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あ
○○
一身の功。
硬くとも 鉄に及ばず。硬鉄非及。
軟かでも 水に届かず。軟水無届。
それらしく 在れども そのものでは ない。
聞きかじり の言語がどばどば 垂れ流され アスファルトが暗色。
でたらめな。
○
落伍者が一人。非を咎めず。
非を咎めて 誰が信じうるか。
いざこざは 両者互いに損なう。
頼むモノも無く争えば 槍玉は必定。 正論は数の理。多勢には分も悪い。
定住者は 耐えて 角が立たぬよう 工夫せねばならない。
こうなると一身の 身の上が 足枷 か。
三世の枷は 世間の傍か。
子持ちでなくとも 不自由有り。 世間体。
世間体が良くなる術は持ち合わせが無い。
忍従して 待つ。