あ
○○
満月から垂れた。 聞き耳を立てて。
夢中の方に問う。 願い事は。
正直な 隠しだて の無い。
それは
速い 死。
○
速く 出来るだけ 速く。 もう随分と遅れている故。
一秒でも 可能ならば。 次の瞬間でも 遅刻だ。
はよう はよう。 さあ はよう。
○
垂れたモノは ガッカリして帰った。
金を欲しがると 考えていたから。 金が無いと頻りに言っていたから。 そう言うと 考えていたから。
○
連想させた言葉は外れ。 聞かれた願いは忘れられ 溢れた。
○
なるほど 正直な 所だ。
ただ 足りない。
現に 言っている事に 。
他にも よく 言っている。
願いは と聞かれ 死を。 直ぐに より直ぐに。
でなければ 放って置けと。 速く さらに速く 出来ない為らば。
○
期せずして 正直の証を立てた ら 落ち込むとは。
嘘つきが 好みか。 神々は。
腹中に二心無き残響。空中に一秒で張る痙攣。
頭上に一考有り難い。 始まりに鳴らされる振動。
脚下に無比伸長。 繋ぎに楔を打ち乍ら。
○
聞かされて とんと 覚えなく。 何時もの様に。
寝ている時に 言われても 知らん。
寝ている時に 言った事も 知らん。
知らんが 正直な 正直で 結構じゃないか。
面腹に差異無し。美談だな。役には立たんが。
○
幸福への認可。
快楽と安泰 物質のやり取り。
伝達 それは 当事者が是としないなら幸福とは無縁。
具に為り得ない。それぞれを与えるとして 与えられた それぞれを即時に認めた結果は 欠乏だ。
更なる欠乏。 この辺で と抜けるなら 入りもしないで足りる。
始めから出来ないならば 勢い付いた状態で 抜けるものか。