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短編小説

自制心の欠如が招いたこと

作者: きらと

作者の体験した出来事を小説風にしてみました。

短いよ。

 仲田一郎は28歳。

 学校を卒業し就職し、それなりの年数が過ぎた。

 あるとき仕事上の都合で技術習得の勉強に出かけた。

 数ヵ月の教育期間、辞めたくも成ったがなんとか終了しほっとする仲田だった。

 休憩時間、他の者は携帯をいじっていた。何をしているのか聞くとゲームだと言う。

 ゲーム。ここ数年、家庭用ゲーム機やPCのネットゲームも卒業していた。

 仲田は思いきってやってみる事にした。

 ゲームアプリのダウンロード。

 そして始まった神秘と混沌に満ちた冒険の世界。

 ゲームのシステムは単純で、獲得したキャラクターを合成や進化させてパーティを強化する。出てきた敵を倒しレベルを上げていくが、途中でレイドボスに相当する敵にも遭遇する。時には他のプレイヤー協力して倒し、アイテムやガチャ無料券を手に入れる。

 ガチャは課金してレアなキャラクターを手に入れたり出来る。無料券は無課金のプレイヤーに「課金すればこんなのが手に入りますよ」と言う撒き餌だ。

 行動には制限があり、消費した行動力の回復は獲得したアイテムを使う。アイテムが無い場合、課金するか自然回復を待つしかない。

「暇だな……」

 課金をしない仲田は回復を待つ間、他のゲームもやってみる事にした。

 大手、ゲームメーカーの作品から老舗の作品まで。あれもこれもとダウンロードした。

「どれも一緒だな」

 合成、進化、ガチャ。そして課金の壁。

 昼夜を問わず鳴り響くイベント等の新着情報。

 課金をしないなら失うのは時間だけ。そう割り切っていた。

 寝ていては新着情報の通知に起こされる日々。

 暇潰しのはずがストレスへと変化していた。

 遂にアプリを削除した。


 奇妙な気だるさと解放感を感じる仲田。

 仲田は時間を失い、そして再び自由を取り戻したのだった。

ゲームはほどほどにね!

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