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怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
第2章 助け合う夏休み編
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第074話 夏の風物詩

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

夏の風物詩といえば何を思い出すだろうか。


海、スイカ、流し素麺、肝試し。プールなんかもいいだろうな。

今日の目的は違うんだけどな。


ピーンポーン


『歩殿、そろそろ集合時間でござるよ。遅れたら怒られてしまうでござる。』


扉を開くといつもの袴ではなく、浴衣を着ている銀丸が立っていた。

相当気合が入っているな。


「俺も準備できてるからそろそろ行くか。」

「あれ?歩殿は浴衣とか着ないでござるか。」

「俺1人じゃ着れないし時間も掛かるからな。」

「もったいないでござるよー。」


そんな会話をしながら学園の方に向かう。

何故学園の方なのかというと、今日の行く夏祭りは[白ヶ峰祭り(しろがみねまつり)]と言われる学園主催の夏祭り。

学園が主催しているというだけあって割と大きめな祭りとなっているので、楽しむためには夕方から行っても足りないだろう。


集合場所に着くと2人ほど先に待っていたようだ。


「遅いぞ!歩、銀丸!」

「キリにぃー、王馬君結構待ったんだけど!」


この兄妹はいつもこんな感じなんだな。


「集合時間はまだだろうが。いつも楽しみすぎて早めに着くのはそっちだろ。」

「蛍殿は甚平で、灯殿は髪色と同じオレンジ色の浴衣でござるな。似合ってるでござるよ!やっぱりこれでこそ夏祭りって感じがするでござるな。」


チラッとこっちを見てくるな銀丸。

どうせ夢衣だってラフな私服で来るに決まってるだろ。


「悪かったな私服で。」

「歩、腹減ったから早く行こうぜ。」

「ダメだよお兄ちゃん!夢衣ちゃんがまだ来てないでしょ。」


「おまたせぇー!着替えるのに苦労しちゃったよぉー。」


最後に来たのはピンク色の浴衣を着た夢衣だった。


「やっぱり着てないの歩殿だけでござるよ。」

「以後気を付けます。」


こっちに近付いてクルッと回って見せる夢衣。

感想を言えよという謎の圧力を感じる。


「似合ってるんじゃないか。」

「そうでござるな!すごい似合っているでござるよ!」


ドヤ顔で満足そうにしている。

俺もそろそろ腹減ってきたので屋台でも見て周ることにした。


定番といえば焼きそばだろうな。

焼きそばの屋台は入り口ら辺に分かるように設営されているので見つけやすい。


「いらっしゃい!ってお前らじゃねーか!元気しってか?」

「お久しぶりですよ。」


伊集院さんと林場ちゃんじゃないか。


「こんなところで何をしているでござるか!久しぶりでござるな!」

「林場ちゃんの焼きそばだったら絶対に美味しいよぉー。」

「その節はお世話になりました。」


双子にも説明をして焼きそばを買うことにした。


「300円が5つで1500円ですよ。」

「知り合いだからちょっとサービスしといてやるよ。」


パンパンの焼きそばをもらったけど、他の屋台でも食べ物買うだろうから食べきることができるだろうか。

と思ったが横の夢衣とチラッと見て大丈夫かと安心した。

かなり腹が減っていたのか蛍は歩きながら焼きそばをかきこんでいる。


「次はあれをしたでござる。」


射的を指差している。

俺はかなり銃の腕に自信があるので乱獲してやろう。


みんなで横に並んで始める。


銀丸と灯は意外にも的中させることができている。

2人ともその調子で何回か当て景品をゲットしている様子。

問題なのは蛍と夢衣。

景品をゲットするどころか当てることすら苦戦している。

それを横目に俺は全弾的中させる。

ちょっとだけ細工をして極小の風の玉を錬成しているので一撃で景品を落としていく。


「すごいでござるな!景品がたくさんでござるよ。」

「これだけあれば満足だね!」


景品を取れた2人はこちらに反応してくれているが、蛍と夢衣はショックなのか気分を落としている。


「ほら、これやるから元気だせよ2人とも。」


2人に多く取れすぎた景品を渡すと目をキラキラ輝かせて元気を取り戻す。

現金なやつらだな。


屋台もかなり楽しめて、リンゴ飴や焼きイカ、たこ焼きなどいろいろ買いまくったり、金魚すくいなどのゲームもしてきた。


すると見覚えのある顔がまた現れる。


「おっ。霧道達じゃないか。だいぶ満喫してみたいだな。」

「あ、え、っとこれは違いますからね。たまたまですかね!」


京極と秋鹿のペア。これはそういうことだろ。

その男は大変だろうけど頑張れよ秋鹿。


「楽しみすぎて今日だけ金が全部無くなりそうだ。」

「2人はデーッ・・むぐぐ。」


余計なことを言いそうになる銀丸の口を俺が全力で塞いだ。

しかし、なんとなく察した秋鹿が顔を真っ赤にしながらその場を去っていく。


「おい待てよ秋鹿。走ると危ねぇーぞ!悪い、追いかけるからまた今度な。」

「そうしてやれ。」

「むごご。・・・・・・。」


急に静かになる銀丸。

あっ。生きてるかなこれ。

リバイブが起動してないから多分大丈夫だろ。


花火が始まる前に場所を確保しておきたいので移動することにした。


「それならピッタリの穴場を知ってるぞ。」

「学校のこと詳しいなんて意外かもぉー。」

「失礼なことを言うなよ。調べることは調べるタイプだ。」


絶景の穴場である屋上に行くとこの場所を知ってる生徒がちらほら見えている。


「うわー!ここなら絶対花火綺麗に見えるよ!さすがキリにぃー。」

「ちらほら生徒がいるから普段も使っている人がいるんでござるな。」


俺達が話していると後ろの方から俺の服をクイクイと引っ張る人がいる。


「あの歩くん。こんばんわ。みんなも屋上で花火見ることにしたんだ。」

「みんな浴衣とか着てるのにアンタだけ私服なのね。」

「それはもう何回も言われてきたから許してくれ。2人は着物似合ってるな。色合わせたんだな。」


2人で紺色の綺麗な花が描かれた浴衣を着ている。

お揃いにしてきたのだろう。


「一緒にどうかなぁー?みんなで見た方が楽しいしぃー。」

「いいの!ありがとう!」


みんなで買っておいた食べ物を並べて花火を待った。

夏休みの最初は何をしていたかとか、これから何かイベントでも考えようかなど時間も忘れて会話を楽しむ。


ヒュ〜〜〜ドーーーン!!!


横を見ると綺麗な花火が夏の夜空に咲いている。


「綺麗だな。」

「そうでござるな。」

「ここに戻ってこれてよかったぁー。」


この花火が俺達の取り戻した日常を彩る。

綺麗な花火を満足するまで楽しむ。


この当たり前の日常を噛み締めながら。


ご覧いただきありがとうございました!

次回は、明日投稿予定です。

宜しければブックマーク、いいねお願いいたします。


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