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怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
第2章 助け合う夏休み編
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第084話 効か猿

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

[30分間セット スタート]


「朝から猿と追いかけっこすることになるなんてな。入学前の俺が聞いたらどう思うだろう。なぁ、クソ猿。」

「キッキッキィー。」


言葉は喋れないので何を言っているのかは分からないが、俺のことを馬鹿にしていることだけは分かる。

何故かって?

表情が明らかにそうだったからな。


「俺がいつまでも逃げてるだけだと思うなよ。」

「ウキィ?」

「一発殴ってやり直しだぁーーーー!」


[30分間 リセット ランダムテレポート]


まだ練習は終わっていないが気持ちはスッキリしたから良しとしよう。

さて、今日はどうやって対策を立てようか。

ってもうアイツ来たみたいだ。

さっきのことで怒ってるんじゃないだろうな。


「ウキィ!キッキッ!」


相当怒っているようで大きく動作をしてアピールしてくる。

そんなこと言っても俺も昨日1日中お前に追いかけれたんだから、おあいこってことにしてくれよ。

なんて日本語が猿に伝わる訳でもないので伝えることは諦めておこう。


「じゃあな。今度は日本語の勉強でもしてから文句言いにくるんだな。」


その場を去ろうと背中を見せた途端に走ってこちらに向かってくる猿。

俺がそんなに素直な奴に見えるのかよ。

振り返って回し蹴りをする。


さっき俺が躊躇なく殴り掛かってきことがフラッシュバックしたのか避けるために後退する。

普通なら俺に少しでも良いから触れてリセットするのが正解だが、コイツも本当の生き物の同様に感情をプログラムされているのだとしたら痛みを避けようとするのも頷ける。


「ウキィキィ!キィーー!」

「攻撃は反則だろってところか。お前が有利なゲームのくせに文句いうな。今度は単純な体力勝負でもするか?」


今度こそ小細工無しで全力ダッシュ対決を仕掛ける。

今現在時点での俺の身体能力を確かめるのにはもってこいの相手だよな。


「走っているのはお前も一緒のはずなんだけど、プログラムだから疲れないってことはないよな。」


走ってからここまで稼いだ時間は、10分間。最初の時間と合わせて13分。

後、17分間も時間を稼ぐ必要がある。

猿に追いつかないために全力疾走で10分間も走り続けているので、体力はもう残っていない。

限界だ。地面に座りこんでギブアップのサインを見せる。


[30分間リセット ランダムリスポーン]


アイツとの追いかけっこは10分しか時間を稼げない。

それも体力が有り余っている状態でだ。

なら、残りの20分間をどう乗り切るかが問題だ。

それが思いつけば良いのだけど。


あの猿には、俺を追跡するホログラ式仮定能力が設定されているはず隠れてやり過ごすのはほぼ不可能。

俺の能力も使えないということは道具を使うことも不可能か。

道具されあれば俺にも勝てる可能性があるかもしれないんだけどな。


「いや、あるじゃねーか。道具を生み出す方法が。」


[30分間リセット ランダムリスポーン]

     ・

     ・

     ・

     ・

[30分間リセット ランダムリスポーン]


今はもう数えていないくらい挑戦した。

時刻で言ったら夕方の5時くらいだろうか。

最初にアイツが3〜4分掛けて俺のところにやってきて捕まるってのを繰り返している。


「そろそろ終わりにしようぜ。この長い長いお遊戯を。」

「ウッキッキ。ウキウキ。」

「無理かどうかは試してみるべきなんじゃないか?」


こっちに一直線の猿。


「”秘技 猿回し”」


1本の木の棒。木の棒とはいえある程度の太さがあるので耐久性もまぁまぁある。

武器をもちさえすれば、こっちのもの。

あとは間合い管理をしっかりして時間を稼ぐだけ。


「ウキィッキィーーー!」

「ズルじゃないだろ。能力じゃなくて、そこにあったものを使ってるんだから。オーガニックってやつ。」


アイツも馬鹿じゃないので距離を詰めるのに少しの躊躇が見える。

それならそれで時間が稼げるので問題ないけどな。


「キィーーーー!」


いきなり動きだすことで緩急をつけ、俺の隙をつく作戦か。


「”秘技 猿遊び”」


飛びかかる瞬間に猿の前に木の棒を突き出して行く手を阻む。

時間を少し見ると今で時間は10分あと20分間も逃げる必要がある。

全力10分間ダッシュはかなりきついのでしたくない。


そんなクリアすることばかりを頭の中で考えていた瞬間を猿が見逃さなかった。


「ウキィッキーーー!」


俺の方に再度飛びかかる。

攻撃方法がワンパターンで助かる。


バシーーン!!!


さっきまでは痛みを恐れて木の棒に当たらないよう距離を取っていたが、今回は器用に木の棒を弾く。


「キッキィー!」

「してやったりって顔だな。悪いが、俺の隠し球はこれじゃないんだよ。”秘技 効か猿”」


俺はこの何回ものリセットの間に作りだした、ツタで作った網を服の中から取りだす。


「時間を掛けて作ったんだ。お前のためにな。」


効果を試すことが出来なかったことが唯一の懸念点だったが、上手く作動しているようだな。

いきなりの出来事で何があったのか理解出来ず、網の中でもがいている猿。

もがけばもがくほど絡まって動けなくなるぞ。

俺は念には念をということでその場から離れて時間を待つ。


それから随分時間が経過した。

残り時間は5分というところまできた。

ここまでの道のりは長かったな。


まだ終わってもいないのに勝ち誇ったように思い返していると。


「キキキキィーーーーー!」


なんとあの猿が網から逃げ出してこちらの方に向かっていたようだ。

まずい。

早く逃げないとまた1からになってしまう。

しかも、次は道具を使ってくることも警戒して動く可能性が高い。

この場でなんとか終わらせないと。


「全力ダッシュ勝負2回目だぁーーーー!」


結局こうなるのかよ。


[30分間 クリア]


息も絶え絶えになるころに30分間という長い時間をクリアしたようだ。

この憎かったはずの猿の顔もこれで最後かと思うと名残惜しいな。

最後に謎の握手を交わして普通の部屋に戻る。


この練習で体力だけは身についた自信があるな。

他の練習も気付かないだけで何かしらの効果は絶対にあったはずだ。


「まだ時間はあるし、最後の練習メニューもやっておくか。でも、書いてあることが暗闇の間だけってなるとどうすればいいのか分からないよな。」


辺りが急に暗くなる。


[暗闇の間 スタート]



ご覧いただきありがとうございました!

次回は、明日投稿予定です。

宜しければブックマーク、いいねお願いいたします。


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