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怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
第2章 助け合う夏休み編
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第046話 帰り道の憂い

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

今は朝の7時ぐらい。

昨日、大柏に頼まれて一緒に帰省することになったので夏休み2日目にしてこんな朝早くから起床することになった。

荷物を持って集合場所に行くと俺が最後だったらしく、他の2人が挨拶をしてくる。


「おはようでござる、歩殿。まだ眠たいって感じでござるな。拙者は旅行楽しみでござるよ!」

「おはよう、歩君。ごめんねー朝早くからになっちゃってー。」

「おはよう2人とも俺が最後だったのか。意外と2人とも早いな。」


3人とも無事時間前に集合できたので、少し早いのだが駅の方に向かうことにした。

新幹線の移動になるのだが1時間ほど時間がかかるらしいので、駅の中で朝ご飯として弁当を購入することにした。

美味しそうなもの弁当ばかりだが、無難に牛タン弁当を購入。

朝からはちょっと重たいかとも思ったが美味しいことには変わりはないだろうから。


新幹線が来るまでに少し雑談して時間を潰す。


「歩殿は実家に帰省する予定はないのでござるか。」

「俺か。別に喧嘩しているわけじゃないけど、今のところは良いかなって。1年に1回くらいは帰ろうと思ってるけどな。そういう銀丸はどうなんだよ。」

「拙者は正直迷っているでござる。今はまだ成長した姿を見せれないと思うでござるから。」


覚悟をもって家をでたからには、成長した自分を見せれるまで帰らないと決めているいるらしい。

その後も意味のない雑談をしていたら新幹線の到着した。


中に入ると人で溢れかえっている。

夏休みの序盤ということもあって旅行や帰省する人が多いのだろう。

人混みをかき分けてなんとか席までたどり着き座ることができた。


「やっと座れたよー。人が多いとは思っていたけどまさかここまで多いとはねぇー。」


朝から弁当ではなくお菓子を食べるらしい大柏が、お土産ではなく自分用に購入した物をさっそく開封しだす。

それを見た銀丸もお腹が空いていたようで釣られて弁当の開封を始める。


「拙者は、シンプルな海苔弁当でござるよ。これがまた美味しいと噂になっているらしいでござる。」


確かに横から弁当の中身を見せてもらたが、シンプルだからこそ作り方にこだわりを感じる。


それを見てお腹の減り具合は限界を超えそうになっている。

俺も弁当の蓋を開けると牛タン弁当のタレの匂いが一瞬で広がってくる。

たまらず箸を持って一気にかきこむと衝撃の美味しさが口の中に広がるのを感じた。


3人で弁当を分け合ったりしながら食事を楽しみながら到着までの時間を潰した。

他にもゲームをしたり、期末試験で強かったと思う相手を言い合ったりしていると意外と1時間というのはあっという間。


駅から外に出ると古き良き街並みに俺達を迎えてくれる。

これが夢衣が生まれ育った故郷ということか。

家までは途中までバスに乗ってそこから歩いて案内してくれるらしい。

家が近づくに連れて夢衣の口数が減っているように感じる。


「着いたよー。ここがむぅーのお家。」

「着いたってこれが夢衣の家なのかよ。」

「拙者は夢でも見ているでござるか。」


先ほどまでの景色とは似つかわしくないほどの大きな屋敷が目の前に1つ。

そして、聞き間違いでなければこれを自分の家だと言い張る夢衣。

本当ならば相当なお金持ちのお嬢様だったということか。


奥の方からメイドの格好をした人物が迎えてくれる。


「お帰りなさいませ夢衣お嬢様。こちらはご連絡いただいたお連れの方々でございますね。奥様がお呼びになられていたので、荷物を預かりますので談話室の方にお向かいください。」

「わかったよぉー。ありがとうねぇー。」


これが当たり前の様に受け答えをしている感じを見ると本当のここのお嬢様なのだろうという信憑性が増していく。

そして、最初に来たメイドの他に2人新たに登場して俺と銀丸の荷物を預かっていく。

状況が把握できずについにパンクした銀丸。


「これ以上は何も驚くことができないでござる。」

「珍しいな俺も全くの同意見だ。」

「黙っててごめんねぇー。隠してたわけじゃないけど言い出せなくてぇー。」

「別に謝ることではないぞ。びっくりはしてるけど。」


夢衣の母親が待っているということなので談話室まで案内してもらう。

そもそも家に談話室があるってどういうことだよ、リビングとは別にあるらしいけど。


部屋に入ると1人の女性が椅子に座っている。

見た目から年齢を考えると夢衣の姉としか考えられないが恐らくこの人が母親なのだろう。


「随分と遅かったわね夢衣。他の姉妹は全員昨日のうちに到着したというのに。昔から全てにおいてとろいから困ったものだわ。後ろの2人は新しく見つけた従者?」

「遅れてしまい申し訳ないですー。この2人は学園で出会ったむぅーのお友達。」


なかなか威厳のある母親だな。いつもと違って夢衣が萎縮してしまっている。


「拙者の名は、王馬 銀丸 と申すでござるよ。夢衣殿とは普段から仲良くさせてもらっているでござるよ。」

「俺は、霧道 歩です。今回は娘さんの夢衣さんからご招待して頂きました。」


挨拶をしている途中で夢衣の母親と目があってしまった。

鋭い目つきでこちらを見られてるのが怖すぎる。


「私は、株式会社スナックファンタジー、代表取締役の大柏 詩織よ。恐らく何も聞かされずに2人はここまで連れてこられたのでしょうね。知らないと思うけど、夢衣は1学期で学園を自主退学するのよ。」


スナックファンタジーといえば日本のお菓子シェア率の約80%を占めると言われている超大手企業じゃないか。

それにしても、夢衣が退学する話の方が重要だ。


「退学ですか。それはどうしてですか。」

「この家を継ぐかもしれないからよ。この夏休みの期間で行われる跡取りを決める先祖代々行われてきた決闘を行うのよ。勝っても負けっても会社の手伝いをするのは決まっているけど。」


今まで知らなかった事実が次々と明らかになり脳の処理が追いつかない。

挨拶が終わり部屋を出ると弱々しく謝る夢衣。


「ごめんねこんなことに巻き込んじゃってー。あの決闘には2人まで自分の呼びたい人を助っ人として呼べるの。最後の思い出として3人の時間を作りたくてー。」

「バカ言うなよ。これが最後にさせるわけないだろ。考えんだよどうすればいいか。」

「そうでござるよ。拙者達は友達でござる。困ってるなら助けるのが当たり前。それに夢衣殿がいなくなった学園は面白くないでござるよ。」


さっきまでポカーンとしていた銀丸もその言葉にはしっかりと反応を見せる。

涙を零しかけていた夢衣がとびっきりの笑顔で言った。


「ありがとう。」


ご覧いただきありがとうございました!

次回は、月曜日の投稿予定です。

宜しければブックマーク、いいねお願いいたします。


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