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怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
第2章 助け合う夏休み編
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第085話 暗い部屋の中で

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

「何も始まらないのか。それとも不具合か。」


何も始まらないことに不審感を抱く。

それとも何かが既に始まっていると考える方がいいのか。


暗闇の中で何かが動いたような気配を感じる。

警戒する体勢になり構える。

相手を倒さないといけないならば、この状況が把握できていたない状態でこちらから攻撃を仕掛けるのは不利だ。

ここは相手が仕掛けてきたところをカウンターで仕留めるしか。


『俺が誰か気になるのか。』


喋り出した。相手はホログラくんじゃないのか。

しかも、この声は。


『俺はお前だ。声で分かるだろ。』

「影で俺の分身が作られるってことなのか。」

『流石、飲み込みが早いな。』


でも、何故だが影の方から攻めてくることはない。

それが逆に不自然だ。

つまり、この目標はそこにあるわけではない。


『俺が攻めてこないのを不審そうにしているな。気づいていると思うが戦うことが目的じゃない。』

「戦うことが目的じゃないのは理解してきたが、他にすることはなんだよ。」

『そろそろだ。俺はあくまでも案内人。次に会うのがいつになるか楽しみに待ってるからな。』


消えやがった。

すると部屋も解除されて元の部屋に戻る。

時間もそれほど変わっていないようで、夕方の5時半。


結局、最後は何をしたらクリアになるのか分からないので向口生徒会長に聞く必要があるな。

部屋を出てすぐに生徒会の部屋に行くことにした。

今、学園内にいるかどうかは分からないが誰かしらはいるだろう。


部屋に着いたらノックをする。


「空いている。入っていいぞ。」

「失礼します。」


中に入ると生徒会長と副会長がいた。


「なんだいるじゃないですか。向口生徒会長。」

「向口、知り合いなのか。」

「いや、俺は知らないな。それに1年生でも全員顔を把握しているけど見たことない顔だね。」

「私も同意見だ。この学園の制服こそ着ているけど貴様何者だ。」


冗談だろ。何かのドッキリなのか。

この感じる違和感はなんだろう。

そんなことよりも2人は今にも攻撃をしてきそうな雰囲気だ。

一旦この場を去るしかない。


「し、失礼しました。」

「待てぇーー!!!」


その後も追いかけてくる2人。

俺はなんとか撒くことはできたがこのまま廊下を歩いていても今は捕まってしまうので隠れる場所を探そう。

そういえば近くには部室があったな。

夏休みはほぼ東源先輩がいると言っていたし、事情を説明したら匿ってくれるかもしれない。


部室の扉を開けると予想どおり東源先輩がいた。


「いたいた、聞いてくださいよ東源先輩。生徒会長が俺のこと誰か分からないとか言い出すんですよ。」


先輩は、こちらの方に顔を向けているが返事をしてくれない。

それどころか俺のことを不審そうな顔で観察している。


「えっと。貴方誰?もしかして、どこかで会ったことあるの。わかった部活入部希望だ。」

「何言ってるんですか。俺はとっくに入部していますよ。」

「ん?歴史研究部は3人。私と月野さんと八戸場さんだけ。」


そんなはずはない。だって、あの時先輩と出会って部活に入部したはず。

なんの嫌がらせなんだ。嫌がらせにしたってこんなに手の込んだものを仕掛けるなんて悪質ではないか。


今日は大人しく寮に帰るしかないな。

色々な疲れが今になってグッと押し寄せてくる。

それも仕方ないか。猿相手に鬼ごっこずっとして最後は全力ダッシュまでしたんだからな。

4つ目の試練は結局なんだったのか分からなかったが、まだ3日も日数があるんだから問題はないだろう。


寮に着くとポケットに入れた鍵を取り出す。

部屋を開けると誰か中にいるのが分かった。


「おい、誰だ。そこを動くな。」

「えっ!君こそだれだよ。ここは僕の部屋だぞ。どうやって入ってきたんだよ。」

「何を言っているんだ。ここは・・・。


そこに広がる景色は俺の部屋とは全くことなる家具などが配置されている部屋だった。

なんでだ。まるで、俺がこの正解からいなくなったような世界だ。


欲望の部屋。


あそこなら誰にも見つからずに生活できるかもしれない。

もう頼れるのはそこしかないのかもしれない。


仕方無く俺は来た道を戻る。

戻る途中で何度か警備員に遭遇しそうになってしまうが、今出会ってしまったら捕まってしまうような気がして避けながら移動していく。


学園の校舎につくと俺の最も見覚えのある2人に出会う。


「夢衣、銀丸。俺だよ、歩。霧道 歩。分かるか?」

「知ってるでござるよ。恵まれた能力を持っていながらその能力を使いこなせずにいる無能。」

「他人のことなんかどうでも良いのに、自分の評価の為に人助けをしているよねぇー。」

「はっきり言って卑怯な奴でござるよ。」


な、なにを言ってるんだよ。

俺達、入学当初から仲良くやってきたじゃないか。

あれは嘘だったっていうのかよ。

心の中で本当は、そんなことを思っていたってことかよ。


ズキッ!


頭が割れるように痛い。

なんだよこれ。

俺が何したって言うんだよ。


この一瞬の頭痛の後、何故だか俺の思考がクリアになっていく。

そして、今までの違和感に気付く。

こんなにも俺のことを知らないなんて、そして必要以上に俺を悪とする空気。

これも暗闇の間のうちの1つなんだろ?

あの練習はまだ終わっちゃいないってことだ。


「俺にはもうその幻術か何かしれないけど効かないぞ。」


すると、目の前が段々と暗い部屋に戻ってくる。


『俺の幻術に耐え切るとはな。精神力も並大抵のものじゃないってことか。』

「こんな悪夢見せるなんて本当にこの部屋の機能なのか怪しくなってきたな。」

『俺がイレギュラーかどうかなんてどうでもいいだろ?おめでとう、霧道 歩。これでお前はどんな惑わしにも抵抗することのできる精神力を手に入れた。』

「つまり、あとはホログラ・アルファを倒すだけってことか。」

『ここまで来たお前なら新たな自分を手にいれることができるだろう。』


そのまま消えていった黒い影。

その後、普通の部屋に戻る。

さっきのこともあったから疑心暗鬼になってしまって仕方がない。


どのくらいあの部屋にいたのだろうか。

時計を見ると時間は夜の8時。


「3時間ぐらいか。結構早くクリアしたんだな。・・・って日付が1日進んでいるじゃねーか。」


俺はあれから現実時間で1日以上もあの幻術に囚われていたのか。

早くクリアしたと思っていたが、これ以上遅れていたら身体に影響が会ったかもしれなかったな。


「もしもし、霧道です。」

『やぁー、どうしたんだい?まさか、もう課題まで終わらせたのかい。」

「まだ終わっていませんが残っているはホログラ・アルファだけです。それよりも最後の練習が幻術だったので現実にしっかり戻ったのか確認を。」

『そういうことか。それなら問題ない、この俺が保証してあげよう。最後のは疲れただろうからしっかり休みなよ。』


そういって電話が切られた。

どうやらしっかりと現実に戻って来れたみたいだ。

何も1日飲まず食わずだったので家に帰ってなにか口に入れよう。

重要なラストの勝負に備えて。

ご覧いただきありがとうございました!

次回は、明日投稿予定です。

宜しければブックマーク、いいねお願いいたします。


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