4/92
第一話 私はコレで魔女になりました-4
茶髪の少女は驚きの余り、両目をパチクリとさせている。
それに満足したのか、少女はそのまま自慢を続けた。
「すごいでしょ?」
「うん、かっこいいー」
「ホント?」
少女の頬がやんわりと緩んだ。
「うんマジ最高」
「うれしい」
友達の言葉にすっかり有頂天になる少女、しかし、たった一言で完全にその表情は凍りついた。
「ねー、私にもできるかな?」
「え?」
「だからー、私にはできないのかってきいてるの?」
「それはちょっと……」