表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/18

プロローグ

書いてみました。

「はじめまして。五代目勇者のマリロックです」

閑散としている魔王城で、私、 魔王は勇者と対面していた。

対面って言っても、戦うわけではなくただ文字通り対面しているだけである。


「よろしく……。魔王だ」

私は手を差しのべ、好青年のマリロックは、私の岩のように固い手を取り握手を成立させる。

「なんだか不思議ですね。絵本に出てくる魔王と勇者は戦いあっているのに、僕たちは平和に握手をしている」

「あぁ。世界が平和になったからだ」


そう言い、いつもなら部下がいるハズの場所を見る。

だが、誰もいない。

世界が平和になり、魔族もアンデット族も囚われる必要が失くなったからだ。

だから一人を除き私は暇を出し、ここに残った。


「そういえば、魔王さんってなんで平和になった今、君臨し続けるのですか?」

無邪気な目で勇者は聞く。見た目はヒューマンだからどこでもいけるのに、と言いたげな表情だ。


「それは……私が"魔王"だからだ」

「魔王……だから」

そう。この平和な世界、恐怖の対象が居なければヒューマン族は争いを始めるだろう。

私はその抑止力代わりだ。 私だけが悪になることで、世界が救われる。無駄な血が流されないのだ。


「そう……ですか」

それを聞き、悲しそうに笑うと勇者は

「僕も……"勇者"として頑張りますよ」

そう、誓った。

「あぁ。頼むぞ」


「ところで、さっき廊下に居た女の人って?」

「あぁ。私の部下のジニーだ。一応ヒューマンだぞ」

「え?貴方の奥様ですか?」

驚いたように言う勇者。

「いや、子供のようなものだよ」


「そうですか………」

私は勇者の気持ちを察する。

まぁ、恋愛ごとに関しては私が口を出すことではない。

というか、ジニーには若いんだからさっさとこんなところを出て、幸せをつかんでほしいものだ。


「まぁ、お堅い話しはここまでにして、今日は酒場で飲もう。王家直属に化しきりをしてくれた」

「はい!お義父さん!」

はやい。……気がはやいよ?


そんなことも考えながら、私と勇者は友好を祝って酒場へ向かった。


感想、レビュー、ブクマ、評価待ってます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ