第2話 ルカの覚悟とアップル
はあ!
やぁ!
剣と剣がぶつかり合う。
強さは若干ルクスに軍配があるが。
「俺だって!ここでやられてたまるか!!!」
!
ガキン!!!
ルカの攻撃によってルクスの剣が吹き飛ぶ。
(しめた!!!これなら!!)
……。
一気に攻めるルカ。
しかし
「衝撃波!!!」
!
「ごふっ!!」
みぞおちに来るとてつもない一撃、一気にルカが吹き飛ぶ。
ドカーン。
壁に直撃しずるずると地面に落ちる。
(がはぁ……今のは衝撃波!?何でアイツ…衝撃波とか!剣で戦うのじゃないのかよ……)
「やれると思ったか?ルカ」
「……はぁはぁ…何で衝撃波とか…剣で戦うんじゃないんですか…」
「戦いは剣だけで決まるものではない…それぞれ攻撃手段はある。
今のは衝撃波だ、大体の12神は皆使うがお前は使わないのか?」
「剣でやらないといけないだろ、衝撃波なんてズルじゃん!」
!
その言葉を放った瞬間、目の前にルクスが一瞬で移動し
!
「はあ!!」
「ぐはぁ!が……あ……」
特大の衝撃波が放たれた…、…。
「……あ……」
(視界がぼやける……俺は何をやっているんだ………まさか負けるのか……やっぱり最弱なんだ……俺は……)
ぐぐぐ。
ルクスは俺の胸ぐらを掴み持ち上げ
「ルカ・アリセよ、剣だけで勝負は決まるものではない。
使えるものは全て使う…戦いとはそういうものだ…剣にこだわるのもいいが、他の技を使うことも勝利への近道だ。
色々な技に対応出来れば、それすなわち勝利と言う事だ。
勿論、そこで油断してはならん……言っている事が分かるな?」
「うっ……俺は……諦めたく……ない……」
「もしも剣で行きたいのなら、一閃以外に技を覚えよ。
スラッシュや投げるとか色々あるだろ?それに戦いは遊びではない、生きるか死ぬかだ」
!
(生きるか死ぬか……か……そう言えば……)
数時間前
ダンジョンへと向かう途中にアップルと出会った。
「もしかしてダンジョン攻略?頑張ってね」
「ああ、簡単に攻略してやるよ」
「ふふ自信あっていいけど、油断しないでよね?
戦いって言うのは生きるか死ぬかなの、特訓とかは寸止めとかあるかもしれないけど、戦いはそうはいかない。
だから、生半可な覚悟で挑むのなら、やめたほうがいいよ」
「分かったよ、まぁ見てなって簡単に倒してきてやるよ」
「ふふ、まぁ期待しないでおくわ。
それじゃあ……いってらっしゃい」
「おう」
……………………………………………………
(そうだ、戦いは遊びなんかじゃない………生きてアップルに会うって決めたじゃねぇか……)
「……どうするもう辞めるか?あの世に行くか?」
「いいや、俺は諦めねぇ。
アップルに会う約束があるからな……ここで負けられないんだ」
「そうか……約束……それがお前を前に進めたか………ふふふ」
ルクスは俺を床に下ろし距離を取る。
「さぁ来い……最終対決だ……もう我は剣を止めもせん、最後までやらせてもらうぞ……覚悟はいいか?」
「ああ、ルクス……ありがとな……俺に学びを教えてくれて」
「気にするな…未来ある12神に忠告したまでだ。
さぁ、行くぞルカ」
「はい!」
ガキン!
ガキン!!
ガキン!!!
勢いよく剣がぶつかり合い、音を立てる。
それは先程までの緩いような剣の弾きでは無い、こうなんていうか……ガチのやつだ。
ガキン!
ガキン!
(強い!でも!)
「ファイアボール!」
!
(ぐっ!やりおる…魔法か、だがククク)
「くらえ!!!正義の刃!!!」
ルクスは地面に剣を突き刺したかと思うと地面から凄い速さでルカに迫る黒い槍。
「はあ!!」
それを全て弾くルカ。
その目はもう覚悟は決まっている目だ。
「終わりだ!!!ソードアタック!!!!」
ルカは手に力を込め力の限り剣を投げた。
それは空気を切るほどの速さ、
ザシュ!!!
!
(………見事……)
剣はルクスの腹を貫き壁に突き刺さる。
「はぁはぁ…」
「見事だ……ルカよ……」
「……クソ……あんた……いや、人間だろ……あんたは……」
「ムーランから聞いたのか……」
「ムーランさんは人形って言って……でも!あんたは!本当は」
「気にすることはない……また、復活する……ダン核がある以上はな……心配するな…」
「俺はあんたを殺した…こんなの12神なんかじゃない!」
コツコツ。
?!
足音がして振り返るとそこにはムーランさんが居た。
「ムーランさん!!あんた!このルクスは人だ!
俺はこの人をこの手で!」
「そうだ、だが生き返る……問題はない」
「問題だろ!!人を剣で……人としてあるまじきことだ!」
「言っておくが他の12神は全員……ルクスと戦闘して勝っている……つまりどういう事か分かるな?」
「アップルもルクスをやったんですか……」
「ああ」
「こんなの……こんなのって……俺は人殺しになりたくて12神になったんじゃない!
託されて、大陸を……幸せな毎日を送るために……」
「言っておくがこの先、人と戦いが待っている……」
「人を殺すなんて出来ません……」
「なら、今からお前を切り刻む……覚悟も無い愚か者をな!」
!
ムーランさんの大剣が迫る。
(人殺しなんて……出来るわけ……無いだろ……アップル……お前もそうなのか……)
その時
ガキン!!!
俺とムーランの間に入る者。
顔を上げるとそこにはアップルが居た。
「ルカ……ルクスに勝てたんだね…………………それよりもムーランさん、なぜルカに刃を?」
アップルは静かに言う。
「人殺しの12神はやりたくないだとさ……それなら始末するしかないだろ?
役に立たない奴はぶっ殺すまでだ……」
「ルカは優しい子だからですよ…人を殺すなんてやったことないから……」
「おいおい!まさか、この先あの戦いにこいつを参加させるのか?
仲間を危険にさせるつもりかよ!!!アップル!!!」
「私が鍛えます!!!!!」
それは腹から出たであろうアップルの声。
それはドスの効いた声だ……。
「……、一週間やる……それでコイツが変わっていなければ……お前がそいつを殺れ……滅多刺しだ。
躊躇とかさせん、目をえぐり出し口に短剣を突き刺し、色々とやってもらうからな……」
「ちょ!それは!」
「分かりました……その時は私がルカを殺ります……」
「二言は許さん……」
そう言ってムーランは去っていった……。
……。
………。
「アップル、俺は人を……」
「いいの……今はゆっくり休んで……私が貴方を助けるから……」
アップルは優しく俺を抱きしめた。
(………俺は……これからどうすれば……)
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