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あ
○○
神経が働き 筋肉が働き 適切な作動をして 一打。
神経が激発し 筋肉は不全 半端な動作をして 一打。
○
半端な一打 半打。
動作が 阻害されたとて 工夫にての対処は ありふれている。
疲労から来るか 神経の激発からか の違いは在っても 流用は易い。
○
半打と称す 当然 一打に及ばず。
虚撃の部類。 骨は砕けない。
幻痛の部類。 何もかもない。
怪談の部類。 連れ立って 引き込む。
より深みに 居るのは どちらなのか。
○
追い付く筈もない。 仮初め。
身の内 一電の戯れ。 歩行を妨げ。
手の内 形なく擦り切れ。突き刺さり。
元立ち の見る白昼夢。 見果てぬ日の。
入れ替わり立ち替わり。
流れる対手 一見の掛かり手に 渡せるものか。