第024話 成長の実感
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今日で修行を始めて3日目になる。
今のところ2人は変わらない修行を行っている。
かく言う俺も、永遠と雑用を押し付けられている。
手伝う毎に道具は自分で用意しろとか言うのでひどいものである。
「今日で3日目ですよー生徒会長ー!いつまで雑用させられるんですか。」
近くで俺の様子を見てくれている生徒会長に愚痴をこぼす。
てか、見てるだけじゃなくて手伝ってくれよ。
「多分だけど、もうそろそろ伊集院さんが来るじゃないかな。」
生徒会長の予言通り、伊集院さんはその後すぐに俺達のところへやってきた。
やっとこの作業も終わるのかと思い安堵したが、どうせ次も雑用を押し付けられるのだろう。
「おい、2人とも庭に集まれ!次の段階に移ろうじゃねーか。」
解放された!
休むこともほとんど許されずに雑用をしていたので嬉しさが溢れる。
今度こそ、それっぽい修行が始まるのだろうか。
庭に集合すると、先に王馬と大柏がいた。
どちらも元気そうな顔をしているので少しずつ慣れてきたのだろう。
朝の山走りがよい体力作りにもなっているしな。
「よし全員集まったな!それじゃあ今からお前ら3人には寿人と軽く対人戦をしてもらう。もちろん寿人は能力は禁止だけどな!」
当の本人である生徒会長は、今始めて聞かされたという顔をしている。この爺さん本当に突然な人だな。
「伊集院さん、能力無しでも勝っちゃうから手加減しちゃった方がいい感じ?」
「ガハハハ!好きにしろ今にわかることだ。」
どこか含みがあるような言い方。
しかし、俺は1度生徒会長とは対戦したことがある。
2度目となるとどんな成果がでてくるのかハッキリするだろう。
楽しみにしながら、始めに行う王馬の戦いを見ることにした。
「拙者から行かせてもらうでござる。」
いつもより口数が少ない王馬。
緊張か。それとも、集中しているのか。
「いつでもどうぞー!」
それに対して余裕そうにいつものようにハイテンションの生徒会長。
合図と同時に構え出す王馬。
「”竜王の時間 初級 歩功”」
いつもより無駄のない動き。
どのように動けばいいのか、そしてどう動きたいのかしっかり描けているのだろう。
「おー!無駄のない綺麗な動きだね。でも、ちょっと遅いかも。」
しっかりと後退して躱そうとする生徒会長。
しかし、自分の技の弱さを把握しているのか歩攻をやめて、すぐに構えだす。
「あれ、やめちゃうの?暇だし、攻撃しちゃおうかな。」
今度は、攻撃に転じるために近いてくる。
王馬には、どんな攻撃も受けきれるであろう、金の番人がある。
その攻撃を防ぐことはできるだろうが、次はどのように仕掛けるのだろうか。
「今まで以上にイメージが広がるでござる。”中級 銀の風”」
ここで強気に攻撃を仕掛ける。
いつもとは違うスタイルになっている。
その場その場の考えではなくその後にどう繋げたいかを考えているのだろう。
「うおっ!危ないねー!」
見事な身のこなしでそれを避ける生徒会長。
言葉ではあと少しのような感じを演出しているが意図的に動きを遅くしたのが見えた。
「そこまででいいぞ。2人とも。」
「伊集院殿、拙者!」
自分の成長に嬉しさ半分、何が起こっているのか分からないといった感じが半分というところか。
ここで、止めたのも指導者として腕が見れる。
今の王馬は自分の変化に興奮が抑えられないと言った様子である。
このままいけば稽古をさせれば、アイディアが数々思いついてそれを実行したくなるだろう。
せっかくの成功体験に失敗という事象を混ぜたくはないということだろう。
「次はそこの嬢ちゃん。準備は万全といった感じだな!」
次は大柏のターンだ。
シンプルな大食いをしてきた大柏は、どのような結果になるのだろうか。
そして、この後に控える俺もそれを実感するのだろうか期待に胸を膨らませて稽古が始まるのを待つ。
「伊集院さーん、俺疲れたから少しは休憩させてくださいよー!」
なにが疲れているだ。
息ひとつ切らしてないだろうが。
この人にも山走りを10回はさせて疲れている様子を見てやりたいものだけどな。
「お前に休憩なんてもの必要ないだろー!自分の体力を考えていえー!」
もっといってやってください伊集院さん。
このお調子者にはっきりとものごとを言える人は限られているので俺は心の中で伊集院さんを応援する。
バカなやりとりを終わらせたと同じくらいで、大柏も準備を終わらせたようだ。
先ほどまで駄々を捏ねていた生徒会長もいつのまにか位置についていた。
今度は静かに始まった。
「むぅーからいきますよぉー。”魔法のお菓子 ポテチ”_」
そしてお菓子を取り出し、口いっぱいに頬張る。
すると、大柏が涙を流しはじめる。
「久しぶりのお菓子だよぉー。すごい美味しく感じるー!」
いつもより大きめのパティーサイズを食べているはずなのに一瞬で食べ終わってしまう。
毎日食べるお菓子よりたまに食べるお菓子の方がありがたみが感じれていいだろうな。
「いつもより力が湧き上がってくるよぉー。」
「これもすごい技だねー!能力無しだとこれ受けるのはキツいね。」
これも避ける生徒会長。
逆になんだったら当たるんだよ。
「今度こそ仕留めるよぉー!”魔法のお菓子 ケーキ”!」
今度はいきなりの奥義。
しかし、食べ切るのは時間がかかるだろう。
それを待ってくれるほど勝負の世界は甘くないらしい。
!!?
さっきまで食べてたケーキが一瞬といっていいほど早く消えた。
どうなってんだよその仕組み。
大柏の攻撃は見事に生徒会長の頬を掠める。
ハンデがあるとはいえこれは上出来と言っていいだろう。
「よし、終わりだー!次は、お前で霧道お前で最後だ。」
次は俺の番だ。
今までやってきたことが果たして役に立つのだろうか。
「いきますよ。”錬金術師 知識錬成”」
頭の中で考えることなく錬成ができる。
錬成のコツを理解してきたということだろうか。
ピカッ!!
まずはフラッシュバンを投げて様子を見る。
「キリミっちーの弱点は近接戦なのは知ってるからいきなり仕掛けるよ!」
簡単に対策されてしまい、接近を許してしまう。
いつもならこの接近に慌てるだけだっただろう。
今ならどうしたらいいのかイメージが沸いて対応力があがっている気がする。
「”錬金術師 代償の錬成”」
生徒会長の地面が沈んでいきその周りには檻が作られていく。
錬成が終わり切る前にその場を離れようとする生徒会長。
ただのジャンプのくせに、かなり上空まで軽々と飛び上がる。
「今度はロウソクなんかじゃ終わりませんよ。”錬金術師 元素錬成”」
直径15センチほどの火の玉。
これでも大きいとは言えないがこの前に比べれば比較的マシなほうだ。
これも自主訓練をしていたおかげだろう。
生徒会長は上空で身動きが取れないはず。
これは直撃する!
「空でも動けるのが俺の凄いところだよね!」
身体を捻りヒラリを俺の技を躱す。
化物かよ。
ここで俺もストップがかかる。
3人とも少しずつ実感した成長。
この後の修行により一層身が入るだろうな。
俺も楽しみだと思いながら伊集院さんの言葉を待った。
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次回は、明日投稿予定です。
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