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怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
1章 巡り合う1学期編
22/123

第021話 その変人、最強につき

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

さっそく、2人ともある程度の距離を取り始めようとする。


「こっちは準備完了です。始めていいですよ。」

「こっちもいいよー。奏ちゃん開始の合図よろしくー。」


開始の合図があり、ランクファイトが始まった。

先ほどまでとは打って変わり、真剣な表情をしている。

見た目や性格に騙されて強さを見誤ってはいけないことは今まで散々学んで来た。


「俺の嫌がらせがどこまで通用するのか楽しみですよ。”錬金術師 知識の錬成”」


俺は、フィールド全体に身動きを取りにくくするための泥を錬成しようとした。

しようとは、したが錬成が出来なかった。

今までそんなことは1回もなかった。


ということは、これは生徒会長の能力ということか。


「”無の理(むのことわり) 絶対制定(ぜったいせいてい)” 能力使うのは禁止でいこーよ。窮地の時ほどなんとやらってね。」


俺に素手で戦えというのか。

能力を発動させない能力。

これは普段から訓練を怠っている人間にとってはきついだろうな。


どこかに弱点があるはずだから今はそれを探す他ない。


「それだけで最強になったんですか?これだけならただの一般人と変わらないですね。」


まずは挑発から。

これで感情が動かされるとは思わないが、会話のペースを掴むのは戦闘の定石だ。


「あっちゃー。これは手厳しいこと言われたね。少し体術のレベル見たら解除してあげるから安心してよ。」


あくまで俺のレベルを見るための戦いというわけか。

なら、余計なことをせず相手のしてほしいことに答えるのがいいだろう。


まずは、体術からだったな。

俺の1番不得意とするジャンルなので、1発でもまともにヒットしたら上出来だろう。


「まずは、左側を狙いますからご注意を。」


近づいて、右脇腹を狙った蹴りをかます。

こんな小学生でも騙されないブラフでも混ぜていくのが俺の戦い方。

とにかく相手に思考する時間を少しでも作らせる。


「いいねーキリミっちー!その身体能力の低さをカバーする戦い方。でも、まだまだ難ありって感じだねー。」


まずは挨拶がてら蹴りを避けながら採点を始める。

俺も当てられるとは思ってねーよ。


「もうちょっと手加減してほしいですね。これじゃ、俺が勝てないじゃないですか。」


見えないところで錬成をしようとするが無理らしい。

どこまで効力を発揮しているのか分からないからそれも探しながら戦うのは厄介だ。


「いいね!いいねー!面倒そうにしながらもちゃんと勝ちにくるスタイル悪くないよ。」


今度は足元を狙ってみる。

これで体勢を崩してくれたら形成逆転なのだが。


!!?


確かに足には攻撃が当たったがビクともしていない。

基礎的な体幹も完璧だということか。


「よし、能力を使っていいよ。体術はダメダメって感じだから、鍛え直さないとね。」


大きなお世話だし、修行内容は簡単なものにしてほしい。

やっと能力解放されたし戦術が広がったから戦いやすい。


「”錬金術師 知識の錬成” 生徒会長これは好きですか。」


錬成したのは、スタンガン。

ここはあえて相手が予測していないであろう接近戦を試みる。


「いいね!錬成する時に常に相手の思考も考えて戦略を立てる。まさに智将って感じしちゃうね!」


解説どうもありがとうございます。

スタンガンは当たり前のように弾かれて中を舞う。


これはフェイクだから問題ない。

仕込みナイフを袖から出して斬りかかる。

これも防がれるだろうが今の精一杯だから仕方ない。


「そのナイフはバレバレだね。当てたいならもっと真剣にしないと。」


結局、能力を使ってもここまでやられてしまうのか。

まだまだと実感したので最後に試したいことをやってみる。


「”錬金術師 元素錬成(げんそれんせい)”」


初めてやる元素の錬成。

練習したことは全くないので俺の発想から出るアドリブである。

この間の氷室から発想を得たのだが、上手くいくだろうか。


ポフッ!


しっかりと錬成できた。

できたことにはできたのだが、サイズが明らかに小さい。

ちょうど、ロウソクの火ぐらいだ。


「わーお!これは俺にサプライズかな?」


これは見かけだけで実はかなりの威力が秘められているとか。


フゥー


その火の玉は、生徒会長の一息で消え去ってしまった。

ちょっと気まずい雰囲気が流れたので、俺の負けということでランクファイトを終わらせた。


◇◆◇


「あー最後のは見なかったことにして、1週間修行することは決定だね。」

「それはいいんですけど、いきなり修行ってなぜですか。」


今は少しでも話の内容を逸らしたいので、修行をすることになった理由でも尋ねることにしてみた。


「聞いているかどうか分からないけど、君をこの学園に推薦したのは俺なんだよ。そして、今回の中間試験の結果を見た先生達がもしかしたらきちんと指導すれば君と同じようになるかもってうるさいからさー。」

「あんたが適当に俺を推薦するからそうなるんですよ。ていうか、君と同じようにって?」


俺が生徒会長と同じになるわけがない。

学園最強の男になるためには、今回の試験も1000ptは取っていないと釣り合わないだろう。


「言ってなかったけ?俺、クラス・フォースだからキリミっちーも何か可能性があるんじゃないかって思われたわけ。」


そして、少し間を開けて真面目な顔でこちらを向き直す生徒会長。


「あと適当に選んだって言ったね。それ、確かにあってるかも。でも、それはこの学園に合っているという意味の適当だけどね。」

「俺がですか?生徒会長に言われて嬉しいですけど実感はないですね。」


どこかに可能性を見出したとでも言うのだろうか。


「霧道、こんなにこいつが人を褒めるの珍しい。私も霧道なら強くなると思う。」


ここで東源先輩からも後押しをされてしまう。

普段は冗談ばかり言い合っていた東源先輩の言葉を噛みしめる。


生徒会長が人差し指を大空に向ける。


「霧道 歩。お前はいずれ学園最強、いや世界最強になる男だ。こいよ、高みへ。目指せよ、まだ誰も見たことのない景色を。」


面倒だ。

こんなに色々な人に出会ってきて、色々な人に期待されてきて。

俺が強くなれるって?そんなの俺が1番信じられない。


「あーーもう、面倒くせぇーー!面倒くさいけど、やってみたい。この俺がどこまでいけるのかやってみたいですよ。ここまで期待させたんですから、協力してくれますよね先輩方。」


ここまで来たら逃げられない。

後ろを振り向くことは楽かもしれない。

そっちの方が楽かもしれない。


でも、未来から逃げて後ろばかり見てる人生の方がつまらない。


やってやるよ見せてやるよ。


怠惰な俺が最強になる証明を。


データベース改訂


名前:向口 寿人(むこう ひさと)


能力:無の理(むのことわり)


効果:能力を無効化することが現在判明している。能力を無効化するには何か条件を満たさないといけないが今だに不明である。

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