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第4話 一つのお願いとギルド長

ラハム・ナベル・・・12神の一人で第9位。

 黒髪ショートヘア、黒い縁のメガネをかけており、成績優秀。

 ミラからメガネと言われると怒る。


・ミラ・ハベリオン・・・12神の一人で第6位。

 高圧的な口調で話しかけるのでみんなから少し怖いと思われている。

 元女王だからだろう、しかしこの感じで皆のことをまとめている。

 優秀な一人。


・ミサキ・・・道具屋の店主で色々な道具を置いている。

 冒険者がよく好んで来るらしい。


 

 

 ムーランさんと酒場でご飯を食べ、少し座談して自分だけ少し早く学園へと戻った。

 


 学園へと戻るとそこに一人の男が立っていた。


 「ルカか、こんな夜にぶらついて何をしていた?」


 この人は12神の一人…第9位のラハム・ナベルさんだ。


 「ムーランさんとご飯を食べていたんです。

 俺は先に帰りましたよ、ムーランさんはまだ酒場で酒を飲んでますよ」


 「そうか」


 「ラハムさんこそ何をしていたんですか?」


 「僕か?あ~、星を見ていたんだ。

 綺麗な夜空だろ?」


 「そうですね……」


 「……」

 「……」


 「なぁルカ、12神祭は2回目だろ?今回こそは順位を上げたほうがいい。

 上の順位の者がよく陰でコソコソ話をしているのを耳にした」


 「……多分今回は順位を上げれると思いますよ。

 アップルに特訓してもらいましたし、数時間前にムーランさんと特訓をしたんですけど、勝てちゃいましたし」


 !


 「マジか!あのムーラン相手によくやるよ、何をしたんだ?」


 「まぁ、12神祭のお楽しみって事でいいですか?

 完璧な状態で見せたいので……今の状態では戦闘にも使えるかどうか……」


 「そうか……まぁそっちの方が盛り上がるか。

 楽しみにしているぞ」


 「はい」


 コツコツ。


 「底辺とメガネ……何を話していた?」


 !


 声をかけてきたのは第6位の12神のミラ・ハベリオンだ。


 「ミラ、僕はラハムだ!毎回毎回メガネと言うな!」


 「うるさい……凡骨が……それと底辺……お前はメガネのように反論しないんだな?」


 「おい!またメガネと!!」


 「お、俺は12神の中で最弱って思ってますから。

 ミラさん」


 「ふっ……自分の立場を分かっているとは感心だ。

 だが、底辺のまま終わるつもりではないよな?」


 「ふふ、分かってますよ。

 俺も次の12神祭では倒しますから……順位を上げるためにね」


 「ふふ、それは結構……それじゃさようなら」


 そう言ってミラさんは去っていった。


 (ミラさんって高圧的な態度で話しかけてくけど意外に優しいんだよな?色々と見てるし)


 「ルカ、アイツの扱い上手いな……」


 「そうですか?普通に話しただけですよ?」


 「マジかよ、僕はアイツが苦手だ……マジで話したくねぇ」


 「ミラさんって最初からあんな感じ何ですか?」


 「あ~……そうだ、アイツさ大陸では女王だったからな。

 普通の話し方が出来ないんだろ」


 「へぇ~女王なんですねミラさんって……まぁ立ち振る舞いとかでなんとなくいい身分人だとは思ってましたけど」


 「だけど僕もアイツの戦いだけは嫌いになれないな……武器の扱いや経験豊富な動き……勉強になる」


 「ミラさんって12神祭の時見てましたけど、戦闘で結構俊敏に動いてますよね。

 可憐で動きに無駄がなくて、俺もいつかあんな風に動けるといいんだけど」


 「いずれ出来るさお前なら、アップルに追いつくんだろ?中々壮大な目標を掲げるがいけそうな気がするな、お前を見てると」


 「そんな事ありませんよ、俺は12神の最弱のルカですよ」


 「絶対、12神祭では奴らを倒せ……アイツラが負けた顔を見るのが楽しみになってくるからな」


 「はいはい、一応ラハムさんよりも上の順位なんですから、そんな事言ってると狙われますよ」


 「確かにな……」


 「そろそろ冷えそうだし中に入るか」


 「そうですね」


 そうして俺とラハムさんと共に学園へと戻るのでした。



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・



 その頃


 闇の世界、ダーク


 王の間


 「皆……久しいな……」

 仮面をつけた男が言う。


 仮面の男の前に集う11人の老若男女達。


 「あんたこそ、今回は奴らに勝てるんでしょうね?

 負けるのマジで嫌なんだけど」

 背丈の高い女が言う。


 「まぁまぁ、奴らも対策はしていますが勝てるはずがないと思いますよ。

 今回、かなり鍛えましたからね」

 メガネをかけた男が言う。


 「ククク、奴らを潰しあの世界を手に入れる!!

 そして我々は成し遂げる……世界を一つに!ダークな世界とライトのあの世界を!」


 「ざぁこなご主人が勝てるんですか〜?また、やられてざーこざーこって言われないですよね?」

 少女が言う。


 「おい、プリム……リーダーである彼をザコ呼びなど許せん!!」

 筋肉モリモリの男が少女に剣を向けた。


 「やめろ」


 !

 空気が一瞬で凍る……とても冷たい目線が2人を襲う。


 「も、申し訳ございません!」

 男が土下座して謝る。


 「プリムもあまり舐めた事は言わない事だ……とんだ仕返しが待っているぞ……それに、お前こそアイツにざーこ呼びされるかも知れないぞ?」


 !


 プリムが男を睨む。


 「誰があんなヤツに負ける?雑魚なんかに…私はもう負けない…あんなゴミなんかに」


 「ふっ……情なんて湧かないよな……妹だとしても……」


 「それを言うなら、レイリーだって!」


 少女の向く目線の先には青髪ロングヘアの女性が居た。


 「プリム……私はあんな奴を兄とは思わない……それに進行した時、真っ先にアイツを殺す!

 いいわよねぇ!」


 レイリーは男に目線を向けた。


 「別に構わん……だが、やられそうになった所で誰も助けなど入らんからな……それだけは理解しろ……」


 「分かってる……」


 「ふぉふぉふぉ……それでゲムよ、なぜ我々をここに呼んだのじゃ?

 ワシは、畑で野菜をとっていたところなのだが」

 年老いている老人が言う。


 「12神祭の時に攻め込む事を伝えるためにな。

 それと久しい者と顔を合わせたかったのもある……」


 「ククク!ようやくだ!!!早く暴れたいぜ!!!」

 赤い髪の男が言う。


 「それじゃあ今日はこれにて終わりだ、皆……12神全員を必ず葬ろう……我々の目的の為に…」


 「は!」


 そうしてゲムを残して全員転移した。


 (さて………楽しみにしているぞ……アップル……)


 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




 翌朝


 目を覚ました俺は学園を出て、街を歩く。


 まだ早朝だと言うのに何店舗かもう仕事をしている。


 (朝から凄いなぁ〜眠くねぇのかな?)


 そうして街を少し歩き、近くの道具屋に入る。


 「いらっしゃいませ~……ってルカくん、朝、早いね」

 現れたのは道具屋の店主のミサキだ。


 「ああ、回復ポーションを買うためにね。

 ミサキこそ朝速くから道具屋を開けるなんて、眠くねぇのか?」


 「眠いに決まってるでしょ、私だって寝ていたいけど、こっちも商売だから。

 生きていくうえで売れる物は売っておきたいの」


 「へぇ~」


 「あんたはいいわよね、学園から支援されているんだし。

 超最弱12神って」


 「ちょいやめろよ、それ」


 「はいはい、それで回復ポーションだけ?他にも買わないの?」


 「そんな買って〜みたいな顔すんなよ……はぁ……じゃあこの高級ポーション買うわ」


 !

 するとミサキは目を輝かせ


 「マジ!?ホントに!?やった〜!これ、結構高いから買う人あんまりいないんだよね〜。

 マジサンキュ〜」


 「軽すぎだろ……こっちは客だからな」


 「客でもあんたはルカだから!」


 !

 「俺だから……なんだ?」


 「い、言わせないでよ!もう~!朝から!」


 「へいへい…それで、最近なんかあったとかあるか?困っていることとか?」


 「うーん、あ!そうだ、最近近くの森で強い魔物に襲われた街の人が居て、それを討伐してくれないかな?

 私がギルドに言っておくから」


 「分かった、この近くとなると……モリモーリって森だろ?」


 「そうだよ……って、なんか笑ってる?」


 「いや、毎回思うんだけど……モリモーリってぷっ………」


 「いや!あれはあの街の人が決めた森なんだから!

 別に好きで呼んでいるわけじゃないから」


 「はいはい、その魔物を討伐すればいいんだな。

 じゃあちょっくら行ってくる」


 「ちょっと待って……私も同行する…」


 !


 「ちょ!何でだよ!危険な森なんだろ?冒険者でもないのに危険だからやめろよ」


 「お願い!!そこに大切な物を置いてきちゃったの…」


 「それなら俺が取ってくる!お前は店で待ってろ」


 「嫌!!連れてって!」


 「おい!何でそんなに付いていきたいんだよ!理由は!」


 「私さ……妹いたの知ってる?」


 「知ってるよ、てか…妹は?」


 「死んだよ……」


 「……え?」


 「危険な魔物……そいつにね…それで私達も居たんだけど、妹の亡骸すら置いていって逃げたの……そして後日、森に行こうって思ったんだけど兵士の人に止められて、私は話したんだよ、妹の事を……でも、ダメだって……それでずるずると日は過ぎていき……ようやく行けるって思った日にその事件があったの…だから、私は妹の亡骸を私の手で迎えに行かなきゃならないの!

 置いて行った私がやるべきことなの!!」


 「……そうか……悪かった。

 お前が大切な理由があるのに止めてよ……分かった。

 行こう!だが、危険な時は俺を置いて逃げろ。

 いいな?」


 「分かった」


 「それじゃあ行くぞ」


 そうして俺とミサキは準備をして、森へと目指した。


 森へと向かう道中、一人の男と出会った。


 「おや?君たちは…」

 金髪ショートヘアの男だ。


 「あ、べネムさん。

 今から森に向かうところなんです」

 ミサキが言う。


 「森!?あの、モリモーリに!?今は危険な魔物が居るんだぞ!

 あ…もしかしてルカが居ると言うことは」


 「はい、魔物はルカに倒してもらい、私はやるべきことをします」


 「そうか、妹さん……居るといいな…」


 「はい」


 「気をつけるんだぞ」


 「分かりました」


 そうしてべネムさんと別れ、数時間後森へとたどり着く。


 「よし!森へと着いたな。

 ミサキ、案内してくれ」


 「分かった」


 そうして俺達はゆっくりと森の中へと入るのでした。


 森の中


 ミサキの案内と共に森の中を進んでいく。

 たまに魔物が現れるが俺が楽々と倒していく。


 そうして少しひらけた所にたどり着く。


 「ここよ」

 ミサキは辺りを見渡す。


 !

 そして駆け出した。


 「ちょ!ミサキ!」


 その時!


 ドシン!!!


 「グオー!!!!!!!」


 2人の前に現れたのは大きなクマの魔物。


 「ひぃ!」

 ミサキは腰を抜かす。


 「グオー!!!」

 魔物の手がミサキに迫る。


 (やられる!)


 「はああ!!!」


 ガキン!!!


 ルカがとっさに剣を取り出し防ぐ。


 「ミサキ!隠れてろ!!!」


 「う、うん!」

 ミサキは四つん這いで地面を歩き近くの木に隠れる。


 (よし、ミサキは隠れたし……やるぞ!!)


 「魔力よ、わが肉体に力を!!!」


 !

 するとルカの体に魔力が溢れ、オーラが現れる。


 グオー


 「やらせるか!!!スラッシュ!!」


 ザシュ。


 魔物に命中。


 グッ


 (怯んだ!!今なら!!)


 「いっけ!!!!剣投げ!!!!」


 ビューン!!!!


 それはとても早い投げ技、剣は真っ直ぐスピードを落とさず魔物に向かって飛んでいき


 ザシュ!!!!


 魔物を貫通した。


 グオー…………。


 ドシン。

 魔物は地面に倒れ命の灯火が消えた。


 ……。


 「ふぅ……よし!倒せた!」


 「る、ルカ……見てたけど強いね、余裕じゃん」


 「まぁな、それよりも目的があるんでしょ?」


 「あ、そうだったわ」


 ミサキは辺りを見渡し、そして見つけた。


 森の木の近くに白い骨が落ちていた。

 そしてその近くにボロボロのピンク色だったカバンが落ちていた。


 「……うっ……見つけた……ごめんね……」

 ミサキは白い骨を全て拾いカバンに詰め込む。


 そしてボロボロのカバンを持ち、土や葉っぱを払い持ち帰る。


 「ありがとうルカ、ようやく私達の家に妹が帰ってくる。

 本当にありがとう」


 「ミサキは辛くないのか?もう会えないんだぞ」


 「いつかは私も妹と同じ所に行くの、だから辛くない。

 それにこうして家に帰ってこられるだけでも私は嬉しいの」


 「そうか、それなら何も言わない…」


 キラン。


 ?

 (うん?奥で何か光ったような……)


 「ミサキ、少し奥に行こう。

 何か光ったから」


 「そう?なら少しだけ進みましょ?」


 そうして2人は森を進み、少し進んだ先にそれはあった。


 「……剣」


 それは地面に突き刺さった状態のまま殆ど錆びた剣だ。


 「錆びた剣ね、持ち帰る?」


 「ああ、武器屋で錆を取ってもらうよ。

 それじゃあ森から出よう」


 「そうだね……」


 そうして俺達は森をから出ることに。


 所々で魔物が現れたが余裕で勝利、魔物から取れる魔石というものを手にして街へと戻った。


 街に戻ると沢山の人が待っていた。


 「ミサキさん、今日は店を閉めていたみたいですがどうされたんですか?」

 それは冒険者達だった。


 「あ~ごめんね、実はやる事があってそれをする為にこの12神のルカと共に出ていたのよ。

 回復ポーションとか色々欲しいのよね?」


 「そうです」


 「今から開けるわ、ちょっと待っててね」


 そうしてミサキは走って行った。


 すると冒険者達が俺を見る。


 「あの、ルカさん。

 ミサキさんとどちらまで行ってたんですか?」


 「モリモーリって言う森だよ、そこで大切な物を手にしてきたんだ」


 「もしかしてそれって……妹さんのですか?」


 「え?冒険者達の君たちも知っているのか」


 「ええ、冒険者にとって道具屋は必ず行く所ですし、ポーションが安いのはミサキさんの店だけなんですよ。

 おまけとかしてもらえるし」


 「そうなんだ、それと妹の件だよ。

 嬉しそうにしていたよ、見つけて」


 「そうですか、なんかすみません」


 「どうして謝るんだ?」


 「俺達冒険者達でギルドにお願いをしたんです。

 ミサキさんの妹の残りを取りに行きたいと。

 ですが危険やそんな道具屋の女の事はお金に関係ないと言われ、門前払いされちゃって、挙句……12神の許可があるならいいわよーって言われちゃって」


 「そうだったのか……なんかありがとな。

 後でギルドに行くから、君たちは道具屋に行ったら?」


 「分かりました、ありがとうございます。

 ルカさん」


 そうして冒険者達は道具屋に向かった。


 そして俺はというと………



 「あんたか……冒険者の言葉を聞き入れなかった奴は…」

 ギルドに来ていた。


 「ちょ、なんですかあんたは!」

 受付嬢が言う。


 「俺は12神の一人、ルカ・アリセだ」


 !


 「じ、12神!?え、あ、その」


 「大切な物がそこにある、勿論危険な所だから注意は必要だが、お願いされたのなら受け付けるのが受付嬢だろ?」


 「ですが!あんな弱い冒険者で、あの森は危険なの!!

 それに、時間が経てば忘れるものでしょ、その道具屋の女のやる事も」


 !


 「……おい貴様……舐めたこと言うのなら……斬るぞ……」


 「ひ、ひぃ!」


 「ちょ!どうされたんですか!?」

 奥から一人の女性が走ってきた。


 「注意をしただけだ」


 「お、脅したじゃない!あんたは12神なんかじゃないわ!

 外道よ!ゴミよ!!そこら辺の石ころよ!!」


 (こいつ!!)


 俺は身構えようとした時


 パチン!!!


 !?

 こちらに走ってきていた女が平手打ちをした。


 「え?」

 女は目を丸くしている。


 「12神の彼をバカにしないでね、それとこの言葉は上のギルドマスターに報告しておきます」


 「ちょ!ギルド長!こんなクソガキに少し汚い口調で言っただけでギルドマスターになんかおかしいじゃない!

 それに私は危険だからダメって言ったんです!」


 「おい、金がどうとかと冒険者から聞いたぞ?

 そんな依頼は資金にならないって言ったんじゃないのか?」


 !

 受付嬢はピクリとした。


 「はぁ……まさか、受付嬢である貴方が金に執着するなんて……本当に愚かね」


 「ですが!道具屋の女の依頼を受けて何のためになるんです!

 そんな依頼よりも王からとか、ギルドマスターからの依頼とか討伐依頼の方がお金が貰えるんですよ。

 金があればなんだってできますよ、世の中そうでしょ!」


 「……ゲスね…本当にヘドが出るわ。

 勿論貴方の言う通り、お金は大事よ……」


 「そうでしょそうでしょ!」


 「でもね……お金と同じように大切なのがあるの。

 それは何だか分かる?」


 「え〜……冒険者をもっと増やすとか?」


 「本当にバカね!!!答えは信頼しんらいよ、信用してもらえて初めてお金が手に入るの、あなたも怪しい所からよりも知っている所から何かを買ったり貰ったりするでしょ?

 そういう事よ!!依頼をお願いしてくる道具屋の彼女もそうだし、近くの村の村長とかも私達が色々とやって時間をかけて信頼してもらっているの。

 だから、信頼を失うって事はお金を捨てるような事よ」


 !


 「うっ……申し訳ございません……」


 「はぁ……あんたはクビよ……」


 「ちょ!クビって!そんなのいくらなんでもやりすぎよ!!!」


 「この前……依頼を失敗した冒険者達が居たわよね……あんたなんて言ったか覚えてる??」


 「そ、それは……」


 「クズで間抜けな冒険者が!こんな簡単な依頼も達成出来ないやつがギルドに来るな!……って言ってたわよね……」


 (この受付嬢、マジか……クソ野郎じゃん)


 「それは……そうでしょ?だって、ドラゴン一体の討伐ですよ。

 5人も居れば普通勝てるじゃないですか……」


 「……そう、ならあんたにクビを回避する為の依頼よ。

 私からの直々にね」


 「それを達成出来ればクビは免れるんですか!?」

 目をキラキラと輝かせる受付嬢。


 「ええ」


 「ザマァ〜ザマァ〜」

 すると受付嬢は俺のほうを向き煽るような動きをしながら言ってきた。


 (コイツ!)


 「ドラゴン……一体討伐ね」


 「へ?」

 受付嬢はギルド長の方を向く、目が点になっている。


 (ぷっ、マジか!これはおもろいな)


 「ちょ!ドラゴン一体!?受付嬢の私が!?」


 「ええそうよ、簡単な依頼なのよね?それも達成出来ないようなら受付嬢失格でクビよ」


 「ふ、ふざけないでよ!!なんで私がドラゴンなんか!

 コイツに行かせればいいじゃない!それかギルド長あんたが!!」

 受付嬢は俺をゆびさして言った。


 「……なめるなよガキが……」


 !?

 ギルド長がとても低いドスの効いた声で言う。


 「ひぃ」

 受付嬢は小さな声を出す。


 「お前はクビだ……早く荷物をまとめて出ていきな!

 もしもこれ以上、愚痴るのなら……殺るわよ……あんた一人くらい」


 !


 「ババァが!私は若い受付嬢よ!!!未来があるの!あんたなんか私の部下がボコボコにしてあげるから」


 「そう……ならそっちがやる気なら……躊躇ちゅうちょなくやらせてもらうけどいいかしら?

 私にもね、とってもこわ〜い仲間が居るの、人を殺るのも躊躇わない様な人達がね。

 ババァって言ったから、あんたは私の仲間とお遊びしてなさい……永遠に陽の光を見られないし、逃げたくても逃げられない、永遠に追いかけられ……そして捕まれば……ふふふ」


 「そ、そんな嘘よ!!!ギルド長見たいな人がそんな野蛮な奴の友達とか嘘ね、平然と嘘を言えるとか笑えるわね」


 ……。


 「ブラッド!!!」

 ギルド長がそう叫ぶと奥の部屋から黒い服を着て、黒いサングラスをした男が出てきた。


 「何のようですか……ギルド長」


 「だ、誰よ!あんたは!」


 「さっき言ったでしょ?私のこわ〜い仲間ですよ?

 知らない訳ないわよね?」


 「そんな……嘘よ……こんなヤバい奴がギルド長なんて」


 「あのね……うえにいけば行くほど命を狙われやすくなるの、ギルドマスターだってそう言う人が何人か付いてるのよ?

 そして命を狙われる対策として、そういう人が付いているの、ターゲットを守るためにね…」


 「で、何のようだ、ギルド長……面倒事はごめんだが」


 「そこに居る受付嬢と戯れていいわ、そうね…死の鬼ごっこでもしたらいいわ。

 勿論、直ぐに捕まえずに心折れるまで追いかけなさい……」


 「御意……行くぞ」

 ブラッドは受付嬢を掴み奥の部屋へと連れて行った。


 ……。


 (ま、マジか……やべーもん見たな)








 


  

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