表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

(仮題)おれはおれの中に閉じ込められてしまった

作者: 玩具リオン

なんてこった!

おれはおれの中に閉じ込められてることに

今になって 気づいちまった


すぐに逃げなきゃ 手を振って

救命艇を呼んだ


幸い、やつらもこっちを見て

やってきたのは 太ったおっさん


ヒゲ面を愛おしそうに どうでもよさそうになでて

「きみの云いたいことはわかった、まあ、ちと、考えるんだな」


と、手渡してきたのはダンボール

すると おれはやつが持ってたナイフですぱすぱ切られ、

荷物みたいに詰めこまれた


隊員がせっせと運ぶ ダンボールを運ぶ

おれが入ったダンボール、細切れのおれ


ラベルが貼られた まるで商品だ

出港する 牢獄島からの脱出


しかし! 出たはずのおれはまた戻っていた!

この憎っくき島に 舞い戻っていた!


なぜだ!? ふざけやがって おれは地面をぶんなぐる

どうあがいても この島からは抜け出せない


おれはおれの中から 出られない……



ある日 腐った海辺に 小瓶が流れ着いた

手紙が入っている 目を疑った


「あなたの言葉を受け取りました、あなたに会いたい」


おれは思い出した

あの日のダンボール そのラベルに

「言葉」と書いてあったのを

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ