第060話 決闘
誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。
よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。
この時間がついにやってきた。
学校の試験とは違った緊張感。
負けるという選択肢が許されないという後のなさである。
だけど、ここで怖気付く必要は無い。
俺達は強いのだから。
気持ちを強くもってフィールド内に足を踏み入れる。
一方観客席のボルテージはマックスらしくここにまで歓声が聞こえてくる。
なんとこの決闘には解説までついているようだ。
「さぁ、やってまいりました。株式会社スナックファンタジーの後継者を決める決闘。大柏家の6人姉妹がそれぞれの思惑を胸に熱い熱い戦いを繰り広げてくれることでしょう。実況解説は、アナウンサー1の元気印、日本オーシャンテレビの末広 清春がお送りいたします。本日はどうぞよろしくお願いします。」
アナウンサーの自己紹介も終わった。
6姉妹もそれぞれの配置についたようだ。
夢衣は普段とは違い身体に余計な力が入っているようだ。
本人が1番気合が入ってしまうのは仕方がないことだろう。
「力みすぎだぞ。今から本番とか後がないとか余計なこと考えずに学園と同じで勝つことだけ考えればいい。」
「1人が転んでも2人で支えるでござる。それが拙者達の絆でござるよ。」
俺と銀丸で夢衣の肩を叩く。
どこか自分の世界に入りきってしまっていた夢衣だったが、ようやく前を向き俺達の顔を見た。
その目は強い思いを秘めメラメラと燃え上がる真紅の色をしていた。
[決闘 開始]
大きな電子音がフィールドに響き渡る。
これは開始の合図。
泣くのも笑うのも全部この戦いが終わってからにしよう。
今はただ持てる限りの集中力を使うと決めている。
始まったのだが、周りは静かで物音1つしない。
高低差が激しくないこのステージで高い所に登るのは、こちらが一方的に見つかってしまう可能性が高いので地上から様子を窺っている。
近距離戦を得意とする2人がこちらにはいるのでなるべく距離を離されていない位置での接触を心掛けたい。
するとまるで日常生活を送っているかのように堂々と散歩をしている思を見つける。
「どうするでござるか。このまま奇襲すれば倒せるかもしれないでござるよ。」
「しかし、口では一応こちらには害の無いようにすると言っていたからな。どうしたい夢衣。」
「むぅーは、弱かった自分とはおさらばしたのぉー。だから今日は皆倒すつもりでいこぉー。」
「「了解」」
奇襲しようと思ったがこちら側が裏切る形にはなってしまうので少しもの償いとして正面から堂々と戦おう。
敵との接触によって警戒モードになる思の付き人の2人。
しかし、当の本人である思は俺達のことを仲間だと思っているのか何も警戒などしていない。
「やぁやぁ!夢衣お姉さんと霧道君、それと王馬君だったね。奇遇だねぇー!最初に会ったのが君達でラッキーだよ。一緒に他の姉妹でも倒しに行くかい?」
「お嬢様、こいつらはきっとお嬢様を狙ってここに現れたのです!下がってください。」
「あの様なやつらなど私達2人で仕留め切ります。」
「僕は喋って良いなんて言ってないぞ、柱煙、小町。僕が話しているのが見えないのかい。」
やはり思には興味を持ったものに寛容でそれ以外に酷く冷酷な面を持っている。
付き人になっている2人はそれでも返しきれない恩義があるのだろう。
俺から宣戦布告してもいいのだが、それでは夢衣が変われないままの自分でいることになってしまう。
必要なのは少し背中を押してあげることだけ。
「話しがあるんだろ夢衣。伝えたいことは口にして初めて伝わるぞ。」
「ありがとぉー歩君。思ちゃん、むぅーはもう逃げも隠れもしないよぉー。相手が誰であろうと関係なく自分自身の為に戦う。だから、覚悟してほしいかも。」
「これは交渉決裂ってやつだなー。霧道君も人が悪いよ。説得してくれれば穏便に済んだのにここで戦う羽目になるなんて。でも、牙を向けたんだ容赦はしないさ。」
付き人に攻撃の合図をする思。
2匹の狂犬は待ちきれなかったと言わんばかりにこちらに噛み付きにくる。
「こっちの大将をしっかり守るぞ、銀丸。」
「任されたでござる。」
アホみたいに一直線に突っ込んできたら的にしかならないぞ。
「速さなら拙者も身につけて来たでござる。”王馬一刀流 七天抜刀”」
新しく身につけた新技を惜しげもなく使っていく銀丸。
このままいけば直撃は避けられないと思ったのだが。
「貴様如き何人いようと私を止めることはできない。お嬢様の名に賭けてな。”悪戯な煙 ディスアピアースモーク”。」
攻撃は確かに柱煙に当たっていたのだが、木刀が当たる瞬間に柱煙の姿は煙となっていく。
物理的な攻撃な全て躱されてしまうのかそれとも別の方法があるのか。
どちらにせよこの短い戦いの中で探らなければならない。
「随分と余裕そうだな。霧道 歩。お前はお嬢様に気に入られているかもしれいなが、私はそれが納得できない。その力、本物かどうか確かめさせてもらう。”ビッグオアスモール ミステイクブレイド”。」
「その割に遅いなその剣術じゃ確かめるものも苦労するだろう。」
余裕で1歩下がってから反撃しようとするが、剣の異変にいち早く気付く。
その瞬間に刃が伸びてこちらまで届きそうになる。
身体を反らしてギリギリで避ける。
「身体能力はある程度ある様だな。普通の奴なら一撃で終わっていたところだがな。」
「お前がそれまでの人間だったということだろ思の奴も人を見る目は無かったようだ。」
「悪いが俺は見え透いた挑発などに乗らないぞ。だが、お嬢様も愚弄したことに関しては許さないがな。」
「取り乱すと思ったけど意外と冷静だな。それもここまでだけどな。お前らが実力を少し見せてきたお返しだ。”錬金術師 元素錬成”。」
生み出すのは火の玉。
今までの練習の成果もあってか生成するまでの時間もスピードやコントロールも悪く無い。
確実に当たる。
「成長しているようだが、その技はすでに研究済みだ。あたらければどうということはない。」
俺の攻撃パターンを予測していたのか避けらてしまう。
能力による技を研究されているのだとしたら簡単には倒せないということだ。
かなり面倒なことになってきたが今回の技に関しては問題ない。
「よくあるだろ。実は狙っているのはそいつじゃなくて別のやつだったってな。」
気付いたようだが、この距離では援護できないだろ。
「避けろ柱煙!攻撃が来てる。」
声を出してしまい柱煙の意識が火の玉に向く。
だけど、そこにはもう1人いるだろ。
「ナイスフォローでござる。”竜王の時間 初級 歩功”。」
咄嗟に腕を出して防ごうとするが銀丸の一撃が見事に柱煙に当たる。
ここで能力を使えなかった理由があるのだろう。
これは大きなヒントになる。
「ここからは反撃の時間だ。」
ご覧いただきありがとうございました!
次回は、明日投稿予定です。
宜しければブックマーク、いいねお願いいたします。




