表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
124/493




  ○○


 輝く無明に浸る人よ。その 輝く とろみが流れ出さないなら 勝利者は貴方だ。 勝ち そこからの 利潤を甘受する 輝く無明に浸る人よ。


 取り零さない人よ。内の 輝く無明に集中し 逃がさないなら 幸福者は貴方だ。 負け そこまでの 苦痛を忘却する 取り零さない人よ。




  ○


 ぐらぐらと煮え立つ 輝く無明。

もう無い。至福の時。 粕も残らず に。


 ○



 底が 抜けたのか。

ぽっかりと。


 偉大な時期は 短く。

すっかり腑抜けた。

肉の消化管。過剰な幸福に浸る弊害。死を待って真っ先に。


  ○



 死は唯 一つ。

死んで終えば もう一つとは いかない。

覚えてないだけかも 知れないが。

さっぱり忘れて しまうなら 二度ほどは 無いで よいだろう。多くても。


 ○


 納涼には まだ 早い。

怪談物を 棚に戻して 立ち読みを 切り上げる。

内容物に対して 体が 過剰に反応する。


 話として よく出来ているな と感ずるモノにも 必ず 皮膚が反応するとは限らない。


 平凡で 何が切っ掛けか 分からないモノに 反応したりする。


 いい加減な 反射。


  ○


 白い肉林。

雪が降り 翌日 よく晴れた昼下がり 林に行けば そこは 肉林の。

ぼたぼた 滴る。 どさり 落ちる。

白い肉林の。

湿った空間に漂う 。

吸って吐けば 清涼無臭な体内。立ち上る気体。

隔絶された。


  ○






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ