四話 魔王様襲われる
なんだか話進みませんね。
もしかしたら、タイトルとタグ少し弄るかもしれません。
「えっと……マリョクコージョーは、このフロアで………」
結局私はジニーに言われた通りに、薬品の買い出しに出ていた。
薬品共は、とんでもなく高額でアタママジカルハッピーなんて、9000ゼルもする。
「………イデアツクールはこの棚で……」
全く……。どこから資金を出しててるんだ?まさか、変な仕事に手をつけてないよな?非王法的なクスリとか……。
「合計58000ゼルになるぜ」
そんな事を考えているうちに、会計まで進んでいた。
「そういや、嬢ちゃん?」
「はい?」
なんだ?ナンパか?いや~困っちゃうなー!
「最近、若い子を狙っているゴミ共が、ここら辺を跋扈しているんだよ」
背筋に嫌な汗が流れる。ジニーが言っていた通りに、今の私の状態はただの娘だ。襲われたら……どうなってしまうのだろうか?
「最近は、八代目勇者を筆頭に、警備隊が巡回をしてくれているが、全く捕まらなくてな」
「え?」
「何故か、全員言葉を話せなくなっているんだ。嬢ちゃんも気をつけて」
「それは……怖いですね」
私は忠告を聞き、店を出る。
ここら辺一帯は、買い出しでよく行くからなぁ
頑張れ勇者。
「………」
歩き出して何分か経っているが、誰かに着けられている。
腐っても魔王。魔力も筋力もないが、身につけた力はなくならない。
「男二人に女一人か……」
店主のおじさんは、複数人での犯行をほのめかしていた。
さすがに分が悪い。もしもの場合はジニーに申し訳がないが、薬品の一部を使わせてもらう。あいにくとこの中には、私でも知っている薬が沢山ある。
体がどうなるか知らないが、まぁ一生喋れなくなるよりはマシだろう。
「いってぇなぁ……ガキ……」
「え?あっ……すみません」
いつの間にか、目の前に男が居た。
「なんだぁ?良いもん持ってんじゃねぇか?」
そう言って、いきなり私の買い物カゴをとる男。まさか挟み撃ちにされたか?
「あの……止めてください!」
「だまれッ!」
まるで野獣の威嚇のような大声にに驚き、思わず身を引いてしまう。それどころか、まるで強制されるように、体が固まる。
まさか……コレは……魔法?
私の知る限りでは、そんな魔術ないハズだ。
「そうだ、そうだ。こいつを飲ませなきゃな」
そう言ってどこからか、錠剤のような物を取り出す。まさか……それで、被害者が喋れなく?
「大丈夫だ……少し、キモチ良くなってなんも考えれなくなるだけだ」
私の首もとを掴み、自分の手を近づけていく男。
まず……い……!
「そこまでよ!」
「!」
私の後ろから、鈴のような凛とした女の声が聞こえてくる。
「くそッオトリか!」
私の首から手を離し、颯爽と逃げていく男。
「待ちなさい!!」
女がそう叫び、二人の男が後ろから駆けていく。女もそれについて行く。
すると私は全身の力が抜けたように、 体が自由になる。
「なんだったんだ?」
それにしても、綺麗な人だったなぁ。
ポツンと一人残された私は、呆然とその光景を見ていた。
「それでさー。その人が凄く綺麗だったんだよー」
翌日あのあと、特になにもなく帰れた私はジニーに出来事を報告していた。いやーあんな人が王宮警備隊なのかな?華麗だなー。
「そうですか……。まぁ、私の薬品が無事ならそれでいいです」
ジニーは、無関心を貫いている。なんか悲しいな。
「さて、駄弁るのも良いですが、勇者がそろそろ来ますよ」
「マジで?」
ギロッと言葉使いが気になるのか、睨んでくるジニー。
「えぇ、だから早くこの薬を飲んで座ってください」
薬を手渡ししてくるジニー。
「コレは?」
「視認を誤魔化す薬です。飲んでも異常がないハズです」
ハズって……。まぁ大丈夫だと思うけどさ。
「でもそれやるより、女体化解除した方が良くない?」
「さぁ?奇跡的に出来た薬なので、サンプルはないので、解除は無理ですね」
なんでそんな薬人に使った?
「さて、来ましたよ」
ドアが足音が近づいてきて、急いで薬を飲む。
むっ?イチゴ味?
効果が出てるか分からないが、取りあえず王座に座る。久々のこの身長!!この手だ!
重たい扉が開く音がして、男一人と女一人が入ってくる。
女の方はなにか見たことある気がする。
「始めまして、王宮広報担当、デンニーです」
男が深々と頭を下げる。
「あぁ、顔をあげてくれ。よろしく魔王だ。そちらは?」
威厳たっぷりに言う。
「私は八代目勇者のアリスです」
男に習って、女は深々と頭を下げる。
「あ゛」
顔があがったタイミングで、私は思わず声をあげてしまう。
何故なら、女は昨日私を助けてくれた人だった。
感想、レビュー、ブクマ、評価、アドバイス、拡散お願い致します。
こんなタグお似合いだぞ!とか、コレ違うだろ!?的なのもお待ちしています。