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怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
1章 巡り合う1学期編
21/123

第020話 久しぶりの平穏な日常?

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

中間試験終了した後日、俺は部活に足を運んでいた。


「お疲れさまでーす。」


部室には、どうやら東源先輩しかいないようだった。

月野は、ほとんど部活には顔を出しているようなので珍しい。


「小鳥はお休み。お友達と放課後買い物行くらしい。」

「そうなんですね。俺が来なければ1人でしたね。寂しがり屋の先輩には、さぞキツかったことでしょう。」


少し冗談を言っていると無言で東源先輩が俺に近づいてくる。

俺との距離が数センチしかなくなる。


・・・ち、近いな。


そう思い俺はドギマギしていた。

東源先輩は頭を近づけてくる。


ドォーン!


「グハッ!・・・頭突きすることないだろ。身長的にみぞおちにクリティカルヒットですよ。」

「バカなこという霧道が悪い。霧道、よく覚えておいて。次はない。」


この先輩を揶揄うのは、今後控えることにしようと思う。


その後俺は研究と称して神話に関することネットで調べていた。

と言っても、ちょっとかっこいいなと思っているくらいで全然頭に入ってはないけどな。


そういえば、東源先輩は能力の歴史について研究していると言ってたな。

研究内容が気になるので話しかけてみることにした。


「東源先輩、今ちょっといいですか。先輩の研究が少し気になってきたのですが、どんなこと調べているんですか。」

「うんうん。気になるよね。霧道がどうしてもというから教えてあげる。」


どうやら、俺が活動に興味を持つことが嬉しく、ウキウキと説明をしてくれた。


「私の研究は、前にも話したけど先輩から引き継いだ能力の歴史。能力の歴史は、遡ると随分と奥が深い。副生徒会長が、最初の能力発現者の家系なのも興味深い。」


能力の歴史か。

俺達になくてはならないもの。


それが能力(アビリティ)である。


能力は、不思議なことが多い。

発言するのは人間だけである。動物などは一切その例がない。


「私達の研究の中で、 能力の自我 というものがあると考えてる。」

「能力の自我?ですか。」

「そう。発現した能力は全て発現者の関わりの深いものになっている。趣味、思考、家系とかなんでも。何故そのようなことが起こるのか。そこで仮説を立てた。」


それが能力の自我というわけか。


能力が偶然ではなく、必然として選ばれたものに発現する。

そして、それはまるで能力自身が意識のある生き物のように自我を持ち選んでいる。

という話らしい。


今までの偉大な能力発現者を調べたりして統計を取ったりしているらしいが、これが本当なら面白い。

自我があるとするなら、発現者の気持ちに反応して進化する可能性だってあるかもしれない。

可能性を広める研究というわけだな。


その後も研究内容を聞いていると部室のドアが開く。


ガラガラガラー


今日は月野は来ないはずだが、誰だろうか。


「おいスー。(そう)ちゃんいるー?」



本当に誰だこの人。

東源先輩とは知り合いっぽいな。


「2度と私をその名前で呼ばないで。ここになんの用、向口 寿人(むこう ひさと)。」


向口 寿人。

どこかでことのある名前。


「そんな堅いこというなよー。俺とお前の仲じゃん。」

「ただ家が隣なだけ。それ以上でも以下でもない。」


どうやら、東源先輩はこのチャラ男と家が近いらしい。

部室の様子を見てようやく俺の存在に気が付いたらしい。


「いるじゃーん!キリミっちー!どんなやつか確認しておきたくてさ。そしたら、丁度この部活に入部したっていうのを聞いてさ。ちょーラッキー!」

「なんで霧道?知り合いなの?」


俺は会ったこともないが思い当たる節が1つだけ存在する。

しかし、それが本当だと信用したくないが。


「まさか、あなたが生徒会長じゃないですよね。学園最強と言われている。」


驚いた表情でこちらを見る向口先輩。


「おぉー!ご名答だよ!いかにも、この俺が学園最強と言われている男。向口 寿人、本人である。」


なんか意外にもチャラそうな人が生徒会長をやっているのだなと思ってしまった。

これでは、副生徒会長も苦労が絶えないだろうな。


「で、霧道を見に来ただけなら用を済んだ。早く帰って。」

「半分終わったけど、半分終わってないよ。そんな冷たいこと言わないで奏ちゃん。ということで、キリミっちー借りていくねー!」


生徒会長が俺を引きずりながら運んでいく。

俺も無抵抗のまま運ばれるほかなかった。

東源先輩も一応他人事ではないからということで一緒に来てくれることになった。


◇◆◇


連れてこられたのは、個別訓練場である。


「まさか、今から俺と戦えとか言わないですよね。最強が最弱いじめるなんて大問題ですよ。」


ニコッじゃない、ニコッじゃ。その笑顔で許してもらえると思うなよ。


「そりゃもちろん、俺には君をこの学園に入学させたからには実力を知る義務があるってわけ。そんじゃ、説明めんどいからランクファイト始めようか。」


い、いきなりランクファイトだとーー!!!


勝てる訳ないやつとランクファイトしろって1pt溶かせって言ってるようなもんだろ。


流石に東源先輩が止めに入ってくれる。

これが女神か。

これまでしてきた揶揄いすべて悔いることにしよう。


「いきなりすぎるチャラ男。どうせ、普通に勝負するわけじゃない。条件を先に言って。」

「おっと、忘れてた忘れてた。俺が勝った時の条件は、1週間俺の下で修行をしてもらうよ。君が勝ったらどうする?」


1週間、学園最強の下で修行。これは2度とないチャンスである。

しかし、この人と1週間も一緒にいるのは面倒なことが多そうで嫌だな。


「俺が勝ったらその修行、3日にしてもらいます。あと、あなたのツッコミ役として東源先輩も付けてください。」

「私を巻き込むな霧道。こいつを少しでもいる時間減らしたい。」


一旦、東源先輩の言葉は聞こえてないと言うことにしよう。

ちゃんと後で謝りますから。


「それでいいよー!てか、それがいいねー!奏ちゃんは俺が勝っても居て欲しいから、よろしくね!」


こうして、最強と最弱の戦いが行われることとなった。








データベース


名前:向口 寿人(むこう ひさと)

年齢:20歳 6/5生まれ

趣味:スケートボード、スポーツ全般、ゲーム


備考:学園最強と謳われるちょっとチャラい男子生徒。3年生時点で副生徒会長に勝っていることもある。最近は、学校の推薦で特防の訓練にも参加することが多いので、学園にいないことも多い。ちなみに、身体能力の高さからほとんどの運動部から助っ人で呼ばれている。

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