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あ
○○
達者 達者と 言います が 如何なる事が 出来ますか。
単純 拙く 覚束無い。
それで何度も何とも無い。
分かる様で で分からずに 知ってる様で知らない使い。
○
小石が ぴょん。
無断で飛び乗る 足の裏。
ぴょんと乗り入れ 下ろされる。
二度程 行い 階段前。
ふかふかの 砂利道は 小石が跳ねる。
蟻を避けて とんとん 上がる 後頭の筋。
鼻翼を拡げ 拡げ 調子よく 拍子を取って。
上りきったら 右手方向 鳩がふわり。
石と金属の柵を 越えて 境内へ飛び込む。
○
黒猫が かつて居た。
今はいない黒猫は どうしたの と 聞かれて
知らない。
○
助けては 死んで。
飼っては 死んで。
逃走して 死んだ と言え。
あの黒猫は 。
あれで良かったんだろうか。