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あ
○○
この辺も 物騒だ。
そろそろ 家に帰るか。 とことこ 坂を上る。 封鎖されている家路。 黄色のビニール。
屯する お巡りさん。
夜に いったん帰って 倉庫へ出掛けて しばらく。帰って来ると 何やら事件。危うく また 被害者に為る ところだったのか。
○
女性の悲鳴か。
僕の悲鳴か。
僅かな 差が 被害者と僕を 分けた。
夕食を食べてからだったら 風呂に入ってからだったら。
のんびりしてからだったら 牛乳を買いに行って戻ってからだったら。
鉢合わせに為っていたのか。
○
無力感。
空しさ。
何も出来ないだろう。 否定出来ない。
残酷な出来事。
静かな夜に。
○
はい いいえ わからない
はい いいえ わからない
全て わからない を 囲った。
困っている おばあさんを助けるか。
わからない。
助けた事が有るけれど やっぱり
わからない。
様々な 状況下で 動くか。
わからない。
圧力下で どう 動くか なんて 実際に 為ってみなければ。
もっと うまく やれそうな ものなのに なあ と 考えている。
いつだって。
出来もせずに。