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あ
○○
争い 対立し 林立。
泡沫が 本命が 一滴。
ぐるぐる 廻る。
沸いては差して 冷や水を。
滴る先には 煮えた湯が。
箸を伝うは 沈める為か 沸き立つ為か。
何度も一回 繰り返しては一回。
括るのは数。締め付けは数。
一は数。
○
霊媒め。 抜かし おる。
身綺麗な方々が 悟って死んだと 言うだろう。
ぬけぬけとほざく。 したりした り。
恨んで罵詈雑言を吐いて死んだ わ。
そう言え。 きっと言え。 言い付ける。
輪廻がいったい 何するものぞ。
どうせ 綺麗に忘れる わ。
腐った今生 変わらずに。
骨だけ遺して くたばつた。
白く立派な 骸に成つた。
ポリエステルな骨壺に。
共同合同 行旅な所。
○
肉も唸らず 憎もう為らず。
仮想にすれば 下層に擦れ葉。
軽く立ちては 軽く立ちては。
その程度かや 擦過の思い出。