第023話 進化を求める若人よ
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ハァハァ
今で半分くらいなのだがキツいな。
王馬は辛そうではあるが、林場ちゃんのペースについていっているのは今までしていたものの成果だろう。
俺は上がっている2人を眺めながら息を整えている。
そうしていると俺よりも辛そうなやつが追いついてきた。
「あとは・・・まか・・せた・・よぉー。」
そうしてその場に倒れ込む大柏。
バカなことやってないで走れよと思ったが、俺も休憩してばかりなので走りはじめようと思う。
ガシッ
足首を掴まれる。
お前はさっきダウンしたんだからそこで寝てろよ。
案の定、力が強く離せない。
ただでさえ、体力使ってるんだから無駄なことするなよ。
「ここで置いて行ったら、サイテーかもぉー。」
こいつにやる気ださせるのは、この学園生活で学んだから問題ないがな。
「そういえば、学園内にめっちゃ美味しいと有名なスイーツがあると聞いたな。」
急に身体を起こす大柏。
やっぱりまだ体力残ってたんかい。
「むぅーが勝ったら今度そのスイーツあるところ連れていってねぇー。」
それだけ言って走り出す。
おい、別に連れていくとはいってないだろうが。
それとそういう勝負するときにフライングしてんじゃねー!
俺も追いかけるように走り出す。
そのあとやっとの思いで20キロ走り切った。
結局、大柏に追いつくことが出来なかったし体力も使い切ったので最悪だ。
アイツ体力残りすぎだろ途中のは演技だったのか。
「遅かったでござるな2人とも。これぐらいで疲れていたらこの先やっていけないでござるよ。」
「たしかに遅かったですよ。でも、王馬さんが結構体力がある方なのかもですよ。」
少し厳しく、それでもこちらにフォローするように言ってくれる。
大柏はアホみたいなことをしたのでその辺に動かなくなっている。
「お師匠ー!山走り終わったですよー!次何を教えればいいですよー。」
外で掃き掃除をしていたらしく箒をもったままこっちに顔を出す。
「がはははー!お前らもうへばってんじゃねーか。こんなの朝飯前になってもらわないと困るぜ。」
笑いながら言うがこっちに取っては精一杯だ。
しかし、学園の人間がこれを軽々とこなすであろうことも事実である。
「じゃあ、次はいきなり特別メニューだ!しかも、1人1人に用意した内容だから感謝しろよ。」
そういうと食堂に案内された。
食べ物ということは恐らく大柏の修行メニューだろうな。
「ここでは、そこのお嬢ちゃんの修行場所だ。そこに、白米が用意してあるからとにかく食べまくれ!味は変えてもいいがここにはそんなに種類は置いてないかな。あと、食べる時間も気にしろよ。ってことでここでの後のことは任せたぞ林場。」
「走ったばっかりにはきついかもぉーーー!」
悲鳴を上げながら林場ちゃんに連れていかれる大柏。
良かったなお菓子ではないけどたくさん食べられるぞ。
次の場所は、普通の小部屋。
真ん中にには将棋盤が置いてある。
「ここはそこの侍。お前の特訓だ。内容は俺に勝つまで将棋をする。以上だ。」
「将棋でござるか?少しやったことはあるでござるが動かし方も怪しいでござるよ。」
ちょっとできるか不安そうな王馬。
確かにこれがどんな修行になるのかは分からないのからというのもあるだろうだろうな。
というか、ここで伊集院さんと林場ちゃんが2人につくなら誰が俺のサポートを。
まさか、生徒会長が直々に修行の稽古をつけてくれるということか。
「おい、次はお前の場所に案内するからしっかりついてこい。」
次に案内されたのはかなり大きい倉庫のような場所。
ほとんど中には何も物が入っていないがここで何をするのだろうか。
伊集院さんから2枚の紙を渡される。
1枚目には畑に使う道具や肥料、修理に使う工具など様々な備品の数々が種類と個数を記載されている。
2枚目はそれをどこにしまうのか記載された紙。
まさかこれを錬成しまくれなんて言わないだろうな。
「いやーー!お前が来てくれて助かったぜー!ここの備品ほとんど古いもんだったから交換してくれよな!あとそれが終わるまで飯はないからよろしくな。」
この人、俺にだけ修行とか言って雑用を押し付けてるんじゃないだろうな。
この量を夜になる前にとか、かなりハイペースでやらなければならない。
本当に強くなれるのだろうか。
◇◆◇
お、終わったーー!
最後の方は思考が停止したまま錬成を行っていた。
なにが辛いって倉庫のどこに置くのかを考慮したうえで錬成をすることとそれを効率的に運ぶには何が必要か考えることだ。
リストされているもので頭がいっぱいになってしまえば他の作業の効率が落ちてしまうからな。
とにもかくにも何も食べてないのでさすがにお腹が空いた。
食堂に移動することにした。
食堂にはお茶碗も持ったまま倒れこんでいる大柏がいた。
「大丈かよ大柏。今日の分の課題が終わったからご飯食べに来たんだけど隣いいか。」
「ウプッ。隣は全然いいけどぉーご飯って単語は聞きたくないかもぉー。」
また、なにごともなかったかのように倒れ込む大柏。
俺の分なのか茶碗と箸、それと飲み物が置いてあったので自分で釜の中から米をよそって食べた。
うめぇーーー
疲れた作業のあとって何故こんなにもご飯が美味しく感じるのだろうか。
横にある沢庵漬けなんかも貰いつつ幸せな時間が過ごせた。
食事を終えるとあることに気付いた。
王馬の分の食器などがない、先に課題を終わらせて部屋にいったのだろうか。
たまたま林場ちゃんが来たので聞いてみることにした。
「林場ちゃん、王馬は先に食事済ませたのかな。部屋に戻ってたりする?」
「王馬さんならご飯を何個かおにぎりにしてまた師匠のところに戻ったですよ。」
あいつはまだやっているということか。
恐らく伊集院さんは今日だけで勝てと言っていたわけではないだろう。
しかし、これが強さに繋がるなら1秒でも長く与えられた課題に時間を使いたいのだろう。
俺もやらなければいけないことがある。
少し休憩にもなったし外に出て特訓をすることにしよう。
その後数時間、綺麗な夜空の下で訓練を始めた。
心地よい風がまるで俺達の成長を見届けるように思えた。
この1週間でどれだけ強くなれるだろうか。
俺はまだあの学園でスタートラインにすら立てていない。
面倒ごとが嫌いな俺が意外にも強くなりたいと思えた今からがスタートだ。
その後は時間すら気にせずに特訓したのは覚えてる。
データベース
名前:林場 凛菜
年齢:11歳 9/30生まれ
趣味:料理、折り紙
備考:伊集院の下で修行をしている小学生の女の子。家事全般を完璧にこなすことができ師匠からは小学生ながら頼れる存在として認識されている。ちなみに、修行をしているのは誰かの助けに少しでもなりたいから。




