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初めまして
受験期の登下校に書いてます
不定期なので気長に読んでください
使用人とは、主を支え、主に仕え、主を立て、何よりも主の信頼を一心に背負うものたちである
信頼される使用人は何時いかなる時も、主の思いに答える
信頼される主は、何時いかなる時も使用人の信頼を背負い、それに応える
使用人は主を立てる
使用人は主を支える
しかし、使用人が主を救うことは無い。
使用人が主を救いの手を差し伸べる事は、信頼すべき主への不敬である
主もまた使用人に救いを求めてはならない。それは威光と権威を示すべき主たる姿に反するからである
使用人と主
その関係は主と使用人の絶対の信頼のもとになされる
主従の契りである
美しく敷き詰められた石畳の坂を登ると、大きなロココ様式の豪奢な大門が見えてくる
細部まで彫り込まれた彫刻はこの時代の繁栄をありありと表現し、それはまるで、『世界に名だたる我らが祖国』と謳っているようにさえ見える
それもそうだろう。ここは列強大国、イスタルテ帝国の帝国学園なのだから
第一次産業革命が起こり、世界の中心となったイスタルテ帝国。
蒸気機関の発明によって与えられた莫大な富は、帝国を一気に列強大国へと押し上げた
その後、第二次産業革命によって多くの軍需産業が発展、その結果、『文明を20年停滞させた』と呼ばれる中央大陸戦争が勃発した
そこから40年が経った今、本当に文明が20年停滞したのかは分からないが、帝国は威光を完全に取戻している。
戦争が集結してまもない頃、帝国のスローガンが、質素倹約であったのに対し、今では喉元過ぎればなんとやら、質素さは消え失せ、富と繁栄を築くために国民は日夜勤労に励んでいる
そしてその富と繁栄の象徴に作られたのがこの帝国学園だ。
豪奢な建物、一流の教師
最先端の技術を持って作られた、"快適"と"豪華"を追求し尽くされたこの学園には、全部で三種類の生徒たちが存在する
1つ目は特権階級出の、推薦生徒。貴族、皇族、一部のブルジョワ階層と言ったところだ
所謂コネ、財力、権力と言ったもので入学した生徒たち
2つ目は厳正な審査をくぐり抜けてきた特選生徒
高い学力と、帝国学園独自の方法で絞られた、帝国の未来を背負う生徒たちだ
貴族制がしかれている帝国だが、内面は実力主義だ
貴族特権も、その実力によって勝ち取るもの
年に一回行われる貴族審査会によって選ばれなければ貴族になれず、没落などはよく聞く話だ
それを知っている推薦生徒は特選生徒の偉大さを知っているゆえ、庶民だからと卑下する生徒は少ない
そして3つ目それは…
どうもはじめましてオダマキです
文学部志望の受験生です
前に書きましたとおり、不定期です。
それでも気長に読んでくださるととても嬉しいです
ブックマークや、評価なんてしてくださった暁には受験なんて止めて書き始めちゃうかも…
まぁこれからもよろしくお願いします