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配信殺人と呪われたゲーム【20】


「チャンネルは閉鎖されていましたが、SNSのアカウントはまた残っています。もちろん、昨日の配信開始のお知らせ以降、アカウントは動いていませんが」


「オッケー。ありがとう。送ってくれた情報は移動中に読んでおくよ」


 俺は砂橋の向かい側のソファーに座った。


 今回、探偵事務所に来た依頼は、事件の真犯人を見つけること。


 しかし、俺は今、一番可能性のある事柄に気づいた。


「病気とかじゃないのか?」

「病気?」


 俺の言葉を砂橋が鸚鵡返しにする。俺はこくり頷いた。


「何かの心臓疾患を抱えていて、それで配信中に心臓発作を起こして死んでしまったとか」


 砂橋は次にプレーン味のチーズタルトを手にとった。


 一人暮らしの女性が配信中に部屋に人を入れる可能性はない。それなら、事故か病気だと考えるのが妥当だろう。


「その場合は真犯人は病気だとか言っておけばいいんだよ」


「……殺されてないんだから犯人も何もないだろう」


 例え、依頼が真犯人を探して欲しいというものでも病気が相手なのならしょうがない。


「まぁ、心臓疾患とか、死因とかは熊岸警部に聞けば教えてくれるでしょ」


 抹茶とチョコの二つの味が残り、砂橋はチョコを手に取った。


「二時半に熊岸警部と現場で落ち合うことになってるから」


 砂橋は俺の方を見ながらどう言った。どうやら、今回も最後まで付き合うことになるらしい。


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