月
見つけていただきありがとうございます
ゆっくり読んで行ってください
海へと続く長い一本道
等間隔に置かれた街灯が2秒後の未来を写し
空には大きな月が出ている
通りすぎる車たちは帰りの道か行きの道か
それは本人たちしか分からないが
それぞれに帰る場所は必ずある
僕は、バイクを走らせ家路を急いでいる
家に帰れば家族が待っている
妻や子供たちが家で帰りを待っている
ただ月は空から優しく見守ってくれている
誰かのためでもなく自分のためでもなく
静かにすべての人たちの頭上にある
月はもしかすると女性なのかもしれない
知らないふりをしながらすべての事を知ってるから
ただ優しく見守ってくれているんだと思う
どんな悲惨な光景もどんな歓喜の姿も
平等に見続けてきている存在
街灯の灯りにも負けない明るさで
今日もみんなを優しく照らしている
約30万キロ離れた場所から僕らを照らしている
読んでいただきありがとうございました
よかったら別のも読んでください
またいつか会いましょう