第029話 学園の秘密
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昨日のやつらがなんだったのか気になる。
俺に興味をもっているようだったが、明らかに悪意を周囲に振りまいている集団にしか見えない。
創設者と名乗る男はまたいずれ俺とコンタクトをとってくるだろう。
その前に情報は少しでも集めておきたい。
学園のことを聞くとしたら、部活に顔を出すのが1番だろう。
「お疲れ様です、東源先輩。今日も熱心に活動していますね。」
今日も机と睨めっこしている東源先輩がいる。
研究内容が難しいので普段から部室に篭りきりになっているらしい。
その分面白い研究結果も聞かせてもらえたりするのでこの有用性がますます上がっている。
邪魔するのも悪いので、俺も研究という名の読書を始めた。
それから1時間が経過したころだろうか。
やっと東源先輩が机から目を離して休憩をしようといった感じだ。
ここぞとばかりに予め用意していた冷蔵庫で冷やしていた飲み物を差し出す。
「この気が利く感じ。今日は何が聞きたいの。この美味しそうなジュースに免じて答えてあげる。」
そのジュースは、売店で数量限定で販売しているイチゴミルクだ。
たまたま入手してので後でこっそり飲もうと思ったが、情報が必要な今は犠牲になってもらうしかない。
「昨日、個別練習場で変なやつらに絡まれたんですよ。高貴なる騎士団とかいう変な名前の集団だったんですけど、何か分かりますか?」
ただのチンピラみたいな集団だと思っていたのに、表情が真剣になる東源先輩を見て何か嫌な予感がする。
「そいつらに絡まれたって本当?ここ最近は活動することもなく大人しいと思っていたけど、霧道に接触するとは何か憎まれるようなことでもした?」
「憎まれたというより、逆に好意的だったといいますか。創設者とかいうやつからスカウトを受けたんですよね。」
余計に顔が険しくなる先輩。どうせ入る気がないから言ってもいいと思ったが伏せていた方がよかったか。
「霧道のことだから断ったよね。高貴なる騎士団は、権力を持った家系に生まれたやつで構成された集団。私が学園に入った頃はクラス・フォースの人間を邪険に扱う姑息な組織でしかなかった。」
話しを聞いていく。
簡単にまとめるとこういうことらしい。
その後、創設者と名乗る人物がこの学園を卒業後もこの学園に残る残党に指示をだして組織をコントロールしていたらしい。内容は、試験を邪魔するなどの嫌がらせばかりだったらしい。
しかし、向口先輩が生徒会長になったことによりクラス・フォースの勢力が向上。最近では、突然活動がなくなり平和な生活を送っていたそうだ。
「それが今になって霧道に接触してくるなんて。ちょっと不穏な空気。他になんか気になること言ってた?」
「1個だけ気になること言ってました。俺の能力が世界を変えれるとか言ってました。」
「霧道の能力?私から見たら便利で強いけどと思う。けど、そこまでの評価は不思議。」
能力のことは分からなかったが高貴なる騎士団がどういう組織なのか知れただけでも満足だろう。
◇◆◇
それにしても先輩に頼りすぎでこの学園のことを何もしらないな。
たまには、自分でも調べてみることにしよう。
学園用検索サイトで白ヶ峰学園と打ってみることにした。
そこには、いくつかの検索候補が上がってくる。
どれが有用な情報だろうかと思っていると1つのキーワードが目に入る。
[ 白ヶ峰学園 七不思議 ]
く、絶対に有用性がないが気になってしまう。
無意識のまま検索をかけてしまった。
どんな内容なのかと調べていると東源先輩がパソコンを覗き込んでくる。
「真面目な顔してるから何かと思った。」
ちょっと呆れた顔をする東源先輩。
違うんですよ、これは手が勝手に押しちゃったんです。
心の中で言い訳しつつ検索結果に目を向ける。
七不思議 その1 図書館の花子さん
ん?図書館?普通トイレにいるもんじゃないのか花子さん。
さっそく図書館に移動してみることにした。
まだ、夜じゃないから怖い雰囲気はないけど本当にいるのだろうか。
「花子って本当にいるわけない。霧道、ああいうの信じちゃいけない。それに図書館を利用するの普段私くらい。」
「ほとんど利用してるの先輩だけなんですねー。花子さんはまた今度にしましょう。」
花子さんの正体がなんとなく見えてきたが次にいこう。
七不思議 その2 13階段の噂
これは確か数え方によって数が変わってしまうだけのトリックだったはずだから調べなくていいだろう。
七不思議 その3 誰もいないはず調理室から聞こえる包丁の音
確か今日は料理部が休みかもしれないから張り込みしていれば聞こえてくるかもしれない。
調理室に着くとまだ音は聞こえてこない。
しばらく待っていると本当に包丁の音が聞こえてくる。
軽快で心地の良い音。
「誰だ!そこを動くな!」
俺は勢いよくドアを開けると食堂のおばちゃんがいた。
「おばちゃん、なんでここにいるの。私達、扉の前で見張ってた。」
東源先輩も不思議そうな顔をしている。
俺達の見ていた食堂のおばちゃんは幽霊ということか。
「何してるのって新メニューの開発してるに決まってるじゃなーい!それにどこからって隣の準備室からも出入りできわよ。」
元気そうにいうおばちゃん。
この学校の七不思議にロクなものがないな。
次が半分くらいだろうか。
1個くらい本当の情報があってもいいのではないだろうか。
七不思議 その4 喋り出す絵画
次は美術室に移動する。普段は美術の授業がないので部活に入っている人しか見れないだろうな。
中の様子を伺っていると部員らしき人が声を掛けてくる。
「あのー、美術部の見学にでも来たのですか?」
「あ、その。そういうわけではないのですが、学園の七不思議について調べてて。」
「それですか。見ていきますか?喋り出す絵画。」
意外にもあっさりと喋り出す絵画について教えてくれるようだ。
俺達以外にもそれを見にくる生徒がいるらしく慣れてきてしまったようだ。
そこにあったのはヒゲのモサモサのおっさんの絵。
これが夜になったら喋り出したりするのだろうか。
「おうおう、お客さんとは珍しいなー。俺のことを見にきたんやろ。どや、この喋り出すイケメンの絵画は。」
なんとも陽気に喋り出すおっさんの絵。
どうやら、卒業生が能力で描いた作品で意思をもっているので勝手に喋るらしい。
ちょっと世間話をしてから次にいった。
七不思議 その5 鏡に吸い込まれてしまう生徒達
学園のとある場所にある鏡に多くの男子生徒が吸い込まれてしまうらしい。
場所が記載されていたのでその場所まで移動する。
「ここがその鏡ですね。普通の鏡に見えますけど本当なんでしょうか。」
「これは嘘らしい。私、触れたけど何もない。」
横でなんの躊躇いもなく鏡に触れる東源先輩。しかし、嘘だったのか何も起こらない。
俺も触れてみよう。
「うわ!なんか入れそうなんですけど。」
なぜか俺だけ入れてしまう。
そこには本棚とソファーが置いてある部屋につながっていた。
本棚には、大量の大人向けの雑誌が置いてある。
だから男しか入れなかったのかよ。
これは東源先輩には言わないでおこう。
鏡から出ると元いた場所に戻される。
「霧道、鏡に吸い込まれた。なにかあった?」
「なにもなかったですよ。なにも。」
7つ目が書かれていなかったので、最後6つ目の七不思議になる。
七不思議 その6 開かずの部屋
最後の場所もネットに書いてあった。どの情報も信用できなかったけどな。
どうせ、これも簡単に開くだろうな。
ガチャガチャ
どうやら本当に鍵が掛かっているようだ。
「霧道なら鍵作れないの?」
そこまで万能な能力ではないし鍵穴壊しても面倒だと思ったけど、ここまできたら試してみることにする。
針金を錬成してよくある感じで開けようを鍵穴に近づく。
バチッ
ちょっとした防護壁に拒まれる。これは、恐らく誰かが仕掛けている。
この先にあるものがますます気になるが今日はここで解散ということになった。
最初は、高貴なる騎士団について調べようと部室に顔を出した。
しかし、今日の成果はどちらといえばどうでもいい七不思議についてになってしまった。
楽しかったから良しとするか。
ご覧いただきありがとうございました!
次回は、月曜日投稿予定です。
次回からいよいよ期末試験編になります。1章のラストなので少し話数が長くなるかもしれませんがご了承ください。
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