第053話 そっくりな2人
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朝食を食べにいくと嬉しそうな夢衣がいたので昨日の夜に行った交渉は上手くいったのだろう。
食事中にどうなったのかを報告してくれたので詳細まで知ることができた。
俺的には、断られる可能性と半分半分くらいだと思っていたのだが上手くいったのは夢衣の交渉術が上手かったからなのか、厳しそうに見えた母親が実は子供のことを思っていたのか。
どちらにせよ、勝つための舞台を整えられた。
夢衣が望んでいる学園での生活を実現させるためには優勝する以外の道はない。
俺の能力が秘めている可能性。
これを最大限活かすことができたのなら勝つことは容易かもしれないのだが、肝心のヒントを持ってそうな人間がこの家の長女しかいないとなると当てにすることはできないな。
朝食を食べていると2人の子供がこちらのテーブルに向かってくる。
2人ともそっくりな顔なのを見るところ一卵性の双子なのだろう。
恐らく6人姉妹の最後の2人だろうな。
「「おはようございまーす。」」
元気よく挨拶をしてくる双子。
この家は変わった人が多いと思っていたのだが、礼儀正しい子もいるのか。
「私が、未来で」「私が華子。」「「よろしくねー。」」
自己紹介をしてくれる。2人とも仲が良いのか息がピッタリだな。
せっかく自己紹介をしてくれたのだし、俺達の方からを自己紹介をしておくか。
「自己紹介はいらないよ。」「だって私達知ってるもん。」
「「こっちが歩で、こっちが銀丸。」」
名前をズバリ言い当てられた。
俺と銀丸はなぜ名前を知っていたのか疑問になって顔を見合わせる。
姉妹の誰かから聞いていたのだろうか。
「未来ちゃんと華子ちゃんはなんで俺達の名前を知ってたのかな。お姉ちゃん達の誰かから聞いてたのかな。それとも、、、」
「「そうだよ。これが私たちの能力なんだよ。」」
「私、未来が”未来視”で」「私、華子が”過去視”。」
「「2人揃えばなんでもお見通しってこと。」」
「この双子すごい能力を持っているでござるな。でも、こんなに幼い子も決闘とやらに参加するでござるか。」
確かにこの子はそう見たって幼い子供達だ。
そんな子供が跡取りを決まる大事な決闘に参加するというのは大丈夫なのだろうか。
万が一勝ってしまった時には大事になりかねないと思うのだけれど。
「「それは大丈夫だよ。」」
「未来のことは全部わかっているから問題ないよ。」
「それに過去のことも知っているから2人がどんな人かってのもわかるよ。」
「「ただの子供って思ってたら痛い目みるかもねー。クスクスクス。」」
前言撤回。この双子も子供らしくねー。
ちょっと怖くなってきた。
未来も過去もお見通しっていうのは能力の使い方によっては欲しがる人間が後を絶たないだろうな。
「今日の拙者の運勢とかも分かったりするでござるか。」
銀丸、小さい双子の能力を使ってなんて質問をしているんだ。
「銀丸は、欲しかったものが手に入るかもしれないね。」
「そうかもね、そうかもねー。」
嘘か本当かは今日1日を過ごしてみないと分からないが銀丸が欲しかったものとはなんだろうな。
「「それじゃあ皆さんまたねー。」」
そう言ってその場から去っていく双子。
ここに来たのは双子の興味本位か。それとも別の意図があったのか。
未来と過去を知れる能力を持っている双子ならどちらもあり得るな。
それに幼いながらも賢そうな雰囲気も伝わってきたし。
「それにしても、あの双子ちゃんも怖いのか夢衣。」
一言も言葉を発しなかった夢衣だが、まさかあの双子も恐れているわけではないだろうな。
「だってぇー、むぅーより年下なのにすごく賢いし、華子はズバズバとトラウマを言い当ててくるし未来はその日起こる不幸なことを教えてくるし、姉妹の中だと1番怖いかもぉー。」
やっていることが子供の手口ではなさすぎて驚愕する。
俺でもそんなことされた怖くなってしまうな。
まぁ、本人達はまだ幼いので悪戯程度の気持ちでやっているのだろうがな。
「お、恐ろしいでござるな。占いが不幸なこと言われなくて良かったかもしれないでござる。」
「未来が見える子がいるなら決闘なんてやらなくても優秀な人間を選べるんじゃないか。」
そもそも決闘をやる意味がなくなるのだから手間が省けていいのではないだろうか。
元も子もないことを言ってみたが、そうしない理由があるのだろうからそれを知ればあの双子を倒す手がかりにもなるだろう。
今回の戦いにおいて単純な戦闘力以外を考慮するなら、あの双子は1番警戒しておくべきだと俺は思っている。
「”未来視”は見えているものが当たるかどうか確実ではないらしいのぉー、ごく稀に見えた未来と違った結末になることがあるらしいから家の重大なことを決定するには適切じゃないらしいからってお母様が。」
見えた未来が確実ではない。
これはかなりのいい情報なのではないだろうか。本人すら気付いていない何かが絡むと視えた未来を変えることができるのだとしたら、そこを探るほかないだろう。もし、変えられる要素が意識的に行えるものじゃないとしたらこちらに女神が微笑むのを祈ってここ数日は良い行いをしていこう。
「ちなみ華子の口からポロっと零れたのを聞いたことがあるんだけどぉー、”過去視”の弱点は記憶から薄れている自分にとってどうでもいいような過去とかは見えないらしいんだよぇー。」
「そっちはコントロールするのが難しそうだな。」
「拙者は昔のことはあまり覚えていないタイプだから大丈夫でござるな!」
「今は思い出せていないだけで心の中には大事にしまっているトラウマとか思い出があるかもしれないだろ。それを視てくる可能性もあるから油断はするなよ。」
用心することもできないだろうが、覚悟を持たせるために半ば脅し気味に注意喚起しておくとそうなのか!驚いた表情の銀丸。
こいつのおかげで暗い雰囲気ばかりにならなくて済んでいるのだろう。
「そういえば、銀丸の欲しいものってなんだよ。」
「それが拙者もイマイチ分かっていないでござるよ。美味しいご飯もいいでござるが、着る物も新調したいでござるな。それか修行用の筋トレグッズがあってもいいかもしれないと思っていたところでござった。」
聞けばきくほど欲しいものが出てきそうなので、これ以上は聞くのをやめておいた。
訓練の時間も限られているので朝食を済ませた俺達は、すぐに移動して今日も訓練に励む。
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次回は、明日投稿予定です。
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