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怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
第2章 助け合う夏休み編
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第062話 勝ち取る為に

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

ビスケットの壁はそう長くは持たなかった。

空がすぐにお腹の中に収めてしまう。

しかし、その先には俺達のトラップが仕掛けられている。


一面にはフワフワと浮いている火の玉。

この決して広くはない通路に広められてた火の玉は2人を簡単にはこちらに来させない。


「面倒なことになってるな。空姉さん、あれ邪魔だからどかしてよ。」

「言われなくてもそうするわよ。でも、思と共闘しているみたいで腹が立つわ。」

「利害の一致ってやつだよ。」


ここが協力し合っているのは予想外だったが、付き人は戦っているので完全に不利なわけではない。

俺達もあれを使っていけば盤面を一気に変えられる。


「銀丸。あれを使おう。」

「ついにでござるか。上手くできるでござるかな。」

「連携なら散々学んできただろ。問題ないって。」


火の玉などあっという間に食べ終わる空。

開いた道にすかさず飛び込む思。


「「”錬金術師 竜王の時間 吹き荒れる(ふきあれる)銀の暴風(ぎんのぼうふう)”」」


勢い良く放たれた斬撃は錬成された風の玉を全て吸収して力を増していく。

こっそり練習していたこの技は監視していたはずの思でさえ知らないであろう。


「”魔法のお菓子 (コピー) ビスケット”」

「”止まらぬ悪食 無限の食欲”」


勢い止まらぬその暴風は作られたビスケットでは止まらず、底知れぬ食欲を持ってしても食べきることは出来なかった。

しかし、相手も流石の身体能力で致命傷になるのは免れている。

腕や足に切り傷が数カ所できてしまっている。

これで全力を出すのも難しくなってきているだろう。


ここからは時間を掛けて有利を広げながら確実に仕留めきりたい。


「本当に僕の興味を煽ってくれるね霧道君は。」

「邪魔なのよアンタ達。夢衣の側でウロウロしやがって。」


相手は攻撃をもらってしまい、完全にやる気になってしまっている。

だが、少し冷静さを欠いているのを見逃さない。


「”止まらぬ悪食 栄養吸収(えいようきゅうしゅう)”」

「”止まらぬ悪食 (コピー) 無限の食欲”」


思はさっき見た空の技を模倣したものだが、空の技は見たことがない。

空は身体を赤く光らせている。

似た様な技を見たことがある。


夢衣の技だ!


効果も似た様な技なのであればかなりの身体能力が向上する。


「反撃がくるぞ。構えろ!」

「思殿は任せたでござる!空殿は拙者が必ず!」

「俺だけじゃ相性が悪い。夢衣、こっちの加勢を頼む。」


銀丸は構える。

攻撃が目の前に迫っているが冷静を保っている。

敵の攻撃であっても自分の時間を持っている。


「”竜王の時間 上級 飛翔一撃”」


以前よりも確実に威力も範囲も増えている。


「私がそれで止まると思ってるの?」


空の攻撃も負けていない。

バチバチと攻撃をぶつかり合わせている。


「よそ見はいけないなー。2対1は不利だからこっちも仲間が必要だね。小町、そっちの相手はやめて援護に来い。」

「しかし、柱煙が1人で2人の相手をすることになります。」

「できるよね。柱煙。」

「は、はい!」


数だけで見るなら同じかもしれないが確実に柱煙はダウンしてしまうだろうな。


「むぅー達もあれやっちゃおうよー!」

「これ以上の時間を使うのも厄介だからな。いくぞ。」


「「”錬金術師 魔法のお菓子  エンチャントアルケミスト”」」


バフを掛ける飴を夢衣から貰う。

身体能力が上がった状態で”元素錬成”を使う。

素早く近づき2人に直接火の玉を当てに行く。

普段なら遠距離で当てるので避ける時間があるがこれなら避けることがほぼ不可能だ。


「”ビッグオアスモール ジャイアントガーディアン”」


絶対に火の玉は思に倒したと思ったが全てを小町が庇う。

そのまま全ての攻撃を喰らってしまいリバイブが起動する。


「あれだけの攻撃を喰らってしまえば仕方ないか。1人ぐらいは倒して欲しかったがよくやった方だ。」


やっと1人がダウンして試合の展開が動き出す。

銀丸の方は拮抗しているようだ。

夢衣には銀丸のカバーに行って貰うことにした。

それを見ていた空の付き人が援護に向かおうとする。

しかし、柱煙がそれを阻むのでなかなか応戦に行けない。


先ほどから感じていたが柱煙はかなりの実力を持っている。

2人で同時に相手をしていても押されることなく時間を稼いでいる。

防御面に関しては他の追随を許さない。


「やっと君との1対1だよ。これを待ち望んでいたよ。」

「それでわざと小町を呼んで倒させて俺達と空達を有利に。そして、有利なチーム同士で戦っていた銀丸、空の方に夢衣が援護に行く。そこまで描いたシナリオってとこか。」

「それは君の憶測でしかないけど。本当にそうかもしれないね。」

「お前は自分の興味あるものには貪欲になるだろ。」

「僕は君の本気を見たいだけだよ。勝つ気なんて元々ないのさ。さぁ、お喋りはここまでにしよう。」


ここまでの異常な能力への探究心。

どうしてなのか俺は知らないが、見たいなら見せてやるよ俺の力の一部を。


「”錬金術師 (コピー) 元素錬成”」

「”錬金術師 偽りの力”」


簡単に思がコピーした元素錬成は切り裂かれる。

ここで使うことになるとは思っていなかったが、”融合爆発”は今後のことを考えると使用できないので仕方ない。


全てを切り裂く水を纏った刃が思を貫く。


「これが君の力。極上の思い出だよ。」


最初に脱落した姉妹は大柏 思。

端から勝つことなど興味は無かったのであろう。

本人がダウンしても参加者が勝ち上がれば良いらしいが、残っているのは柱煙のみ。


自分の主人を倒されて取り乱すかと思ったのだが、冷静にその場から離れて姿を消していく。

そのまま堰き止めていたものが無くなった空の付き人の2人が流れるようにして援護に来る。

俺も急いで加勢にいかなければ、2人とも倒されてしまうだろう。


「遅れたが思の方は倒し切ったぞ。」

「あとは空殿のチームが3人とも残っているでござるよ。」

「柱煙はその場を離れていったのを確認したがこちらに奇襲を仕掛けてくる可能性もあるから気をつけろ。」

「むぅーはエネルギーチャージしたいから2人とも一旦下がってほしいのぉー。」


両者陣形を整えている。

ここから他の介入がなければ正面衝突は避けられないだろう。

ご覧いただきありがとうございました!

次回は、明日投稿予定です。

宜しければブックマーク、いいねお願いいたします。


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