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怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
3章 争い合う2学期編
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第100話 今までにないくらい怒ってます

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

次は小鳥の番だ。

前回の期末試験から1ヶ月ぐらいは経過している。

夏休みの期間に特訓している可能性もあるだろう。


「私、次だから行きますね。」

「そうか。俺らは観客席で見ているからな。頑張れよ。」

「その言葉が聞けたから大丈夫。」


その後すぐに控室に行く後姿が頼もしい。

現在の状況は、2試合中2勝の好記録。

これが小鳥にとってプレッシャーにならなければいいのだけど。


『これより3試合目を行いますので控室に移動してください。』


このタイミングで聞こえるアナウンス。

少し早めに小鳥は移動したようだ。

俺達も観客席に戻らないとすぐに始まってしまうだろうな。


何者かの視線を感じて俺は後ろを振り返る。

しかし、そこには多くの生徒で溢れかえっていてその視線の持ち主がわからない。

最近は変なことに巻き込まれがちなので注意が必要だな。


観客席に戻ると2人の監視役が遠くから俺のことを見張っている。

今まではバレないようにと影からコソコソと動いていたようだが、今はなりふり構っていられないのか、それともバレているので大胆になっているのか分からないが、俺からでも分かるような位置で監視している。


『会場のボルテージも上がり始めてきました第3戦目スターーート!』


今は小鳥の応援に集中しよう。


「おいおい相手は下級生。しかも、1年かよ。舐められてんのか俺達、ボクシング部は。」

「1年だから弱いということですか。それはちょっと失礼だと思いますけど。」

「おっ。よく見たら顔はかなり可愛いなー!連絡先とか教えてよ。」

「”憑依する魂核 乗り移る魂”」


いきなり相手に憑依する技か。

これを使ってしまえば隙が大きくなる分、すぐに勝敗が決まるだろうな。


「ウッ。なにこれ気持ち悪い。」


入った瞬間に気分が悪くなっている様子だ。

すぐさま憑依を解除する。

あのままではフィールド外に出るのも苦労するだろう。


「情報通り相手に憑依して外に出すのがお決まりのパターンらしいな。しっかし相手が俺とはついてないねー。」

「貴方の身体はどうなっているんですか。」

「力には犠牲がつきもの。それはどの世界でも共通だろ?俺の能力は”禁忌の力(きんきのちから)”。自分の身体に負荷を掛ければ掛けるほど強くなる。こんな感じでな!」


殴りかかるボクシング部。

動きはかなり速く、夢衣の能力よりも身体能力の向上は大きいように思える。

普通は身体能力を能力で上げる場合、時間制限があることが多いがこれを常に出せると考えたらかなり強力な能力だろう。

平気そうな顔をしながら掛かっている負荷は凄まじいだろう。


「きゃあああああ!」


まともに攻撃をもらってしまったようでかなり吹き飛ばされてしまった小鳥。

地面に寝転んで動かない。


10 9 8


10カウントが始まる。

このままいけばボクシング部の勝ちが決まってしまったも同然だろうな。


「あららー、もう終わったのかよ。つまんねーな。よく分かんねぇー弱小の部活だとは思ってたけど、部員まで雑魚なんてな。顔は可愛いけどパスかなぁー。せっかく良いの見つけたと思ったんだけど。」


7 6 5


カウントの前後でそんなことを言っているボクシング部。

するとピクリと小鳥の身体が反応する。

そして、ゆっくりとだが身体を起こす。


「まだ立ちあがるのかよ。さっさと終わらせて休憩にでも行きたかったのに面倒な女。」

「・・・てます。」

「あぁ?聞こえねぇーよ。」

「私、今までにないくらい怒ってます。」

「だからどうしたってんだよ雑魚下級生がぁー!もう1度寝てろ”禁忌の力 終わりなき苦痛(おわりなきくつう)”」


もう1段階ギアをアップしてきたようだ。

速さのあまり残像が見えている。

ここまでくれば本人も一溜まりもないだろう。

それでも疲れや疲労を見せないのは今まで培ってきたものなのだろうか。


「”憑依する魂核 玄人降霊”」


腰につけていた刀を取り出し構えた。

この感じはやはりいつも以上の力が湧き出ているようだ。

全ての攻撃をうまく弾いているものの攻撃にまでは展開できていないようだ。

これ以上はやはりどうしようもないのか。


「ちょっとは耐えるみたいだがこれで終わりだっつの。」


少しだけ息を整えるために離れたボクシング部。

それを見て憑依を解除する小鳥。


「私が好きな部活を、大好きな部員の人達を馬鹿にしたこと勝って謝ってもらいます。”憑依する魂核 英雄の凱旋(ヒーローズモード)”」


これが小鳥の新技か。

どうやら一瞬動きが止まったことから”玄人降霊”と似たような技なのかもしれない。


「おいおいこりゃーどういった状況だ。俺は病気のまま死んだはずじゃねーのか。それにこれは俺の身体じゃないな。」

「なるほどな。それがお前の能力ってことか、さっきと変わってないし他人任せで勝てるとは思えないな。」

「あ、ぶり、あびりてー?なんだそれは、俺は新撰組1番隊隊長 沖田 総司(おきた そうじ) だ。それとお前、拳だろうと刀だろうと俺は宣戦布告と受けるぜ。」

「やってみやがれよ。”禁忌の力 終わりなき苦痛”」


さっきの攻撃をまた躊躇いもなく使ってくる。

しかし、今度は刀で受けることもなくうゆらりゆらりとかわしていく。

そして、その隙に1発、2発と攻撃を返す。


「ぐうっ。やるじゃねーか。」

「お前、人を殺したことがないな。そういう戦い方をしている。それと自分の身体は大事にした方がいい。今あるものがいつまでもあると限らないからな。」

「余計なおせっかいだな。もう1個ギア外したらお前をぶっ殺してやるよ。」

「やめておけ。俺とお前の差は歴然。いくらこちらが本調子じゃないからと言って相手にすらならない。」


無闇矢鱈に小鳥に襲いかかるボクシング部。 

恐らく自分の身体が悲鳴をあげていて限界なのだろう。


沖田が憑依してから決着がつくのは速かった。

決して弱い相手だったということではないが、技無しでここまで敵を圧倒する沖田が強すぎた。

これが小鳥の隠していた奥義。

日本史が好きというだけのことはある人選だな。


「おっ。どうやら時間が来た見たいだな。久しぶりの勝負はなかなかに楽しかった。機会があればまた。」


『3番ブロック 試合終了ーー!ここまで3連勝の歴史研究部!どこまで快進撃を続けられるかー!』


小鳥が怒っているのは始めてみた。

ここまで部活のことを思っていたなんてな。

余計に俺が次の試合で負けるわけにはいかないと思った。

ご覧いただきありがとうございました!

次回は、明日投稿予定です。

宜しければブックマーク、いいねお願いいたします。


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