表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
第2章 助け合う夏休み編
54/123

第052話 心に決めた交渉

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

夢衣が食事中に話しを切り出してくる。


「むぅーね、やっぱりお母さんにしっかり話しをしておこうと思うのぉー。むぅーなりのケジメをつけたいから。」

「拙者もそれの方がいいと思うでござる。口では嘘をつけるけど、心には嘘はつけないでござるからな。自分に少しでも心残りがあるとするなら解決するのが1番でござるよ。」

「俺は夢衣の出した結論に口を出したりしない。けど、決めたなら迷うなよ。しっかり向き合え。」


銀丸と俺からのエール。

背中を押してくれる人がいることがなにより自分の心を強くしてくれると分かっているから。


俺達が付いていくのもおかしな話しなので、結果だけ教えてもらうことにて食事の続きを楽しむ。

ここについた時から思っていたのだが、夕飯が毎回豪華すぎないだろうか。


今日のメニューは、オマール海老のカルパッチョにかぼちゃの冷製スープ、それと鶏肉のリゾットである。

こんな食事を生きているうちで何度食べられるのか分からないので、最初で最後だと思って味わいながら脳に焼き付けて食事を楽しんだ。

銀丸も似たような感じで普段ならバクバクを料理を豪快に食べているのだが、ここに来てからは食事マナーに気をつけているのか恐る恐る食べている。

その気持ちは分からなくもないが味わえているのか疑問になってしまう。


この家の人間である夢衣に関しては何も気にすることなくいつものように、バクバクと食べ進めておかわりまでしている。その調子で普段通りしていれば、母親と話す時も言いたいことがしっかり言えると思うでキープして欲しいものだ。


最後のデザートは、この家に三つ星パティシエを呼び各地の高級フルーツで作らせたというタルトケーキだ。ここまでくれば食べる前から脳が美味しいと感じてしまい、食べるとその想定の遥か上をいく美味しさに驚きが隠せなくなる。


食事を楽しんだので俺と銀丸はそれぞれ部屋に戻って明日に備えて休息をとる。

夢衣は決断が揺らぐ前にその足で話しに向かうらしい。

結果がどうなったの気になるが後日聞けばいいだろう。


◇◆◇


むぅーは子供の頃は無口で何も喋らない子だったのぉー。

だから、家では家族に嫌われていたと思うなぁー。

でも、おばあちゃんが何も言わないむぅーのことを気にかけてくれて一緒に町の方に行っては自慢の孫だって紹介して回ってたなぁー。


おばあちゃん、信じられないかもしれないけど今ではこんなにお喋り好きになって大切なお友達までいるんだよぉー。自分のことを好きになるって難しいことだけど2人と一緒にいたらちょっとだけ自分のことも好きでいられる。


2人の言葉が力をくれる。勇気をくれる。

だから、ちゃんと家族と向き合わないといけない気がするのぉー。

ちょっと怖いけどそこから見守っててねおばあちゃん。

むぅーが成長した姿を。


「お母様、むぅ、夢衣です、お話しがあって来ましたので入ってもいいですかぁー。」

「夢衣か。自分の方から私と話しかしたいなんてどういう風の吹き回しなの。今までだったらありえないことだけど。」


やっぱりむぅーから話しがしたいと切り出したことに驚いているのが顔にまで表れているなぁー。


「退学の件を条件付きで取り下げてほしいんですぅー。」

「普段から言いたいことがあってもなにも言わない子だと思っていたのだけれど、今回は随分と頑固なのね。」

「それほどむぅーのことを変えてくれる出会いがあの学園にありましたからぁー。」

「とりあえずその条件というのを聞こうかしら。話しはそれからよ。」


ここが1番の正念場。呼吸を整えてはっきりと声に出す。


「むぅーがこの決闘で優勝したときには、あの学園で5年間生活することに許可をいただきたいですぅー。」

「あなたが優勝することはあり得ないと思っているけど、もし仮に優勝したとしてそんな優秀な人材を手放すほど私もバカじゃないわ。」

「むぅーが優勝するということは、あの学園にそれほどの価値があったというこの証明になると思うのでぇー、5年間も生活すればもっと自分の殻を打ち破れると思うのぉー。もちろん、5年経ってそれでも家に帰ってきて家業を手伝えというなら特防は諦めて帰ってきます。」

「確かにそれなら一理あるかもしれないわね。それに5年後に成長して帰ってくる可能性まで見せているのも相手にも利益があるというのを見せていて上手い交渉ができるようになって驚きよ。でも、それだとこの家から逃げる期間を延ばしているだけじゃないの。」

「そう思われても不思議ではないことは理解していますけど、それほどの価値をこの1学期という短い期間で見つけ出したのでぇー。むぅーの最初で最後の我がままを聞いていただけないでしょうかぁー。」


深々と頭を下げてこの条件を飲んで欲しいと願う。


「顔を上げなさい夢衣。あなたがここまで自分の意見を言うなんてね。それほど学園の生活が良かったのでしょうね。この家とは合っていないことくらい親である私が1番理解はしていたけれど。いいわ、その条件を飲んであげても。でも、厳しいことを言わせてもらうなら、2、3ヶ月で長女の真琴を超えられるほど簡単じゃ無いと思うのだけど。」

「それも考慮した上での交渉ですよぉー。むぅーばかりにリターンがあるのは交渉とは言えないと思うのでぇー。」


それでいいのならこれ以上は何も言うことはないらしく、交渉は成功ということで終わった。

むぅーは、一気に緊張が解けたのか部屋を出てすぐにその場に座りこむ。

自分でもここまでハッキリと言いたいことが言えるとは思ってもなかったなぁー。

上手くいったことを2人に話したら驚いてくれるだろうか、喜んでくれるだろうか。

2人とも明日に備えて休憩しているから寝ている可能性もあるし、共有するのは明日にしよぉー。

今度、お墓に行った時におばあちゃんにも話してあげたいなぁー。


自分の部屋に戻ると緊張が解けてお腹が空いたので自分で作ったお菓子を食べることにした。


「このお菓子なんかいつもより美味しく感じるなぁー。頑張った後の特別なお菓子だからかなぁー。」


手作りのチョコをゆっくりと食べながら、今日の成功と成長ともに噛み締めていた。

ご覧いただきありがとうございました!

次回は、明日投稿予定です。

宜しければブックマーク、いいねお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ