第061話 最悪の混戦
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「何が反撃の時間だ。そちらの情報は筒抜けと言っても過言ではない。勝ち目は最初から無い。」
攻撃を受けた柱煙の方に駆け寄りながら小町がそう言った。
やっぱり観察されているとは思ったがしっかり情報は取られているようだ。
そんなことは百も承知でここにいるわけだけど。
「銀丸、サポートするからいきなり大技を放ってくれ。」
「了解したでござる。道を開けないと妹殿のところまで行けないでござるからな。」
住宅街の通りの広さは車2台通れるほどの大きさ。
このままあの2人を放置しても思に辿り着くまでに防がれてしまう。
これだけの戦いなら体力などを消費しても良いのだけれど、次に何が控えているか分からない現状は夢衣がなるべく戦闘しない状況が好ましい。
ここまで戦闘に関して口を開かなかった思が喋りだす。
「君達2人にこの大事な決闘の参加を任せたのは間違いだったのかな。ここまでで3分時間切れ。」
「待ってください!もう少し待っていただければ、こんな2人簡単に。」
「そうです!今のは流れ弾にたまたま当たってしまっただけで。」
「君達に時間を与えていても意味がないのは確かさ。だから僕も戦闘に参加しよう。霧道 歩君。彼は僕が相手をするから後の2人を頼んだよ。」
「待ってください。あいつなら必ず私達が倒しますのでお嬢様は夢衣様との戦闘に集中していただいて。」
「僕が彼に興味があると言っているんだよ。黙って従えばいいの。」
どうやら決まってみたいだな。
だけど、時間を使えば使うほどそっちが不利になるんだぜ。
「そちらが揉めているところ悪いでござるが今は戦闘中でござるよ。”竜王の時間 上級 成鳴剛風”。」
吹き荒れる風が民家にある木の葉を飛ばし相手に襲いかかる。
当たれば致命傷は免れない。
防ごうにもかなりの威力があるので難しいだろう。
ここでどう対処するのかが見ものだ。
「君達のせいで攻撃が来たじゃないか。僕が止めるからじっとしといて。」
「ですが、お嬢様・・・」
「安心してよ。僕は強いから。”集められた思い出 コピー”」
そして両手で指を鳴らす。
すると見覚えのなる火の玉が空に現れる。
まさか、これは・・・!
「貸してもらうね、君の思い出。”錬金術師 (コピー) 二重元素錬成”。」
燃え上がる火の玉は銀丸の技を相殺するまで放たれる。
ただでさえコピーできることがすごいのに、恐らく初めて使うであろう能力をここまで使いこなせるのが驚きだ。
しかし、能力にも実際に体験しないと分からないことだってある。
「ぐっ。結構これは身体にくるねー。何も無い様な顔をして連発できる君はさすがオリジナルって所だ。」
少し慣れない反動が来たからなのか身体を一瞬フラつかせた思。
それでも直ぐ攻撃に参加する体勢になる。
「どうするでござるか。能力をコピーできる能力でござるよ。」
「むぅーがなんとかしてみるから2人はさっきみたいに道を作って欲しいのぉー。」
「夢衣がこう言ってるんだから信じて俺達はできることをしよう。」
「そうでござるな。拙者はあの小町という男を相手するでござる。柱煙という人とは相性が悪いでござるから。」
なら俺は柱煙の方を対処しなければと思ったがあっちの行動の方が早かったらしい。
やはり銀丸の方に苦手な柱煙が行った。
ここは上手いこと相手を交換しなければいけない。
「よそ見はいけないよ、霧道君。僕は君に興味があるんだから。」
「本当に面倒な奴だな。”錬金術師 元素錬成”。」
「それなら僕も使えるから無駄だよ。”錬金術師 (コピー) 元素錬成”。」
威力はこっちの方がやや強いらしく、少しぶつかりながらも押していた。
これなら俺にも勝機はあると言ってもいいだろう。
そう思ったのはフラグでしかなかったと今後悔している。
「いたわよ。こっちに夢衣がいる。それと思もいた。」
聞こえるのは第3勢力の声。
声から判断するに空だろう。
これで完全に振り出しに戻された状態からのスタートだ。
「夢衣は私が可愛がるから他の奴らを警戒しておきなさい。」
「言われなくとも分かってますよ。」
「本当に妹様がお好きなんですから。」
空と一緒に参加している人も恐らく付き人だろう。
2人とも女性で話しているところを見ると、思のところとは違って砕けた関係なのだろう。
思考の隙すら許されないほどに空とその付き人達の攻撃も始まる。
「どうしようか霧道君。僕的にここは協力して空お姉さんを倒すのが最善だと思うのだけど。それにそうしないと空お姉さんは夢衣お姉さんの方まで一直線に進んで行ってるよ。」
こういう時の心理戦が上手いな思。
でも、悪いけどここで引き下がるわけにはいかない。
「それも良い提案だけど夢衣は、姉妹全員を倒したいそうだから無理な相談だ。アンタもあの人もまとめて倒すのが正解だ。」
「君は本当に頭のネジが飛んでいて面白いよ。存分に戦おうじゃないか。他の人達も巻き込みながら。」
こいつの遊びにかまっていられない。
今は固まって動くのが最優先だ。
「夢衣、銀丸。もう1組こっちに参戦してきているから一旦固まって動こう。」
こっちは直ぐに3人で固まることができた。
思と空のチームも距離を取り様子を少し見ながら攻撃を仕掛けようとする。
「”悪戯な煙 ホワイトワールド”」
ここで煙が辺り一面を包み込む。
これは俺も良く使っていた妨害方法。
煙を出した思達もこれでは連携しにくいだろうけど、きっと何か作戦があるのだろう。
「これの対処の仕方は俺が1番分かっているからな。”錬金術師 元素錬成”。」
いくつかの風が視界を鮮明な状態に戻していく。
そこには霧の中でサーマルゴーグルをつけている思のチームがいる。
俺からコピーした”錬金術師”を使ってそこまでの作戦を一瞬で思い付いたのか。
3人でこちら側に攻めてこようとしていたが煙など全くお構いなしに動いていた空のチームと交戦していたようだ。
しかし、リーダー格である思と空がこちらの方に一直線で向かってきている。
「”王馬一刀流 七天抜刀”」
「”錬金術師 二重元素錬成”」
こっちは煙が晴れてからのワンテンポ遅い攻撃になってしまう。
「僕は霧道君に用があるから邪魔しないでね空お姉さん。”ビッグオアスモール(コピー) スモールサウザンドナイフ”。」
「別にアイツには興味ないわよ。思こそ夢衣との時間邪魔しないでよ。”止まらぬ悪食 無限の食欲”」
俺達の技はどちらも相殺されてしまう。
やばいかもしれないと思った瞬間。
「”魔法のお菓子 ビスケット”」
大きなビスケットの壁が2人の行く手を阻む。
「ナイス!夢衣。」
「助かったでござる。」
この活躍に夢衣もドヤ顔である。
このチャンスは絶対に逃さない。
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