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怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
第2章 助け合う夏休み編
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第056話 眠れない夜と踊る

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

手に入れたものは俺に確実な衝撃を与えた。

あの時の会話をまだ鮮明に思い出せる。

俺はまだこの能力を使いこなせていないことはわかっている。

しかし、あれでは本来の能力とは全くの別ものを使っていることになる。

今度部活に顔を出した時に東源先輩から何か知らないか話を聞いてみるしかないだろう。


もう1度だけ同じことをしたみて能力の自我を呼び起こせるのか試してみる。

集中を深めて、目を閉じる。

呼吸を整えて精神統一する。

同じようにできる気配などしないので恐らく何か他の条件もあるのかもしれない。


コンコンコン


部屋をノックする音が聞こえるが今はそれどころではないので無視する。

本当に大事な用なら部屋の外からでも呼びかけてくるだろう。


ガチャッ


「私が呼びかけているのに部屋から出てこないなんてひどいわね。」

「真琴さんですか。なにか俺に用があるんですか。」

「思から聞いたのよ。貴方も能力と会話したらしいわね。」


あの妹から情報が流出しているのだとしたら、やはり味方とは言えないな。


「それは妹さんの冗談なんじゃないか。そもそも能力と会話するなんて話し聞いたことないし。」

「見たんでしょ?自分の能力の片鱗を。」

 

誤魔化せるほどの相手ではないようだ。

分かっているから近づいてきた。

これもこの能力を自分のものにする為の布石に過ぎないというわけか。


「知っているならわざわざ部屋に来る必要なんてなかったんじゃないですか。」

「それを決めるのは私よ。貴方の能力についてヒントを出してあげたにも関わらず、驚きが隠せないって感じで放心状態になっていると思ってきてあげたのよ。」

「何度も何度も敵に塩を送って何がしたいのか分からないのですが。」


正直今は相手をしているほど余裕がない。

能力の片鱗を見た俺は、自分の中に眠っている力の全貌の一部にたじろいでいる。

だが、そろそろ俺も気持ちを切り替える必要があるな。


「敵なのは今だけの話じゃない。結局、私の護衛をするなら身内みたいなものでしょ。」

「それが結局の目的だったんですか。」

「違う違う。今日話しに来たのはそのことではないのよ。私が来たのは能力と会話する方法が知りたいの。」

「それなら力になれないな。再現性も無いし、何がトリガーだったのかも分からなかった。それに、さっき似たような状況を作って試してみたができなかったぞ。」

「そうなの?思から初めて能力と会話したと聞いた時は面白い話だと思っていたの。1度で良いから私も能力と会話したいとね。まさか、貴方に先を越されるなんて屈辱だわ。」


難癖をつけられても出来ないものは出来ないのだから仕方がない。

真琴さんは、本当にそれだけだったらしく部屋を出ていった。

この家の人間は自由な奴が多過ぎる。


この家で訓練しているのは俺達だけなのでどこで何を見られているのか分かったものではない。

仮にそうだったとしても練習しないことには強くならないのでやらない訳にはいかないが。


お腹が空いてきた。

そろそろ夕食の時間なので部屋から出よう。

食べ物を食べている時だけは全てを忘れられるのでちょうど良いだろう。


席に着くと俺が1番最初らしい。

他の2人も少しあとにやってきた。


「歩殿早かったでござるなー。もしかして、お腹が減っていて待ち切れなかったでござるな。」

「むぅーは疲れたよぉー。まだ見せれないけどすごい進化したから期待しててねぇー。」

「俺も今日は成果がありすぎて疲れたから、いっぱい食べて明日に備えないとな。」


食卓に並べられた美味しそうな極上のステーキ。

スタミナが付きそうなほど分厚くてジューシーな肉汁が溢れている。

味付けはアメリカ風にガーリックバターソースが掛けられている。

これが匂いだけで食欲を掻き立てる。


セットで用意してくれている白米を一緒に書き込むようにして食べる。

本来であるならこんな豪華の食事の食べ方ではないのだろうが、ここには気の知れた人したいないので問題はないだろう。


余計な考え事は全てどこかに吹き飛んでいく。

満足するまで食事を楽しんだ。

2枚目のステーキを頼もうと思ったのだが、そこまでは流石に気が引けるので止めておくことにした。


お腹いっぱいなのでその場でゆっくりと雑談を楽しむ。

話題は夏休み中にしておきたいことの話になった。

俺の夏休みは部屋から出ないタイプだったからどんなことをしたいとか思いつかないな。


「拙者は、夏祭りに行きたいでござる!祭りの買い食いって普段の10倍は美味しく感じるでござるよな。」

「むぅーも商店街の夏祭りには、おばあちゃんと連れていってもらたなぁー。」

「夏祭りは出来ないけど花火ならできるぞ。」


俺の能力がこんな場面でも役に立つとは思っても見なかったな。

銀丸と夢衣は盛り上がりながら賛成したので、庭に出てバケツに水を張り、花火を錬成する。


オレンジの火花が綺麗に光を放っている。

それから青、赤、緑。

たくさんの色を空に出す。


「綺麗だねぇー。」


言葉は少ないがこの瞬間をそれぞれが楽しんでいるのが分かる。


「見て欲しいでござる!5本贅沢使いでござるよ!」


はしゃぎながら5本一気に火を付ける銀丸。

一斉に放出された花火の勢いが意外にも強かったので驚きが隠せない銀丸。

その姿を見て俺も夢衣も笑ってしまう。


次は小さい打ち上げ花火。


ここの近所には誰も住んでいないので近所迷惑にはならなから大丈夫だそうだ。

星の形をしたものや花の形、様々な形が夏の思い出を彩る。

何度見ても心が踊るようなワクワクを覚える。


最後に線香花火を出す。


パチパチと音を立てて儚く燃え続けていく。

このなんとも形容し難い美しさが心の中にいつまでも残る。

線香花火は燃え尽きて静かに水へと落ちていく。


「突然の思いつきにしては楽しめたねぇー。」

「拙者も花火をするのは久しぶりでござるが最後の線香花火が良い味を出しているでござるな。」


イレギュラーな夏休みのちょっとした一時。

この楽しい時間は永遠では無い。

だからこそ、来年もまた必ず3人で花火が見られるように。


ご覧いただきありがとうございました!

次回は、明日投稿予定です。

宜しければブックマーク、いいねお願いいたします。


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