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怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
第2章 助け合う夏休み編
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第047話 牽制ばかりの姉妹達

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

どうやら決闘が始まるまでは大柏家の屋敷の部屋を貸してもらえるらしい。

客人用のスペースをいろいろと説明してもらいながら屋敷を見て回った。

他にも使用人用の場所なんかもあるのだから驚きだ。

特防に落ちてしまったらここで雇ってもらえないだろうか。


自分達の部屋に戻ろうとすると女性に声を掛けられる。

見た目からしてここの使用人ということはないだろうから、恐らく夢衣の姉か妹なのだろうな。

外見では、夢衣とそこまで年齢に差があるようには見えないのでどちらか判別できないが。


「夢衣じゃなーい!逃げずに帰ってきたの?偉いじゃない。」


やけに喧嘩腰でくるな。

まだ決闘が始まったわけでもないのに、牽制を始めるなんて準備がいい奴だ。


「そこの後ろのいるのはアンタの付き人?それとも彼氏候補だったりして。」


これだけ挑発をされているのに、少し怯えた感じを出している夢衣。

ここは俺が言い返してやるべきなんじゃないかと思った瞬間に、銀丸が喋り出した。


「夢衣殿とは友達でござるよ。それに夢衣殿の恋人はお菓子でござるな!ね!ね!」


どう面白いこと言ったでしょと言わんばかりに同意を求めてくる。

狙ったのか元々のものなのか分からないが今回ばかりは結果オーライだ。

そこでようやく前を向く夢衣。

俺達が助けることは簡単かもしれないが、自分から1歩を踏み出すことの方が大事である。


「銀丸君の言う通り2人とはお友達ですー。今回の決闘の助っ人として2人には来てもいましたから、お姉様が考えているような関係ではないですよぉー。」


しっかり受け応えされたのが余程悔しかったのだろうか、夢衣の方を睨んでいる。

その後、悪戯を思いついた幼子のような笑みを浮かべて言葉を発する。


「そういえば自己紹介まだだったわね。私は、大柏 空(おおかし くう)よ。」


そういうと俺の方に近付いてくる大柏姉。

俺の目の前に立つと上目遣いで夢衣に見せるように誘惑してくる。


「どちらも彼氏じゃないなら私が貰っちゃおうかな。こっちの子、インテリって感じで好きかも。」


夢衣はあからさまに同様しているが、場を乱すことだけしか考えていなような言葉を真に受けるなよ。

ここは相手が冗談だと分かっているが断って場の空気を取り戻そう。


「生憎、俺はアンタみたいに意地悪な人間が好きじゃなくてね。」

「あら、それは残念ね。良いわ、妹の可愛い反応が見れたから。いろいろ頑張りなさいよ夢衣。」


夢衣にとっては散々酷いことをしてきた怖い姉にしか見えていないだろうが、俺から見たら愛情表現の間違えた妹好きにしか見えないのは気のせいだろうか。


「ごめんねぇー2人とも。お姉様がちょっかいかけてきて決闘があるからピリついているのかもぉー。」

「夢衣も幼少期は絶対苦労しただろうな自分の姉があんな性格だと。」

「綺麗な人だったでござるなー。」

「そういえば、夢衣の姉妹って何人いるんだ。跡取りの決闘を開催するくらい多いのか。普通、話し合いとかで決めれば良くないか。」

「むぅーの家は自分も含めて6人姉妹だよ。それと話し合いで決める方がむぅーも嬉しいんだけど、今回行われる決闘は先祖代々受け継いできたものだからやめるわけにはいかないらしいのぉー。」


6人姉妹なのか。全員女性に恵まれたというのは奇跡の確率だろうな。

女性同士で跡取り決める血の流し合いをするとはたくましい限りだな。


部屋に戻るとやっと少しの休憩をもらえることになった。

しかし、決闘があるということなので腕が鈍っているといけない。

どこか練習してもよい場所はないかとそこら辺にいたメイドに聞くと庭裏の広場に案内してもらえる。

何から何まで完備していて、更にこの広さの敷地はまさに金持ちの象徴と言った感じがする。


俺が訓練したいのは、この間の期末試験で生み出した武器による補助で負担を軽減する手法だ。

拳銃は安定しているというのは分かったが、俺の苦手としている接近戦を補うために剣に纏わせたい。

どうすれば上手くいくか考えに考えて、結局実践してみるのが1番だろうという結論になった。


「”錬金術師 元素錬成”」


短剣だと刃の部分が短く難しいと思ったので、日本刀で試して見ることにした。

最初の方は刀にざっくりと覆いかぶさるようにして付与が成功するが、それを薄い膜のように張り巡らせようとすると途中で弾けてしまう。

最近はコントロールに自信を持ってきていたのだが、ここまで繊細な技術を必要とするならまだまだ練習が必要そうだ。それに付与するのにここまで時間が掛かっていたら本番じゃ使い物にならないだろうからな。


仕方がないので拳銃での補助に戻して練習することにした。

ここで行うのは如何に早くして撃つことができるかという練習。

錬成の繊細さと発砲時のコントロール、それとどちらにも集中力が必要であり瞬時に行えるように鍛えていく。


「”錬金術師 元素錬成”」


先程の刃物に纏わせるようにするのとは違い、銃の中に弾を込めるようにするイメージをするだけなので形を保ちやすい。

その後発砲するまでに掛かった時間は約5秒。

何も無しで行う錬成よりも早いがあちらの方が数や威力が上だな。


その後何度も練習してみたものの時間の短縮には成功したが、短縮した時間は1秒も満たない。

俺の練習を陰からずっと覗き見ていた人物がいる。

その方に拳銃を向けてみると観念したのか姿を現す。


「随分と面白いことをしていると思ってな。隠れるつもりはなかったが、ついつい見入ってしまってな。」


この感じは、明らかに夢衣の姉妹とだろうな。

わざわざ協力者である俺の観察までしにきたのか。


「夢衣の姉だかなんだか知らないが、こんな時期にこっそり盗み見しといてそれはないだろ。」

「あははは!僕は姉じゃないよ。夢衣姉さんの妹、大柏 思(おおかし おもい)だ。」

「結局、決闘に参加する人間に変わりないだろ。」

「僕はそんな跡取りを決めるような決闘に興味はないのさ。ただ、見たいだけ自分よりも圧倒的に強い人間というのを。」

「この家の人間は変わった人しかいないのか。個性が強すぎてキャパオーバーだ。」

「確かにこの家の人間である僕から見ても変な奴が多いよね。まともな僕が苦労しちゃうよ。」


どの口が言っているのだと思いながら練習を再開する。

横で剣の素振りを始めた思だったが、これ以上は互いに干渉しあうこともなく日が沈んでいく。

まだ、隣で素振りをしているが俺が先に部屋に戻ることにした。


今日あったのは2人。あと3人もこんな感じの姉妹がいると思うと夢衣の大変さは計り知れないな。

そう感じたのは銀丸も同じだろうか。



ご覧いただきありがとうございました!

次回は、明日投稿予定です。

宜しければブックマーク、いいねお願いいたします。


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