう取る以外僕では分からない。
(隣の霊媒はどうか知れない)
○
残される
臆病で
卑怯で
弱者な
惨めなもの達。
霊媒と二人で観た。
渋々。
結末までを。
残されたもの達。
後日談を。
描写を適度に省かれつつ
流れ
終わった。
エンドロール。
黒い画面に白文字が浮き上がる。
○
霊媒は何やら得心した様子。
僕は何も分からなかった。
やはり僕には
その感性が無いのだろう。
○
前日の夜。
ふと
ぺたぺた 音がしたんだ。
頭上の方で。
横たわった状態で。
それで 目が覚めた。
こう歩くときスリッパだと踵をぺち と打つだろう
勢いで。
その時の音がしたんだ。
何時かは確認はしていない。
目覚めてからは
ぺたぺた ぺたぺた 。
それっきりだ。
静かだけど
目が冴えて
寝直すのに手間取った。
○
親父と二人暮らしの僕。
寝室は一階の親父。
二階の僕。
横たわった頭上。
枕の方向には
服かけ。
タンス。
棚。
歩く空間は無い。
さらにその先は便所だが。
親父は一階の便所を使うから わざわざ僕以外には
そこを使わない。
外は マンションが何年か前に出来たな。
きっとそこだな。
すぐそこがベランダ。
僕が寝ていてベランダ窓の開閉音を聞き漏らした。
開けっ放しか。 丁寧に一旦閉めたか。
ベランダに出た。
スリッパを履く。
ぺたぺた。
ぺたぺた。
スリッパで四歩だけ歩いた。
行き帰りを考えるなら
行きに二歩。
帰りに二歩。
○
そして
入室した (開けっ放し なら)
後 窓も閉めずに
それか
入室する (一旦閉めた なら)
前に窓も開けずに
ラガラ と音がするからな動かすと
ベランダ窓は。
2017年1月21日に。
帝政ロシアの元帥みたいな方が入居されたんだろう。
あやかりたいモノだ。