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怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
第2章 助け合う夏休み編
85/123

第083話 厳しい30分間

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

「さてと、今日の練習メニューをやっていくか。」


昨日と同じ時間にまた欲望の部屋に入った、

昨日はクリアするのに苦労したので、今日は早くコツが掴めるといいのだけど。


「ホログラくんに捕まるな。って、捕まえろって言ったり捕まえるなって言ったり忙しいな。」


フィールドであるジャングルが形成されていく。

ジャングルの中は木々が生い茂っていて視界は悪い。

それに知らない土地なので逃げる際には行き先に困るだろう。


[30分間セット スタート]


制限時間は30分もあり、相手がどんな奴なのかも知らない。

とりあえず身を隠すためにジャングルの中を散策していると、奥の方から木が揺れる音がする。


「キィィーーーー!」


勢いよく飛び出してきたのは、猿。

よりジャングルを再現するために動物までいるのかと思っていると、猿は一直線にこちらの方に手を伸ばしてくる。

嫌な予感がするので、ヒラリと避けてみせる。


「まさか、捕まえにくるホログラくんってこの猿のことじゃないよな。」

「ウキキィー。」


人を挑発したような態度で鳴いている猿。

もし、本当にコイツから逃げないといけないのだとするとまずいことになったな。

目の前にいるということは、背中を見せて逃げてしまえば当然追いかけてくる。

しかも、ジャングルの追いかけっこなら部があるのは猿の方だ。

かと言って、このまま30分間も避ける続けるのも現実的ではないだろう。


「ウキウキ。」


俺から仕掛けるぞと言わんばかりにこちらの方に迫ってくる。

ここは仕方がないので一旦捕まってリセットだ。


[30分間リセット ファールド内ランダムテレポート]


フィールド内のどこかに飛ばされたようだ。

こっちには川が近くにあるようで流れる音が聞こえてくる。

そんな観察をしている間にも、こちらの方に猿が向かってきているだろう。

その場で留まるのはあまり得策とは言えない。


「体力に自信がある訳じゃないけど、走り続ければ捕まえられないだろ。」


今回の作戦は、とにかくジャングルの中を走り続ける。

そうする理由は2つある。


1つは、地形の把握に時間を使いたいから。

さっきので分かったことは捕まるとフィールドのどこかに飛ばされる。

なら、少しでも地形の不利を無くすために走り回って覚えた方がいいだろう。

それにどこからどこまでの広さなのかも理解していないしな。


もう1つは、アイツがどこまで追ってこれるか。

前回も今回もアイツは遠くにいたはずなのに俺の方へ真っ先に向かってきた。

これは何かしらの原因があって居場所を常に知られているということだ。

五感なのかそれともシステムで与えられたものなのか知りたい。


そんなことを考えているとアイツがすぐ後ろの方まで接近してきていた。

まだフィールドの端まで来ていないのにここまでの距離感になってしまえば捕まる可能性が大だ。

今は、地形の把握を諦めて猿との勝負だな。


「こいよ。お前が素早いのは分かったけど、俺だって負けていられないんだよ。」

「ウキキウッキ。」


何言ってるのか分からないけどアイツなりにコミュニケーションを取ろうとしているのは確かだな。

また飛びかかってくる。

今度はなるべく動かないようにして、ギリギリになって避ける。

これで相手は体勢を崩して逃げる時間を稼げるし、繰り返せば30分なんてあっという間だ。


「ウキキキィー。」


こいつ、軽やかに身体を反転されながら起こしてこちらのほうに向かってくる。

時間を稼ぐどころか捕まってしまう。


[30分間 リセット フィールド内ランダムテレポート]


後何回この音を聞くことになるんだろうな。

この後も色々な工夫をしてみたが捕まってしまう。

ただ、何も情報がなかった訳ではないので無断な時間を過ごしてきた訳ではない。


休憩がてらに今まで集めた情報をまとめよう。

フィールドは、縦横5キロもある広大なフィールドで逃げるのになんの問題もない。

昼までに計10回は挑戦しているけど、スタート地点が一緒だったことは1回もない。


次に、猿のことだけど、やはり何らかの要因でこちらに真っ先に向かって来ているのは間違いない。

隠れるなども試してみたが、全くもって意味がなかった。

それとあの猿はかなり身体能力が高く、フェイントに対応する瞬発力や木々を軽々と移動する身のこなしが厄介だ。


最後に俺の問題点。つまり、この練習で鍛えないといけない点だ。

1つ目は体力。10回中2回は俺の体力が尽きてしまい捕まってしまった。

せっかくギリギリまで逃げても体力が残っていないのであれば捕まるのはすぐである。

それに今まで体力を上げる練習などしたことが無かったので入学当初より少し増えているぐらいだ。

2つ目は思考を続ける集中力。この猿相手には単純な身体能力での勝負に勝ち目はない。

そこで重要になってくるのは知恵を使うこと。

駆け引きをしたり、地形を上手く使ったりと30分間思考を止めることなく考え続けなければ一瞬で捕まる。

しかし、30分間というのが絶妙な設定で、不可能ではないが他のことにリソースを割くとバランスが一気に崩壊してしまう。


勝ち方はなんとなく描けてきたんだから後は俺が追いつくのみ。


◇◆◇


午前中の勢いはどこへやら。

考察していた何倍も難しく手間取ってしまっている。

今は夜の8時で、今日は1日中走り回ったり考えを張り巡らせていたので体力的に考えてラストになるだろう。


[30分間 セット スタート] 


嫌という程聞いた電子音。


まずは開始と同時に拓けた土地まで走る。

木々があると移動では勝てなくなってしまうのでな。

唯一周りに木がない広場があるのでそこで勝負するしかない。

今回は運良くそこまで辿りついたので、本番はこれからだ。


その後2分経ったぐらいで猿も姿を現す。

毎回毎回同じ猿なので俺がこの広場を選んだことを警戒するようになってきている。

いつもなら一気に距離を詰めてくるので対処しやすいのだけど、今回はいつのタイミングか悟らせないためにジワジワと距離を詰めてくる。


こちらがわざと逃げるような素振りを見せるとチャンスだと思ったのか飛びかかってくる。

でも、瞬発力なら負けてない。飛びかかったせいで空中では方向転換などは出来ない。

なので、横にズレてしまえば簡単に避けられる。

地面に着地するとすぐさまこちらに向かって走ってくる。

今度は飛びかかることなく地面を駆けてくるが、その四足歩行の低い体勢なら簡単に飛び越えてやるよ。


[30分間 リセット]


チャンスだと思い飛び越えようとしたのだけど、急ブレーキを掛けてジャンプしやがった。

ジャンプ力もかなり高いのでそのまま捕まってしまう。

まさか、逃げるだけでこれほど苦戦することになるとは。

続きは明日になってしまうが、焦らないようにしないと余計にクリア出来なくなってしまうな。


ご覧いただきありがとうございました!

次回は、明日投稿予定です。

宜しければブックマーク、いいねお願いいたします。


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