第1話 最強とは……
ミナミ・エレベ・・・茶髪ショートヘア、青い瞳に白い制服を、着ており背中には大きな赤いリボンが付いている。12神の一人、第8位の女の人。
とても優しい性格で12神の中で一番優しいまである……かも?
アズサ・サチ・・・黒髪ショートヘア、つり目で頭にアホ毛がある。
子供の服を着ており、身長は小学生くらい。
だがこの見た目で20歳と言う。
12神の第11位。
ムーラン・ランドドン・・・12神の一人で第5位の強さを持つ者。
スキンヘッドで目はタレ目、いつも服は半袖を着ており、防具もあまりしない。
大剣あれば、俺は勝てると思っている、ちょっと自信過剰な男性。
だがそれに見合うだけの強さは秘めている。
数日後
ルカは一人、学園の窓から外を見渡したそがれていた。
(アップルと特訓してみたが……ボロボロだったな…………なんで俺はこんなにも弱いんだ……俺は12神になるべき者ではなかったのか……)
「なぁ〜にたそがれてるの?ルカ」
優しい声で声をかけてきたのは、12神の一人、第8位のミナミさんだ。
「あ、ミナミさん。
俺、やっぱり12神には向いてない気がするんです……アップルにボコボコにやられて……12神祭では最下位……ダメダメですよ」
「アップルちゃんになんか敵うわけないよ。
なんせ、2位のヒビキさんですら勝てない相手なんだから……気を落とさないで…。
次の12神祭では必ず順位を上げられるよ」
「はぁ……そうだといいんですけどね」
「じゃあさ、確か11位のアズサちゃんと特訓してみたら?
意外と特訓しがいがあると思うよ?どちらもトントンの力の強さ…きっといい勉強にもなれると思うし」
「アズサちゃんって確かあの子供の背丈の子ですよね……なんか勝ったらおとなげないって他の12神から思われそうですし……」
「そんな事ない!」
!?
突然の声に振り返るミナミとルカ。
そこには子供の背丈のアズサが居た。
「アズサちゃん……でも……俺が勝ったら嫌でしょ?最下位だよ?」
「あのさ……私、子供と思われて本気出さない奴ほんと嫌いなの!順位だけが全てじゃないし。
私に合わせてあげますよってなんか腹立つし……だから……次の12神祭は本気出して……じゃないと許さないから」
「ね?アズサちゃんも言ってるし負けてあげようとか思っちゃだめだよ?」
「分かりました、アズサちゃん……つぎは本気出すから……子供とか思わないし……一人の12神として思うから」
「ふん……まぁ、それならいいけど」
「で、どうしたの?確か、アズサちゃんはダンジョン攻略だったよね?」
「それはもう終わった、次の人を呼ぶために来たの…」
「え〜速いね〜。
凄い凄い〜」
ミナミさんは軽々しくそう答えた。
「なんかバカにされているような〜」
「いやいやきっと違いますよ、それよりもつぎは俺なんですよね?」
「うん…でも大丈夫?今回のダンジョンはかなり難しいよ」
アズサちゃんは少し不安そうな顔をしながら言う。
「大丈夫…俺…絶対攻略するよ。
アイツに追いつく為に…」
「アイツ?」
「アップルですよ…俺の親友だから…それに奢ったお金を返してもらうためにね」
「ふふ、いい目標だね……じゃあ頑張ってねルカくん」
「はい、それじゃあ行きますね」
俺は2人に向かって言い教室を出た。
「今回のダンジョンのボスってなんだったの?」
ミナミさんがアズサちゃんに向かって言う。
「……剣士……ルクス」
「ルクス?それって人間?それとも別の種族?」
「人間だよ、だけど人間離れしてみる強さと反応速度……あれに勝つには中々苦労したよ」
「へぇ~…どれくらい強いのか私もやりたかったな〜」
「ミナミからしたら、その剣士もそこら辺に居る魔物と同じくらいだし大したことないと思うけど?」
「ふ~ん、ならアップルちゃんなら……そこら辺に居るアリだね……」
「まぁね……でもさ、数日前にヒビキさんが特訓でアップルちゃんを地面に叩き落としたんだって…」
「!?………それマジ!?」
「うん、何でもかなり強い力を使ったらなんとか対抗出来たみたいらしい……まぁでも……」
「でも?」
「ヒビキさんが言ってたんだ……」
「何を?」
「勝てた訳じゃない……ただ地面に叩き落としただけ……それも知らない力を使ったから……叩き落とせたまで……気絶とか、それこそ殺る事なんて不可能に近いから…」
「なら、アップルちゃんが1位から降ろすなんて不可能じゃない?」
「うーん……不可能なのかは分からないけどミナミは最強ってどういう事か分かる?」
「最強?それって強い人が最強じゃないの?」
「強いって何が?」
「えっ……」
「そもそも強いって力が強いのか、それともそもそも何もかも強いのか分からないでしょ?
最強、最強って言ってるけど何が最強なのかで強さって異なる……」
「それってどういう事?」
「ミナミは最強って言ったら何が最強だと思う?」
「それは力とか?」
「そう、力……他にもスピードや反応速度、防御力、魔力、運とか…まぁ言ったらきりないけどね…」
「てことはもしかして……」
「アップルが力が強いのかそれとも他が強いのかでそこに勝機はあるって事…」
「なるほど…」
「だから…ヒビキさんが1位になる事だって不可能では無いし…もしかしたらルカが1位になるかもしれない…もしかしたら私達かも知れないでしょ?」
「確かに〜……ってそもそもスペックが違いすぎるから対応出来ないかも知れないじゃん…」
「まぁ確かに……そこはまぁ……鍛えるしかないよね?アップルに近づけるほどにね」
「はぁ……まぁ…勝てる可能性の勝機を聞けて良かったよ。
でも、そんな事教えて良かったの?教えなければ、私にも勝てたかも知れないのに」
「まぁ…なんか喋りたくなっちゃって……」
バフッ。
!?
ミナミがアズサを抱きしめた。
「もう~滅茶苦茶可愛い〜」
「むぅ〜ミナミさん……苦しいです...」
……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………。
その頃
ダンジョンがある目的地にたどり着いたルカ。
入り口近くに大きな大剣を持った一人の男が立っていた。
「ルカ、ダンジョン攻略だ…このダンジョンの最深部に居るダンジョンボスを倒してくるんだ……やれるな?」
「やります」
この人は12神の一人5位のムーランさん。
大剣使いで中々の強さ、戦闘での切り込み担当にされがち。
「ここのダンジョンボスはルクスと言う人間だ」
!
「ひ、人を殺すんですか!?そんな事、俺は!」
俺は目を見開け驚いた顔で言う。
「安心しろ……人間に似た人形だ。
人殺しでは無い…」
「でも、人に近いんですよね?」
「ああ、いずれの為でもある…」
(いずれ?)
「まぁ、そんなにビクビクする事は無い。
前に入ったアズサも余裕そうな顔で出てきたさ」
(アズサちゃんでも余裕なら行けるかも?)
「俺、やります!」
「だが、油断はするな……ここには人も魔物も居ない。
一対一の対決だ…負ければ……わかるな…」
「……はい」
「それじゃあ……行ってこい」
俺はムーランさんに言われダンジョンの入り口から中へと入る。
中へと入り少し進むと入り口が閉じた。
!
(……勝つまでは出られないと言うのか……負ければ……死あるのみ……)
「アップル!俺は絶対勝ってみせる!!!」
俺は最深部へと足を進めるのでした。
最深部まで続く道は真っ直ぐで本当に魔物一匹も居なかった。
俺はこれをダンジョンと呼べるのだろうかと頭によぎるがそんな事は気にしない。
倒さなければ、先には進めないのだから。
湿った空気、天井から落ちる冷たい水滴。
とても静かで何だか落ち着かない気がしてくる。
(な、何だか静か過ぎてなんか変な感じだ………でも、何だか……落ち着けるような気もする……そう言えば…昔、アップルと綺麗な夜空を見た気がする……静かな山から……ふっ……懐かしい)
そうして昔の記憶を思い出しながら足を進めると奥に両開きの扉があった。
(……ゴクリ…)
「ここがダンジョンボスの居る入り口……やるか…」
俺は扉の取っ手に手をかけ扉を開ける。
そうして中に入ると真ん中に一人の男が立っていた。
………。
(あ、あれがムーランさんが言っていた…ルクスって言う人形なんだよね……見た目からして人間っぽいんだけど)
中に入り扉を閉めるとこちらを向くルクス。
!
「挑戦者よ……名は何と申す?」
(しゃ、喋った〜!?)
「えっ…あ、お、俺の名前はルカ・アリセ。
12神の中で最弱です」
「……最弱か…だがお主は伸びしろがある…上へと目指せる…」
「それは、俺が強くなれるってことですか?」
「その通りだ…過去に一人、自分を最強と呼ぶ者が来た……そしてそいつは強さに自信過剰で我に余裕で剣を交えた……そしたらそいつはどうなったと思う?」
「まさか……殺られた?とかですか?」
「ふっ……その通り、最強と余裕ぶっていると意外に足元をすくわれそして地に落ちる……お前は自分を強いと思わない……だから、お前は成長できると言ったんだ」
「でも、俺は最弱ですよ。
アップルって言う12神最強の奴と特訓したんですけど一瞬でボコボコにされました。
俺の一閃も簡単に止められて…」
「アップルか……そうか」
?
(このルクスって言う人形……記憶する事が出来るのか?)
「アップルを知っているのか?」
すると剣を鞘から抜いたルクス。
「ああ、知りたいなら我に勝ってみせよ……さすれば話してやろう!
さぁ!剣を抜け!!!お主の神器を見せてみよ!!」
(アップルの事を知れるのなら!!!)
「神器展開!!!」
俺は愛剣を取り出す。
「それがお主の剣か……見ればよく磨き鍛えられているな……流石だ」
!
(この人、剣を見ただけで分かるなんて!?やっぱりこの人は強い!)
「行くぞ、ルカ・アリセ!!
我を超えてみせよ!!!」
「やってやる!!!ルクス!!」
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