第099話 霧道歩、上級生への挑戦
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「お疲れ様ー志那ちゃん。相手は上級生だったのに簡単に勝っちゃうんだから。」
「今日はとってもついていたの。それに相手は下級生だと舐めてかかっていたから楽勝だったなの。」
「あくまで学年は指標だからな。いくら経験があるからといって油断してたらそれは負けるわな。」
「そこは素直にウチを褒めてほしいのー。」
今は、言葉にしていなかったがコイツの強さはなんとなく分かった。
状況判断も身体能力、動体視力。全てにおいて無駄がなかった。
普段はヘラヘラとして実力が不鮮明だが、この1戦で気付く者が気付いただろうな。
『第2回戦の準備に移ります。次の出場者は、控室で待機するようにお願いいたします。』
アナウンスが流れてくる。
大トリは東源先輩と決まっているので、3回のうちで俺は2回参加しないといけない。
連続は疲れるので、次の試合は俺が参加させてもらおう。
「頑張ってね歩君。観客席からでも届くくらい大きな声で応援してるね!」
「霧道には全力を出してもらいたいなの。じゃないと、見ているこっちは面白くないの。」
「俺の戦い方が面白かったことなんて1度もないぞ。勝てればなんでもいいからな。」
そう言って観客席から離れようとすると東源先輩に声を掛けられる。
「志那は何者なの。あれは経験も実力も学園生活の短い時間で得られるものじゃない。」
「今は味方になった。としか、言えないですね。八戸場の危険性はまだ未知数。ここから暴走するって可能性がないとも言い切れませんが、今は俺が抑えているので大丈夫ですよ。」
「そう。霧道が大丈夫っていうなら。それと期待してるよ試合。」
「あいよー。」
東源先輩の要件も終わったようなので、そのまま控室に移動する。
八戸場の危険性。
それを危惧していたが、面白いければなんでもいいような女なのでいつこちらを裏切るかは分かったものではない。
『これより試合を開始します。フィールドの方に移動してください。』
控室に移動してから数分後に準備が整ったというアナウンスが聞こえた。
俺達の次の相手は誰なのだろうか。
「やぁ!2度目ましてだね。覚えてる?僕、御手洗 泡真。BBQなんかで少しだけ話させてもらったんだけどさ。」
「もちろんですよ御手洗先輩。まさか早々に剣術部との試合になるとは不運です。」
「確かに一緒に特訓までした仲だからやりにくいかもしれないけど、リラックスしてよ!この部進戦の目的の1つは、他学年との交流なんだし。」
「もちろん御手洗先輩との勝負は楽しませてもらいますよ。でも、勝ちたいものは勝ちたいですから。」
「奇遇だねー。僕も実は君と本気の勝負がしてみたかったんだよ。銀丸君が口を開けば君のすごさを語ってくれるからね。」
『それでは試合開始ーーー!』
試合の開始を告げるアナウンスが会話の途中で流れてくる。
俺も御手洗先輩もこの放送で急激にスイッチを入れかれ戦闘体勢へ。
「様子見て大事だと思うから僕の方から。”天真爛漫な泡 バブルズアート”」
様々な形をした泡がプカプカとフィールドに漂い始める。
この技の効果が知りたいが直接触るわけにはいかないので遠くから割る以外ない。
まずは拳銃を錬成する。
「”錬金術師 元素錬成”」
俺は狙いを澄ませて全弾命中させる。
しかし、割れた泡の影から御手洗先輩が飛び出してくる。
これの泡はフェイクなのか。それだけの為に技を見せてきたのか。
「残念だけど近接戦が苦手なのは随分と昔の話ですよ。”錬金術師 偽りの力”」
左手に持っていたダガーで奇襲に対処する。
御手洗先輩の武器は西洋の剣を振り回してくる。
普通のダガーなら受け切れないが、逆に切り裂いてカウンターだ。
「僕も剣術部として負けられないんでね。”天真爛漫な泡 バブルコーティング”」
いつもなら明るい感じで話てくるが今の顔を真剣そのもの。
御手洗先輩の剣と俺のダガーが衝突する。
俺はその瞬間勝ちを確信していたが、剣は切り裂けるどころかツルっと俺のダガーを弾く。
「こっちのダガーは弾かれてしまうのか。近接戦で勝ち目が少なくなってきたな。」
「僕は君のこと少しぐらい研究したからね。まだまだ攻撃は終わらせないけどね。”天真爛漫な泡 バブルマーメイド”」
今度はこちらに襲いかかる泡の集合体。
しかも、こっちの方に向かってくる御手洗先輩が。
2つの処理を一気にしなければいけないの少し後方に下がって大技で。
ツルッ
足元が滑りやすくなっていて体勢を崩してしまう。
よく見ると所々に先程割った泡の液が残っている。
それで足元が滑りやすくなっているということか。
「これで終わりだね。霧道君。」
「この距離なら外さないぜ先輩。」
俺が錬成したフラッシュバンを目の前で使う。
今まで俺は攻撃するための錬成ばかりしていた。
だから、俺の道具を錬成できることを意識から少しずつ外していく。
このフラッシュバンは距離的にもよく効いたようだ。
そして、一瞬で体を起き上がらせて泡の集合体を避ける。
俺のいた地面は溶け出している。
俺自身もギリギリで避けたので攻撃を少しもらってしまう。
少しだけなのに大きく傷口を作った。
「これは直撃してたら確実に終わっていたな。」
「右手を押さえているようだし、攻撃は少し当たったみたいだね。気に入ったかい僕の酸性の泡は。」
「2度と使わないでもらいたいぐらいですね。こちらも120%を出しますよ。”錬金術師 半解放”」
「な、急激に雰囲気が変わったね。こっちもうかうかしてられないようだ。”天真爛漫な泡 バブルヒュドラ”」
いくつもの泡の柱が俺の方に飛びついてくる。
半解放のおかげなのか痛みが少し和らぐ。
今なら落ち着いて技に集中出来そうだ。
「全部吹き飛ばせば問題ないだろ。”錬金術師 三重元素錬成”」
全て風で錬成する。
そして、風は1つに集まり豪風になって放たれる。
ぶつかる風と泡。
どちらも押し引きを繰り返し拮抗している。
「”錬金術師 融合爆発・改”」
やはり最後はこの技で決める。
この威力も範囲もこれに勝るものはない。
今はまだこれを攻略してきた人物はいないからな。
『3番ブロック 試合終了』
こちらも上級生が相手だったが、なんとか勝つことができた。
最後の詰めが甘いのは、俺の問題だ。
ワンパターンになってしまいがちだからな。
まぁ、みんなの方にとりあえず戻るか。
ご覧いただきありがとうございました!
次回は、月曜日投稿予定です。
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