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怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
第2章 助け合う夏休み編
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第076話 久しぶりに部活行ってみた

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

今は夏休みだが部室には東源先輩が出入りしているようなので、顔を出してみることにした。

俺に能力の自我を教えてくれたのは東源先輩だから、研究が進んでいて新たな情報を手に入るかもしれない。


学園には、夏休みだというのに多くの生徒が部活動をする為に出入りしている。

外の気温は35度を超えていて、地面からは陽炎がユラユラと揺れている。

文化系の部活動は室内での活動だから問題ないかもしれないが、運動系の部活は大半が外で活動しているようで誰が倒れても可笑しくないな。


他の部活を心配している間に部室まで着いたので、扉を開けるとクーラーがガンガンに効いているのか溶けそうな体が見る見る回復していく。


「霧道、部活来るの珍しい。何かあった?」

「毎度、疑い深いですね。何かないと部活来ちゃいけないんですか。」

「そう言うことじゃ無いけど、怪しくはある。」

「まぁ、何かあったから来たんですけどね。」


もちろん普段から部活に参加していないという訳ではないのだが、参加率で言えば圧倒的に少ないのは確かだろうな。

小鳥も試験近くになると休むことも多くなるがほぼ皆勤賞らしい。

今日も夏休みなのに部活に参加しているようだし。


「小鳥も参加してるんだな。夏休みは実家に帰ったりしないのか。」

「私は実家に帰ったよ。夏祭りが始まる前に帰ってきたからその後はほとんど参加しているよ。」


夏休みの活動は週3回なので自分の時間を楽しみながら参加をできるだろうな。


「そうだ!今日、外が暑かったから差し入れにアイスクリームを買ってきてあるの。冷凍庫の中に入れておいたからみんなで食べよう。」

「霧道、これが良い後輩というもの。」

「全くもって異論なし。」


なんと優秀な生徒なんだろう。

外が暑いから東源先輩のためを思ってアイスを買ったなんてな。

俺なんてそんなことも考えずに暑いなと思って部室まで来たというのに。


冷凍庫を開けるとバラエティタイプのアイスの箱が3箱も入っている。


「結構入ってるけど、これ全部買ってきたのか。」

「そうだよ。東源先輩が活動日以外も部室いるって聞いたから。それに、アイスって賞味期限がない食べ物って言われてるから2学期になっても暑いと思うし多めに買っとこうかなって。」

「ちゃんと聞いてた?霧道。」

「俺は小鳥の方が眩しくて直視できないです。」

「2人で揶揄わないでくださいよー!」


ちょっとした冗談を言い合いながら無難にバニラアイスの箱を選んで3つ取り出しもっていく。

作業していた2人も集まって休憩することにしたらしい。


「そう言えば東源先輩は夏休みの今までずっと研究室に籠っていたらしいですけど、実家には帰らなかったんですか。」

「私の親は2人とも研究者。家に帰ってもいないことの方が多い。」

「流石、東源先輩の親って感じですね。」

「それはどういう意味。」

「いえ、なんでも。」

「そう言う霧道は実家帰ったの?」

「俺も帰ってないですね。夏休みは色々と忙しかったので。」


ゆっくりし過ぎて今日部活に来た目的を忘れるところだった。


「東源先輩にお伝えすることがあったんでした。夏休み中色々ありまして、能力の自我と話したかもしれません。」


その言葉に目の色を変えて食いついてくる東源先輩。

まさか、研究の内容に含まれている能力の自我が会話出来るものだとは思っても見なかったのだろう。


「確か能力の自我って東源先輩の研究内容に含まれてたやつだよね。能力はその人にとって最適なものである。それは、能力の自我によって選ばれているのではないかって感じでしたよね。」

「そうよ。よく覚えているね小鳥。私も能力の自我については研究を重ねていたけれど、まさか会話することが出来るなんて。本当の話なの。」

「俺が会話したのは一瞬の出来事でしたけどね。もう1人俺以外にも接触している人もいましたが、そいつは好きなタイミングで会話出来るようでした。」


嘘のようで本当の話。

寝耳に水だったようで、東源先輩は情報の処理に時間がかかっているらしい。

まぁ、思の方はイレギュラーなので気にしなくてもいいと思うがな。


「もっと詳しく。貴重な情報。」

「もっと詳しく言うと、その時は極限の集中状態でした。新技を作りたいと思って集中していたら、ぼんやりとした意識の中で、ハッキリと話しかけてくるのがいたんですよね。会話は頭に直接語りかけるような感じで不思議な感覚でした。その後は、力を貸してやるみたいなこと言って急に苦労していた新技が完成したんですよね。」

「・・・。能力は会話が可能。頭の中に直接ということは人間の意識の中に。いや、それとも脳内の分泌物に含まれた・・・。」


やべっ。新発見に興奮して東源先輩がトリップしてしまった。

このまま、ブツブツと呪文のように考えられても怖いのでそろそろこっちに戻ってきてもらう。


ひんやり冷えたアイスを首元に当てる。


「ひえっ!なにするの。今いいところだったのに。」

「見てください。あの小鳥のびっくりした表情を。」


小鳥がトリップした東源先輩を見て驚いている。


「コホン。霧道は新たに情報が出たら報告するように。」


今更元の状態に戻っても無かったことにはならないぞ。

そう思っていると部室の扉がノックされている。

この部室に突然来る人なんて珍しいから3人とも顔を見合わせている。


「開いているので入って良いですよ。」

「失礼するの。ここは歴史研究部であってるの?」

「えっと、そうですけど。」


これまたキャラの濃そうな人物なので東源先輩も身構えている。


「ウチは1年クラス・セカンドの八戸場 志那(やとば しな)なの。」

「八戸場はなんでこの部室に来たんだ。」

「部活に入るの極限まで先延ばししてたら夏休みに呼び出しくらったの。どうしても入りたくないって言ったら良い部活を教えてやるって先生に勧められたの。」


先生がこの部活を勧めた理由がなんとなく分かった気がするが、このままいけばいつか問題児の巣窟になるぞ。


「人数が多いことに越したことはない。霧道でも続けられるから問題ない。」

「まぁ、部活は強制出席じゃないし、部室は綺麗に使えばいつでもこの快適な空間が使えるからな。」


まだ入るか悩んでいる八戸場。

もう少し入部までは説得の時間が掛かりそうだ。


ご覧いただきありがとうございました!

次回は、月曜日投稿予定です。

宜しければブックマーク、いいねお願いいたします。


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