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配信殺人と呪われたゲーム【25】


「お疲れ様です。ゲームを先にやりますか?」


 探偵事務所セレストに帰ると笹川がすぐにそう砂橋に問いかけてきた。


 ローテーブルの上にはノートパソコンと飲み物が用意されている。二人分用意してくれているということは一応俺の分まで用意してくれているということだろう。


「そうだね。録画は長そうだし……」

「変化がないところは切っておきます」

「お願いね」


 俺はペンケースにまた入れていたUSBを笹川に手渡した。


 USBの中には呪われたゲームと成瀬唯香が亡くなったところが映っている録画が入っている。


 笹川は俺からUSBを受け取るとすぐに自分のデスクトップパソコンにそれを差した。


「タルト、最後に抹茶を残してたんだよね~」


 やけに楽しそうな声で砂橋は給湯室へと入っていった。そういえば、今日は昼食をとっていない。


 今日は十時に探偵事務所に来て、タルトを砂橋に渡した。自分のスマホの画面を見てみる。今は十五時半だ。もうすでにそんなに時間が経っていたのか。


 そう思うと何か腹に入れたいような気がしなくもない。


 しかし、今から呪われたゲームをやり、人が知る録画を再生するというのに出前をとろうという気分にはなれない。


「この件が終わったら来島くんにたまごボーロとそばボーロを作ってもらおうかな」


 呑気に言っているが、この件が終わる頃、来島が果たしてお菓子を作れるような状況なのか。


 砂橋の言葉に俺の腹は空腹を諦めた。


「砂橋さん。どうぞ」

「ありがとう。それじゃあ、やろうか。呪われたゲームっていうやつを」


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