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第一話 私はコレで魔女になりました-2
一瞬の間が空いた後、その子は思わず吹き出してしまった。
「うそー、アハハハハ、やめてよ冗談きついわ」
その態度にむっとしたのか、女の子はムキになって話を続けた。
「ホントよー。ちゃんと魔法だって使えるんだから」
「ホントにぃ? うそだーっ。じゃあ、やってみせてよ」
「いいわよ」
フンッと小さく鼻を鳴らすと、少女は自分の両手を腰に当てて胸を張った。
なんでもこいと言わんばかりだ。
「それじゃあ、まず始めに、あの木を枯れ木に変えてみて」