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あ
○○
暖かい部屋。七月の中頃。水っぽい空中。さらさらとした架空の流れ。
もみあげ の部位を曖昧に指摘され 答える もみあげ。 そこは もみあげ。怪盗の様だ。 もみあげ。 前から。 聞かれ 伸びて きた と答える。 伸び続ける る もみあげ。 範囲も 毛長も。
○
踏み。空中を。 そして痙攣。
空中を踏む 踏めず。 拮抗筋を張る。 踏んだような気になった錯覚。 痙攣する。 足を上げて 踏む。空中にて。胴体に繋がれた片足の 限定された空中浮游。
ほら跳んだ 感覚上は。未然に防がれて。




