117/493
あ
○○
意味を知らない。
誰も。
それらしい推測がぽつぷつ。
仮説か。願望か。
例えば痙攣。
痙攣を保ち 何に為った。
それは 本当に 痙攣が要因なのか。
また 別の何かが 遠因 縁 重なり そう 感じるだけなのでは。
こう 為ってくると
よっぽどの事が無ければ 何とも
疑心が まとわり付く。
神経の激発 その果てに イカれてしまうのか。
血管が裂けるか。
真綿で締める様に 終わるのか。
○
眠りの杜。
眠りの内に 自室が。
寝台が そのまま。
首を 億劫に ゆっくりと こてん。
転がし 左手側の 一面の窓から 眺める。
屏風の 平面さ。
鬱蒼と 茂る 木々 樹木。 奥は窺い知れない。
水滴が 窓に 無い事から 季節や 温度を 思う。
青みは早朝か夕暮れの直ぐか。
静かで 沈澱している。
目蓋を下ろし 夢中にて 休息。
○
金縛り。
左 外耳孔 を ぶすり。
何やら 挿入されて 目が 覚める。
目蓋が か。 急速に上がる。 暗がりで 何時。
ゆるゆる 下がる 目蓋。 閉じて 知らん。