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怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
第2章 助け合う夏休み編
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第077話 新入部員を確保せよ

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

八戸場にとってもこれほどまでに良い条件の部活はないはずだが、部活ということ自体に乗り気ではないらしい。

学校側は一応部活動は強制入部では無いと口では言っているものの、こうやって定期的に部活動入部を勧められたらたまったもんじゃないだろう。


「条件もいいし、この快適そうな部室を使えるのも魅力的なの。・・・でも。」

「部活の内容が不鮮明だから1回も来ない可能性があるだろ?」

「そうなの。結局来なくなるなら帰宅部でもいいなの。」

「俺も最初はこの部活の活動内容がイマイチ分からなくて迷ったな。」

「それなら、3人がどんなことをしているのか教える。」


確かにそれが1番手取り早いかもしれないな。

最初は研究できる題材なんて限られていると思ったが、なんの歴史でもいいと知ったら少しは入部に興味を示してくれるかもしれないし。


「じゃあ、そこまで毎日顔を出している訳じゃないから俺が最初で。」


そうして、俺の研究『神話から辿る人類の歴史』の途中経過発表が始まった。

俺が先陣を切るのは、研究内容の自由度をアピールすることにも繋がる。

残念だが、神話自体は八戸場が興味のあるジャンルではないようだったが、それでも聞いてはくれていたようだ。


「テーマは結構自由なの。それならいけそうかもってちょっと思ったの。他の2人の研究内容を聞けばもっとイメージがつくなの。」

「それじゃあ、わ、私が次は発表します。研究内容は『正しい日本の歴史』です。」


小鳥は初対面の相手には少し緊張するようだったが、発表しているうちにいつもの様子に戻っていく。


それにしても、研究内容が面白いところをついたな。

様々な歴史について記述されている本があるなかで、書かれている内容が異なること場合が多くある。

では、本当の歴史がどうだったのかを考えていこうという趣旨だろう。


この研究をするということは参考資料を沢山集めなければいけないし、それを読んでいく時間もかなり必要である。

元々、日本史が好きだと言っていた小鳥にとっては苦ではないのだろうけど、大変な作業だというのは確かだ。


「これは結構手の込んだ研究なの。歴史好きでないとここまで大量の本を読んでまとめるのは難しいの。」

「そうかな。ここまで発表とかする機会とかなかったから褒められると嬉しいですね。」

「私も小鳥の発表は素晴らしかったと思う。よく頑張った。」


俺の時にはその賞賛はなかったぞ。

まぁ、完成度が段違いなのは、自分でも聞いていて感じたので言葉にすることはしないけど。


「最後は私。『能力の歴史』」


これは俺も楽しみにしていた大トリ。

前回、どのような感じの研究内容なのかは説明してもらったが、研究がどこまで進んでいるのかは気になるところだ。


研究成果を聞いていると要するにこんな感じだった。

能力は元々神が持っていた力であり、それを継承していって今の能力にまでなっているようだ。その過程で派生しって行ったものもあるのでここまで多くの人々が能力を手にしているとのこと。

能力の自我というのはその力を継承した神の一部が反映されてしまい、何かの条件の下で意識の中に現れる可能性があるらしい。


つまり、あの時会ったのは能力の元になった神だったということなのか。

だから、”錬金術師”のことを完璧に理解していて俺に力を分け与えることが出来たと言うのか。

だったら、尚更俺にはまたアイツに出会わないといけない日が来るだろう。


「こ、これはまたすごい研究なの。これが完成する日は世界の能力に対する認識が大きく変わる日なの。」


俺たちの中で1番研究の内容も論文もレベルの高い東源先輩の発表を聞いて、素直に関心しているようだ。

少しは興味を持ってくれたようで何よりだ。

できる勧誘はやり尽くしたので、後は本人がどう感じたかだな。


「ウチもこの部活やってみようと思えたの。そこまで頭とか良い方じゃないけど、好きなこと調べていいなら無理なく続けられそうなの。それに部活がある日に毎日来ないといけない訳じゃないなら、自分のペースで参加できるの。」

「それじゃあ改めまして、ようこそ歴史研究部へ。」


これで、部員がかなり増えたな。4人もいれば部費も上がるだろうしな。

というか、この部室の設備は確実に部費から出たものではないだろうけど。

考えれば考えるほど闇が深そうなので、これ以上の詮索はやめておくか。


「それで八戸場は何を研究するんだ?」


名前と学年、クラスぐらいは聞いたが趣味嗜好などを含めた自己紹介は何もしてないからな。

ちょっと研究内容を気になってしまう。


「それはもちろん決まっているの!ゲームの歴史!」

「ゲームが好きなのか?」

「そうなのそうなの。オールジャンルのゲームはもちろん。ボードゲームから、スポーツの試合まで。ありとあらゆるゲームが好きなの。」

「それはまた一体どうしてなんだよ。」

「勝敗がつくものってワクワクするの。その快感は思い出すだけで涎が止まらないの。」


どうしていつも俺の周りにはこういった癖の強いやつばかり集まってくるんだ。


「それも面白そう。研究が進んだら成果を聞きたい。」

「で、どうするんだ。ちょっと部室で見学という名目でダラダラしていくか。この部室の居心地の良さを知ったら抜け出せなくなるぞ。」

「お言葉に甘えるの。すぐに先生のところに行っても、暑い帰り道を帰ることになるだけなの。」


それもそうだな。俺も同じ立場だったらそうする。

研究の一環というわけではないだろうが、彼女はもっていたリュックサックからゲーム機を取り出してゲームを始める。

どんなゲームをしているかなど、男であれば気になってしまうものである。


『ニセモンクエストⅤ』


「それ、ニセモンクエストⅤじゃないか!」


これは俺が中学2年の時に発売された代物でコアな層に余りの人気で当時は入手すら困難だったと言われている。

その上、数年経った今でも世に出回っているもののほとんどが誰かの手に渡っているので滅多にお目にかかれないぞ。


「これを知っているとはゲームはある程度嗜んでいるようなの。」

「おい、これどこで入手したんだよ。」

「いつもゲームを買っているお店がたまたま手に入れたものを定価の2倍の値段で譲ってもらったの。」

「俺も当時はお店駆け回って探したんだよなー。結局、1本も手に入らなかったけど。」

「あの店にあったとか偽の情報が出回って大変だったなの。」


これは意外と話の分かる奴だったかもしれないな。

俺たちがゲームの話で盛り上がっている横で、


「これは大変なことになってきたよ。ライバルとかにならないよね。」


という小鳥の独り言は、誰の耳にも届くことはなかった。

ご覧いただきありがとうございました!

次回は、明日投稿予定です。

宜しければブックマーク、いいねお願いいたします。


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