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あ
○○
何事もな 無く。
のこのこと歩き 鼻よ 働く。
冷めた髄液 浮かぶ脳体。
忘れられた日程表。
差し込む西光。
太陽は高く 影は濃く。
緑深く鮮やかで 夏日の真昼は 彩られた。
生け垣を ずれて 眺めれば もじゃもしゃ神経系。
髭根の空中 繁茂は 何かを 連想させそう。
何かかは までは 辿り着かず。
○
へろへろ
鼻に 引き寄せられて 進む。 一人の連帯 一身の都合。
冷や 頭皮 冷や 髄液。
揮発する 冷や汗 冷まされる血液 嘆く 痺れ 沸騰煮沸。
沸血は収まり 冷や水に近付く。
ぬるついた平穏。
○