第065話 煙と消失
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双子チームは完璧な連携で俺達の前に立ちはだかる。
後ろに攻撃を通そうにも前衛3人をすり抜けて、後衛の札野郎も突破して双子を狙う必要がある。
それを許してもらえるほど簡単なわけがないが隙を見て挑戦はしておきたい。
それにしても似た様な戦闘スタイルの人間がそれぞれに割当られているな。
これは単純な力量勝負にもなって来そうだ。
「もっと派手な技はないの?つまらないつまらないよー。」
「派手なものだけが面白いとは限らないぞ。静と動のバランスが重要だろ。」
「言ってることが分からない。派手なのが正義。”爆弾変化 風船爆弾”」
色とりどりな風船が辺りを漂っている。
さっきの反省を活かして行動を制限するように配置している。
近距離が俺も戦い方じゃないことを忘れているようだ。
「派手なのが好きなら爆発させてやるよ。”錬金術師 元素錬成”」
錬成した火の玉は浮かんでいる風船を正確に破壊していく。
爆発音がすごく自分が直撃していたと考えると恐ろしい。
しかし、ここでアイツの攻撃が爆発以外ないことがなんとなく分かってきた。
「本当に嫌になってきたよ。なんでこの派手で芸術的な爆発を受けてくれないんだよ。」
「文句ばかり言ってないで援護してやるから真面目に戦え。”札術の陣 視界強化の札”」
「これやらないといけないの?これはなんとういうか好きじゃないんだけど。」
遠くから物を投げて爆発させているだけだったが、今度は接近戦を仕掛けてくる。
俺の推測が正しければ近接戦闘が得意な様には思えない。
もしかすると札の能力が味方を強化することもできるということか。
「派手ではないけどこれどうぞ。」
小さな石をこちらに投げる。
爆発することだけは避けたいのでそれを蹴って弾くこうとするが、その隙に懐にまで近づかれる。
打撃なら受け身を取れば大したダメージにはならない。
そう高を括っていたが、それが仇になってしまう。
「ざんねーん!パンチじゃなくてナイフでした。」
袖に隠されていたナイフで腕を斬り付けられる。
ドロドロと流れる血が俺の失態を物語っている。
しかし、それだけでなく追撃が俺を襲う。
「これも小さな爆発だから好きじゃないけど。”爆発変化 時差式爆弾”」
さっきフェイクとして投げられたはずの小石が爆発した。
完全に意識の外だったので完全に爆発をもらってしまう。
傷が俺の思考を鈍らせてはいるが直撃だけは免れることができた。
「これはまずいな。攻撃避けるのは得意分野だと思ってたがそれも改める必要があるな。」
「本当に残念。未来ちゃんと華子ちゃんが真っ先に倒したいと言ってた理由が分からないよ。それに他の2人だって苦戦してるようだよ。」
銀丸の相手はかなりのスピードタイプ。
能力を使わず瞬間的に出せる技を取得したとはいえ、連発していれば見破られてしまう。
それに血を剣に纏わせていて普通の剣より切れ味も上がっている。
あの技は維持するのも作り出すのも難しいがセンスが高いのだろう。
夢衣は身体能力を強化する能力が相手なので元々の身体能力の差なのか押されてしまっている。
これは様子を見て相手を変える必要があるか。
「俺から見たら俺達が勝つ未来しか見えないな。」
「未来ちゃんじゃないから見えないでしょ。」
「能力なんかで見えたもん信じてるようじゃこの決闘には勝てないだろうな。」
「すごい強気な発言だね。そういうのは面白いと思うよ。」
とりあえずこの場をかき乱すのが必要だ。
数なら俺達も負けちゃいない。
「俺にも仲間がまだいるんだよ。”錬金術師 血の代償”」
腕から流れ出している血を利用して錬成する。
烏10羽と狼が5匹
爆発させようにもこれだけいれば避けられるやつもいるだろう。
烏には夢衣の援護と相手の攻撃するモーションでちょっかいをかけるように言ってある。
狼の方には銀丸の援護と相手の素早い攻撃には道を塞ぐようにして時間をかけるさせるように言った。
どれだけ手助けになるかは期待はできないが今は仕方がないだろう。
ここからが俺達の俺達からも攻撃を積極的に仕掛けていこう。
シュワーーー
辺り一面が煙に覆われていく。
俺もよく使う手法ではあるが今回は違う。
「銀丸、夢衣!これは俺の煙じゃない柱煙が近くにいる!俺達に一矢報いる為かもしれない!」
ここで声を上げるのは悪手かもしれないが状況の共有はしなければいけないので仕方ない。
双子達も攻撃を仕掛けてくる様子がないことから防御の陣形になっているのだろうか。
視界を晴らさなければ身動きが取れない。
「”錬金術師 元素錬成”」
錬成した風の玉は辺りの煙を吹き飛ばし視界をクリアにしていく。
銀丸と夢衣はさっきまでの戦闘で受けたダメージ以外に追加でもらったものは無さそうだ。
「地巻!大丈夫!?」「長引きすぎて予言通りになっちゃった!」
姿を現した柱煙は、何故か地巻という付き人の首元にナイフを突き当てて人質にしている。
どうせ勝てないならとやけくそになっているのか。
それとも双子達に個人的な恨みがあって負けて欲しいのか。
あれほど思に深い忠誠心を持っていた男だ、後者の方が可能性として高いだろう。
どちらにせよ俺達にとっては向かい風だ。
双子もこの結果は分かっていたようだが、避けられなかったようだ。
つまり、見たいものが見れるわけじゃない、いつの未来・過去が見えているのか分からない。そして、見えたものを避けられない。
それがおおよそのカラクリなのではないだろうか。
当たっていなかったとしても双子達にとって不利になるようなものを見えたりすることは確かだ。
「お前ら、そこを動くなよ。私はもう失うものなど何もないのだ。自暴自棄にさせないほうがいい。」
「未来様・華子様。俺のことは大丈夫ですので、そいつらのことに集中してください。必ず戻ってきます。」
そのまま姿を消していく2人。
てっきり、その場で倒してしまうのかと思ったがそのまま人質として連れていくらしい。
連れていった先で反撃を喰らってしまえばせっかく生き残ったのが無駄になってしまうだろうに。
俺達には関係がないことだがな。
相手はこれで5人。双子は戦力外なので3対3になっている。
札の能力発現者が銀丸と対決することになるだろうが、見た感じ接近戦には銀丸にかなり有利だろう。
ハプニングがあったが、ここから一気に終わらせるぞ。
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