144/493
あ
○○
誠実が空しさ に続いて さ迷わない事を 願う。
実直な小ささ に打ち拉がれ 座り込み 萎びて行く。
○
神社にて
わ 蛇だ。
がさ 一拍。 眺める とするす 木登りする蛇だ。
境内の 細い 根本から複数の幹を伸ばす 植木 枝振り を滑らかに登る。器用な事だ。優雅に這う生き物だな。
○
近付きたく 思う が噛まれては 敵わんと考え 離れる。
生きている蛇は久し振り。死にそうでも無い。何やら有り難い。
しかし 何を食べて 生きているんだろう。
鼠が居るのだろうか ここ。
虫とか か。
参拝。 終えて 改めて 眺めると もう どこか。




