表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
第2章 助け合う夏休み編
50/123

第048話 観光日和

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

翌日、俺達はせっかくの夏休みなのだから町の方まで行って観光をすることになった。

昨日までとは違い夢衣がとても楽しそうにしているのでこの町のことは好きなのだろうなと感じる。

まずは商店街の方に案内される。

古き良き町って感じがしていいな。それに意外にも人はこの町の住民であろう人間で溢れかえっている。

周りには大きなスーパーらしきところが見当たらないし、欲しいものならここでほとんど揃いそうなので生活の基盤となっているのだろう。

時間的には昼時なので何か食べるものを探しているのだろうか。


1つ目は、精肉店。

店には生肉だけでなく、コロッケなどの惣菜も少しばかり置いてある。

店主夫婦がこちらに気付いたらしく声を掛けてくれる。


「おぉーー!夢衣ちゃんじゃねーか!久しびりだなこっち帰ってきてたんか!」

「それにそっちのイケメン2人はお友達かい?羨ましいねー!そうだ、今肉じゃがコロッケ揚ったんだよ食べるだろサービスするから持ってきな!」

「そんなの悪いからきちんとお金は払うよぉー。このお店はいつまでも続いて欲しいしぃー。」

「嬉しこと言ってくれるじゃねーか。これ3人分な。毎度あり!」


気前が良い夫婦だったな。人情味が溢れていてところも良かったな。

町の方には夢衣の見方がたくさんいるのかもしれない。


「このコロッケ絶品でござるなー!これだけで1週間は生活できるでござるよ。」

「確かにポテトに染みこんだ肉汁が絶妙な美味しさを出してるな。」

「あそこのお店は100年も続いている老舗なんだよぉー。あの優しい店主さんで5代目らしいしぃー。」


ここにいる間にもう1度くらいは買いにきたいものだ。

商店街を歩いているだけ多くの人に夢衣は声を掛けられる。

それこそ子供からお年寄りまで年齢や性別まで関係なく愛されているのだろう。


次に向かったのは、花屋さん。

このお店はおばあさんが1人で経営しているようだ。


「あら、いらっしゃい夢衣ちゃん。いつものやつでいいかい。」

「それでお願いしますぅー。」

「今回は随分と賑やかなのね。」

「むぅーのお友達も連れてきたらねぇー。」

「そうかい、それならきっと喜ぶだろうね。」


店の人が花を選んでくれている間に他の花を見ている夢衣と銀丸。

俺はその間に話しを聞いてみることにした。


「すみません。ちょっとお話し聞いてもいいですか。」

「夢衣ちゃんのお友達じゃないかい。どうしたんだい。」

「夢衣って結構この町では人気なんですね。どうしてなのかなと思って。」

「それはね、あの子の人柄がそうさせているのさ。大柏家の人間は、こっちの町の方には全く来ないけどあの子はよく来るんだよ。それに、地域の清掃活動とか子供達の遊び相手、地域行事なんかも良く参加してたからね。」

「それであんなに人気者だったわけですか。」

「私から言うのも違うかもしれないけどあの子と仲良くしてあげてね。」

「えぇ、もちろんですよ。」


包み終わった花を受け取り、次の目的地があるらしく夢衣の後ろをついていく。

商店街を抜けて少し歩いたところで目的地に着く。


そこはお墓だった。花束を買っていた時点でなんとなく予想はしていたが、本当にそうだったとは。

夢衣は何度もここを訪れたのだろう。迷うこともなく慣れた足取りで歩く。


「ここむぅーのおばあちゃんのお墓なのぉー。お家ではむぅーの唯一の味方だったおばあちゃん。ごめんねちょっと暗い話しだったかなぁー。」

「そんなことはないでござるよ。友達ができたら真っ先に紹介したくなる気持ちはわかるでござるからな。」

「気にするようなことでもないだろ。ほら、まずは掃除からしないとな。」


みんなで掃除したので、そこまで時間はかからない。

先ほど購入した花を添えて手を合わせる。


「おばあちゃん、むぅーにもちゃんと友達が出来たんだよぉー。おばあちゃんみたいに沢山いるわけじゃないけど、大事なお友達。だから心配しないで見守っててねぇー。」

「そうでござる夢衣殿のおばあちゃん。拙者達、決闘というやつで勝って家の人達をギャフンと言わせてやるでござるよ。」

「そうだな。全員倒して夢衣のことを必要とした時にこっちからノーを叩きつけてやろう。」


そうやって3人で意気込みをおばあさんに聞かせた。

今吹いている心地良い風がまるで俺達の背中を押してくれるように感じた。

飾った花は、おばあさんが好きだったらしい黄色のガーベラ。

花言葉は、優しさ。

きっともおばあさんもその花言葉に相応しい人だったのだろう。


最後に連れてこられたのは見晴らしの良い丘だった。


「ここから町全体が見えるのぉー。綺麗な場所だから落ち込んだりした時はいつもここに来てたなぁー。」


今は夕暮れ。ちょうどオレンジ色の空が辺り一面に広がっている。


「拙者も1度会ってみたかったでござるな、おばあちゃんに。」

「銀丸と会ったら本物の侍かと思って腰抜かしてしまうんじゃないか。」

「な、そんなことになったら拙者ショックで立ち直れないでござるよ。」


いつもの学園と同じようにくだらない雑談を景色と一緒に楽しむ。


「ここまで景色が良いならカメラ持ってくれば良かったな。」

「また来れば良いいいよぉー。いつでも来ていいんだからさぁー。」

「お腹も空いたし帰るとするでござるか。」

「そうだなそれに決闘も今日を除いて4日後。3日間の内にやれることは全部済ませておかないといけないしな。」

「そいうえば、3人で一緒に共闘するってことはなかったでござるな。頑張らないとでござる。」


俺と銀丸が話しながら帰えろうとした時。


「最後にちょっとだけ良いかなぁー。ここに来たらいつもやってることがあるのぉー。」


そう言って町が見渡せる柵まで歩いていく夢衣。


「絶対、ぜーーたっいにーー勝って学園に帰りたぁーーーーい。」


普段は出さない大声を腹から出す。

ストレス発散にはちょうどいいだろうな。

思いの籠もった言葉を聞きなおさらやる気が出てきた。


帰り道でも商店街を通り、いろいろなサービスをもらったのは言うまでもないだろう。


ご覧いただきありがとうございました!

次回は、明日投稿予定です。

宜しければブックマーク、いいねお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ